渡辺秀央の発言 (経済産業委員会)

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○渡辺秀央君 大臣、御苦労さまです。大変どうも、御就任以来、活躍そして実績を上げられておられて、喜んでいる一人であります。また、今日の経済状況、国内外とを問わず非常に難しい経済運営、あるいはまた産業政策という非常に大事な時期に入っている。特に、内閣が前向きに対応している、いわゆる弱肉強食みたいなことではなくて、少しかつての自民党のような目配りが少しずつ出てきている、そんな感じが私はいたしておりまして、この経済産業政策の今年からが言うならば今までのひずみの是正であろうという感じもいたします中で、先般、所信に対する一般質疑もありましたので、余りダブらないつもりではありますけれども、また私も、今日は本当は質疑を譲ろうと思ったんですが、大事な場面でありますので、ひとつ大臣あるいはまた経済産業省の皆さんの意見もお聞きしておきたい、こういうことで質疑に立たせていただきました。
 まず冒頭に、さっきも若干質問が触れておられましたが、私、実は先週の三月の十四日に日韓協力委員会というのを、いわゆる第四十三回目に当たりますが、四十三年前に岸信介先生、そしてその後は福田赳夫先生、そして今は中曽根康弘先生が会長を務められて、日本と韓国とのこの一衣帯水の新しい、言うなら戦後の体制のあの難しい時期に岸さんが、岸総理がスタートをせられて、そして今日的日韓の協力信頼関係のスタートを切られたこの日韓協力委員会というところで、中曽根会長の下で私は今お手伝いをさせていただいているわけであります。
 その会合が十四日に実はなされまして、日本で行われたのでありますが、毎回順番にソウルと東京等というふうにやっております。今年は東京でやりました。終わった後、また非常に成果もあり、今年から紙に書いてまとめるということよりも、中曽根会長の御意向で、一つは、本音の話合いをやれと、言うならペーパーに作り上げるということではないと、もうそんな時代でもないじゃないかということで御下命があったりして、かつもう一つは、大変私はそれには感動したのでありますが、次の時代の準備に入れと、こういう御下命で、実は日本側の方の役職、皆さん、ある意味においては一新をいたしまして、そして自民党、民主党、公明党さん、皆さんから、特に若いこれからの日本の政治を背負っていただく皆さん、大臣は今、大臣現職ですんでお声を掛けるのはためらいましたが、しかし党の幹部をやっておられる皆さんもお入りいただいたりして実はスタートを切りまして、非常に率直な話合いがなされました。
 私はずっとこの八年間議長席でやってまいりましたが、言うならば、先ほどの質問のFTAあるいはEPAの問題が、向こう側のこの業務に当たった人が基調報告をいたしたんです。そのときに、ちょうどそこには藤村さん、前の日韓経済協力委員会の委員長を長年やってこられた三菱の藤村さんも副会長ですのでおられまして、それに対してはお話はしておられましたが、要するに日本に誠意がないと、こういう趣旨でありました。それは一つには、私の今記憶で、議事録を持ってきてやっておる時間ももったいないんで省いておりますが、一つには、日本側の交渉の窓口というのが、言うなら通産省、外務省、農林省、まあ端的に言うと、そういうことで一本化されていない。これが非常に、韓国の言い分ですよ、韓国の言い分としては一つの妨げになっているんではないかと。で、こっちへ行くとこっちの問題だと。例えば経済産業分野においては、行きましょう、やりましょうと、行け行けどんどん、経済産業省。しかし、待てよ、さっきの話じゃないけど、結局、やろうじゃないかと言っていながら地元の農業、農産品を考えると慎重になると。ブレーキがそこに掛かってくる。だから、三年以上も実際にはこの問題が進んでいない。一体これなぜなのかと。
 首脳同士が話し合って、私どもはこれ、今回の共同声明にまとめましたが、まとめたというのはしっかりやるべきだということでまとめたのでありますけれども、民間のそういうのをここで申し上げても一々のことはとらえる必要はないと思いますが、日韓両国のFTA協定交渉が遅延していることに注目し、速やかな進展が成し遂げられることを期待して、東アジア共同体建設のための促進剤になるという見地で両国が先駆的役割を果たすべきであると認識をともにしたと、こういうまとめをいたしました。これは非常に大ざっぱなまとめであります。
 この日韓というのは、また私はつい悪い癖でしゃべってしまいますが、演説やるつもりはありませんけど、先ほどから大臣の話、それから質疑の若干のことを聞いておっても、いわゆるEUの関係を頭の中でどこかでとらえたり、やっていますね。しかし、これ、アジア共同体というのは、実際にはEUほど僕はスムーズだとは思わない。それは何も戦争とかそういうことじゃない、向こうは、ヨーロッパはもっとやっている、数千年の間。しかし、問題は、言うならば白色であり、あるいはキリスト教であり、あるいは言うならば国境、正に大臣が言った国境が拡大している、言わばなくなっている、国際化が進んでいる。国際は国と国の際が化けていく、なくなっていくというのが国際化ですよ。だから、そういうことでは、ヨーロッパとアジアの実態というのは、民族は北東アジアは大体一緒ですな。しかし、だけど東アジアということになると、宗教は違う、民族は違う、生活体系は全く違うんです。
 しかし、問題はそこで、まずまとめなきゃならぬのは日本と韓国であり、日本と中国なんです。これは漢字圏でもあるし、はし族でもあるし、あるいは仏教族でもあるし、あるいは同じ黄色民族でもある。だから歴史と文化と伝統は共有しているわけですね。
 だから、そういう意味では、本当は日韓という問題は、日本の政府としては何が何でも先にやらなきゃならないということではなかったのか、交渉を妥結しなきゃならぬことではなかったか。もちろん、メキシコと先やったのがいかぬ、シンガポールとやったのがいかぬというわけじゃありません。
 一体全体、この問題について、総理にも報告はいたしましたが、大臣、担当大臣として、本当にこのFTA、EPAの問題について、これはひとつの自分の在任中だけは目鼻を付けておきたいというぐらいの意欲でなかったら、また同じくこれは遅滞していくなという感じがして、これは老婆心か分かりません、しかしその感じがしてならない。これは大臣の強力な考え方が通産省全体に及んでいく、あるいはまた農林省にも影響を与えていく、こういうことになろうと思うんです。
 是非その点についての意欲のほど、もう経過は結構ですからお聞かせいただきたい。

発言情報

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発言者: 渡辺秀央

speaker_id: 26368

日付: 2007-03-20

院: 参議院

会議名: 経済産業委員会