三和清明の発言 (少子高齢社会に関する調査会)

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○参考人(三和清明君) こんなところへ出ますのは全く初めてでございますので、緊張をいたしております。うまく話せるかどうか分かりませんが、私がやっていることを御報告を申し上げたいと思います。
 資料といたしましては、そこに、お手元にございます。一枚目が、私の今日話をしたかったレジュメでございます。あと四枚は、私が今NPO活動をやっておる事例の内容でございます。最後に一枚紙、本日意見を言えということでございますので、考えてまいりまして、四つほど意見を申し上げたいと思います。あとはパンフレット類でございますので、ごらんいただきたいと思います。
 二十分ということでございますが、できるだけ早く終わりたいと思います。
 レジュメをごらんいただきながらお話をお聞きいただきたいと思います。
 私は、平成十年に定年退職いたしました。現在、六十八歳でございます。定年のときに私が感じたことをそのまま申し上げて、なぜこんなことをするようになったかということを一つだけ申し上げたいと思います。これ、私の、自分の事実でございますので。
 まず一つは、定年しまして、何も考えておりませんでして、ぬれ落ち葉になって、女房と二人でスーパーへ買物に行きました。まあ何と、スーパーへ行きまして、びっくりしました。何とぎょうさんの、私と同じような人がうろうろしているわけですね。手持ちぶさたで、女房の買物の手伝いしながら、広場でぼんやりしていると。こういう世界を見まして、元気な人がこのままでええのかしらということを自分ながら反省をいたしたわけでございます。これは社会的損失やなということを感じたのが一つでございます。
 それから、もう一つは、家におりましても、まあ何もすることがないわけです。たまたま、私たちの市の行財政改革の公募委員、市民の公募委員というのがありまして、それで、それに挑戦してみようということで、紙一枚書いて出したわけでございます。初めて、市としては初めてやったんですが、それに行きまして、そこで約二年間ほど勉強をしたということでしょうか、何と地方の財政というのは大変なことになっているんだなと。財政難であるし、当時は不況でございまして、企業ももうリストラばかりですから、企業にも限界があると。こういうところで果たして地域は良くなるんやろうかというふうなことを素直に感じたわけでございます。だれがすべきなのかということで、元気はないけれども時間が一番ある、この定年退職者である私でございますが、こういう男が何か世の中のためになったらどうやろうかというふうな思いになりました。
 仲間を募って、そしてやり始めたわけですが、定年の退職者だけではあきませんので、地域の心優しい中高年の主婦の方と一緒になりまして、女性の力は非常に強いですから、地域では、男性の力は、全く初めてでございますので、そういうものを一緒にしてやらしてもらおうということで始めたのが私たちのNPO活動でございます。
 何するんやということになりまして、できることからしたらいいわけですから、議論をしましたけれども、最初は十五、六人でしたんですけれども、できることといったら、女性群は、もう一番初めに出ましたのが子育てと、それからその次は高齢者ですね。男性群でございます。何もすることあらへんと、こんなことになりまして、草引きぐらいかなと、あるいは商店街のビラまきかなと、あるいは車での送り迎えかなと、こんな話になりまして、さっぱり分かりませんでしたが、まちづくり支援という言葉にしまして、とにかくスタートしようということで、高齢者と子育てとまちづくり支援と、こんな形でスタートをいたしたわけでございます。
 そのときに、いろんな人の価値観、こういうのが集まりますから、価値観が違います。どうしようかということで、今から考えますと、もう六年目に入っているんですが、一番大切であったことは思いを合わせることやなということを感じました、これはいまだに良かったなと思っていますが。出会い、触れ合い、助け合い、これで寝屋川を心温まる地域にしたいなと、こういう、今で言うミッションですね、こういうものができ上がったわけでございます。たまたま、そんなことは考えていませんでして、それが一つのミッションとしてやり始めたのであります。それは結果として非常に良かったと思います。
 そういうことと、こういうNPO活動は継続せにゃいかぬわけでございます。継続するには、やっぱり事務所の経費も要りますので、通信費も要るなというようなことから始めてどうしようかということで、継続するにはどうしたらいいかと。やっぱりちょっと有償にしたらどうやろうかという、ボランティアを、そういう話になりまして、いろいろけんけんがくがくしたんですが、一時間八百円ぐらいで、御本人たちが二百円ぐらいで、二百円ぐらいを経費にもろうたらどうかと、一つのルールを決めたわけでございます。
 それでやり始めまして、その中でやって、いろいろ現金でやり取りするというのは非常にこれはボランティアとしては後ろめたい感じがすると、これはもう事実でございます。そこで、何か方法ないかということで、実は地域通貨というのを使って、事前に利用者に買っておいてもらって、そこへ活動会員が行って、それをいただいて帰ってくると。非常にソフトタッチな感じになりまして、これがうまく功を奏しまして、利用会員も喜ばれ、活動会員も喜ばれていると、こんな感じでずっと推移をいたしまして、そこに書いておりますように思わぬ発展になりまして、最初十四名ぐらいでやっておったんですが、だんだんだんだん年々活動会員が増えまして、今百二、三十人というような形でしておるのが現在の形でございます。
 特にその中で、活動しております中身で目立ったことを申し上げますと、私たちは、基本はそういう助け合いの活動でございますが、それ以外にも市の方の委託事業ということで、駅前の自転車の放置事業を、これが平均年齢七十歳ぐらいの男女でございますが、家におってもしようがないということで、ぱあっとみんな出てきまして、今四十名ぐらいが三つの駅を楽しくやっております。一時間五百円ということで決めまして、やっておりますが、非常に喜んでおります。それが一つでございます。
