鎌田實の発言 (少子高齢社会に関する調査会)
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○参考人(鎌田實君) 今から五、六年前なんですけれども、諏訪中央病院ずっと、病院自体黒字、自治体立の病院ですけれども、黒字が続いてきたということもあります。しかも、ある時期はかなりの黒字が生まれるようになり、地域の医療費は上がらず、そしてどんどん長寿化、長寿、地域の健康度は上がっていく、そういう三つともいい状態が続いて、それから地域の国保の財政も安定していくという状態が続いていったわけです。
ただ、やはり制度が変わるとその数年後にはやはり病院も経常収支は、医業収支は黒字なんだけれども経常収支は赤字というようなつらい状況もある。それは、僕たちが自治体立の病院としてはほとんど運営費としては繰入れを一切もらっていないということで。ですから、民間病院に近いと。ただ、民間病院と比べると、税金を払っていないとか、それから新しい施設を造るときに、三分の一国が、三分の一市町村がというような形で自分たちが負担するのは三分の一ということです。ここはもう明らかに民間との差があるというふうに、恵まれているというふうに思っています。
ですから、僕たちはかなり市長さんのやり方、市長さんがかなり民間的な手法でということを常に言うので、そういう意味では厳しい条件の中でやってきたわけですけれども、今後もそれでやれるかというと、今の全体の医療費抑制政策がある限りは、もうそれは続かないんじゃないかな、かなりぎりぎりのところに来ているんじゃないかというふうに思っています。
問題は、医療費全体のパイの問題もありますけれども、病院とクリニックとの医療のお金の流れがやはり病院に薄いような感じがある。つまり、世界的に見て、やはり日本の病院医療とクリニック医療に対してのお金の流れ方を、ここを変えないと病院医療が崩壊していくんじゃないかというふうに思って。それから、やはりパイ、パイを広げるという必要が今あるんじゃないかなと僕は思っています。