保母武彦の発言 (少子高齢社会に関する調査会)

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○参考人(保母武彦君) 保母です。
 有村委員の方から、どこにお金を使ったらいいかと、こういう話でしたけれども、これについては、今、農村だけではありませんけれども、都市部も見ておりまして、やはり少子化の大きな問題の一つに、なかなか希望の持てる世の中になっていないと、親も子供もというところがありまして、これを何とか解決したいなということを思ってきたんですよね、ずっと。
 大学院生と一緒に一年半ほど一つの集落に、広島の東城町、西城町、城と書きますけど、東の城、西の城、そこへ通ったんですけれども、そのときにその集落の子供たちのアンケート調査をしましたら、十四人おりました。そのうちの十三人までが、何も面白いことないと、こう言うんですよね。アンケート結果ですよ。これ、子供のときは楽しくてしようがないはずなのに、正に深刻な状況ですよ。家で何しておるか、帰って何しておるかというと、そうするとテレビゲームやっておるんですよね。都会のマンションの子と同じかもしれません。なぜ外で遊ばないかなと思うんですけれども。
 そういう希望を何となく絶たれているというか、自分で絶っている、そういうような状況がある中で、今後どうしたらいいのかということはずっと考えてきました。
 兵庫県で一つ、村岡町という、今は合併しましたけれども、そこでやはり総合計画を私頼まれまして、農水大臣を前やっておられた谷先生のふるさとなんですけれども、そこでやったのは、希望を持って子育て・子育ちができるまちづくりと、子育てを中心に置こうと、活性化だとか緑だとかいうんじゃなしに子供を中心に置こうというので、これは恐らく日本で初めてだと思いますけど、そういう総合計画を作ったんですよね。
 最近また、二年ほど前だったでしょうか、合併しない宣言で有名な福島県の矢祭町、あそこの総合計画を協力を頼まれまして行ったんですよね。それで、いろいろ議論する中で、最終的にあそこのテーマは元気な子供の声の聞こえるまちづくりと、これが恐らく総合計画の子供を真正面から取り上げた第二号だと思うんですけど。いろいろ財政的には困難な中で、その中で、やはり次の世代をちゃんと育てていく、そういう地域づくりが必要だと。それは、財政もあるし道路もあるし様々あるんだけど、やっぱり子供だと。
 子供のところで何が必要かと。町民アンケートを取りましたら、一番多かったのが図書館でした。子供を中心とした図書館をつくろうと。これが、多いといっても十数%でしたかね、七%か一四%、ちょっと手元にありませんので。
 それで、図書館やろうとなったんですけれども、お金がないと。じゃ、どうするかと。それで、寄附を、どうせ皆さんの家には本があるから、それで一回読んだ本は家でも邪魔になっておるから、それを寄附してもらおうというので始めましたら、それがちょっと新聞に小さく出たら全国からどんどん集まりまして、高価な本から非常に貴重な本まで三十四万冊集まったんですよ。三十四万冊というのは、福島県でいきますと県立図書館の冊数が大体それぐらいですね。福島市立図書館よりもオーバーしたんですね。
 それで、インターネットを皆さん見ていただきますと、もったいない図書館というのがよく出てくるんですよね。名前が矢祭町もったいない図書館と。もったいない図書館て、私も見て、どんなもったいない図書館をつくったかなと思って見たら、もったいないという気持ちで集めてそうなったと。それを、ちょっとごめんなさい、長くなって、それをボランティアの人たちが、まちづくり委員会がありまして、その人たちが、司書の方がおられまして、その方の指導で整理をしまして、そしてこの一月にオープンしたんですけれども、例えばニーズとしては図書館というのが、そこ、ありました。あるいは、今そのまちづくりが考えているのは、あそこに久慈川という川がありますね。そこで、今危ないから近寄らないようにというのが大体の教育委員会その他の指導ですよね。そうじゃなしに、やはりあの川で遊べるようにしようというので、今考えているんですよね。
 やはり、その地域地域のニーズがあって、そして子供たちを支えるネットワークにどれだけ金をつぎ込むかと。どのような立派な遊び場を造ってやるのかということよりも、そのネットワークを少し支援してやることが、これが非常に大きいんじゃないかなと思いますよね。
 そうすると、お互い、昔はそうでしたけれども、子育ての問題で難しいのは、今、子供、青年を注意すると何かやられるんじゃないかとか、何かそんなような議論がいろいろありますけれども、やっぱり人間関係をどうつくっていくのか、そこにやはりふんだんにお金を使ったらいいんじゃないかと。
 名前が私は保母ですので、そういう話をして終わりにします。

発言情報

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発言者: 保母武彦

speaker_id: 23220

日付: 2007-04-25

院: 参議院

会議名: 少子高齢社会に関する調査会