 それからもう一つは、寝屋川市の市民会館がありまして、これの指定管理を受けようということで、これも市民がやらな意味ないなと、行政との協働という話でございますが、市民がやろうということで応募いたしまして、それもいろいろやらしてもろうた。ここは、中身は定年退職者の男性群のワークシェアリングでやっております。もうそれぞれ一か月の予定決めまして、十人ぐらいが、実際要るのは三人か四人なんですが、それをワークシェアリングして都合のいい日に出てきてやると、こんな感じでやっておるのが実態でございます。
 そんなことで、細かく、もう時間ありませんので御説明しませんが、楽しく非常にやっています。もう無理せず、地域はもう女性が強いわけです。そこへ男性が入るわけです。しかし、男性はもう皆、最初はもう気楽にいけと、自然の姿でいけという形でいっています。そうすると、いろんなことやってみて、そのうちに何か役に立つものがあるやろうと、自分にフィットするものがあるやろうと、こんな感じで、今、大体四割ぐらいが男性でございます。ほぼ定年退職者でございます。
 そんなことやっていまして、今の関連したNPO活動を四つ御紹介しておきますと、地域通貨が一NPOと一商店街でやっておりましたんですが、寝屋川市全域でやろうということになりまして、今、大分盛り上がっております。それが一つ。
 それから、私がこんなことやっていて、収益も上がってきているわけですが、一つの地域課題を解決するという、今で言う社会起業家というんですかね、コミュニティービジネスの一つの小さい、小型版だなということでございまして、これを支援する側で今は中間支援としてやっておりますのが、これは大阪府全体でございます。
 それからもう一つは、後で平野さんのところから話が出ますが、私のところで、こういうボランティア活動に、男性群は定年というのが二つあるんですね。一つは、まあ気楽にいってもう楽しみたいわという世界と、現役時代のスキルを生かしたいと、こういう二つあるんですね。その二つ目が、そこに書いていますように、地域経済の振興ということで、北大阪支援マスターいうことでつくったんですが、企業の大手のOBが集まって中小企業を応援していくと。ややボランティア的精神でいくんですが、まあ技術屋さんに多いんですが、そういう世界で、今それも、書いておりますように、こつこつと実績が上がっているというふうな状況であります。それから、まあこんなことやっていまして、今はまちづくり支援ということでやっております。
 それから、以上が私の活動報告でございます。
 あと、団塊の世代は、先ほども先生から話がありましたので飛ばさせていただきます。もう気軽にやって、私、一言だけ言いますと、六十歳で定年になって、第二の学生に戻りましたんで、これからは拘束、束縛されへんなと、大手企業におりましたものですから、非常に拘束されていましたから、もうここから後は好きなことやりたいなということで、非常に楽しんだ世代になりました。
 それから、最後ですが、私の方の提案として一枚の紙に書いております。一番最後をごらんいただきたいと思います。
 私は、地域コミュニティーの活性化というのが私の生きがいでございます。いかに定年退職者が入るかということですが、簡単に申し上げますと、まあいろいろ考えてみたんですが、今日来るということでいろいろ自分なりに考えてみました。
 一つは、団塊の世代がやっぱり私たちのときと違って働きに行かざるを得ないと、六十四歳までですね、まあ年金の問題ですね。で、みんなそれは言うんです、来る人が。したがって、本当に地域活動をやりたいんだけれども、生活を片一方でせないかぬと。だから、そのところに物すごくハードルを高くなってきておるんです、今。まあ六十五歳になればそれだけ年金入りますから動けるんですが、六十歳からすぐというのはなかなか難しいと。
 そういう意味で、その人たち、そういう団塊の世代の優秀な人材が是非入ってほしいと。そのためにはインセンティブがやっぱりどうしても要ると思うんですね。これは、NPOの場合は経営責任者なりあるいはリーダーです。それから、自治会の場合は、まあいろんな会合、セクションありますから、それのコーディネーター役というような感じで入っていただいたら、こういう人を是非入れるような仕組みを工夫いただきたいなと、これが私の今日の一点でございます。
 二つ目は、私がやっておりますが、この生涯現役ですから、先ほど言いました指定管理者なんかはそういうことで定年退職者にもってこいの仕事やなと思っておる。官の、行政はコストを安くしていきますんで、人件費も安くせないかぬという問題が出てきます。しかし、市民に対してサービスせないかぬと。そうなると、こういう人たちがうってつけやなと実感をいたしております。
 それから三番目には、先ほど言いましたように、コミュニティービジネス、あるいはもう社会起業家と言う方がいいと思いますが、こういう人が一生懸命やっておられます。これは女性と高齢者が多いです。非常に経営に苦労しておられます。こういう人たちをアドバイスしながら、うまく地域で活動すればなと思います。
 それから最後に、私はちょっとお願いしたいんですが、私先ほど申し上げましたように、私たちの活動は有償ボランティアになっております。これは会の継続ということでやむを得ぬわけですね。しかしそれは、現在、世の中、私やっていまして、六年間やって分かりました。やっぱり人間は助けられ、助けるというのはそこにやっぱりお礼の気持ちがあると。はっきりしています。したがって、この有償ボランティアイコール謝礼金というふうな形なんですね。だから、これをひとつきちっとしていただいて、この謝礼の世界、これをどんどん人と人とのきずなを結ぶために使うと、こういう形に是非お願いを申し上げたいというのが第四点目でございます。
 以上、簡単でございますが、終わらしていただきます。ありがとうございました。

発言情報

speech_id: 116614534X00120070207_018

発言者: 三和清明

speaker_id: 29723

日付: 2007-02-07

院: 参議院

会議名: 少子高齢社会に関する調査会