麻生太郎の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○国務大臣(麻生太郎君) 核問題、日朝関係を中心とする最近の北朝鮮をめぐる情勢について御報告をさせていただきます。
北朝鮮の核問題につきましては、本年二月の六者会合において、北朝鮮による六十日以内の寧辺の核施設の活動停止、封印等を定めた共同声明の実施のための初期段階の措置が採択されました。
しかしながら、北朝鮮は、翌三月に開催された六者会合以降、本来六者会合とは関係のないBDA問題に固執し、六十日の期限が過ぎた現在も、自ら約束した初期段階の措置を依然として実施をいたしておりません。このような態度は甚だ遺憾であります。
次に、日朝関係につきましては、本年二月の六者会合において設置された日朝国交正常化のための作業部会の第一回協議が三月に開催されました。この協議の中で、我が国は、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核、ミサイル等の懸案事項を包括的に解決し、不幸な過去を清算することを基礎として国交正常化を実現するとの基本方針の下、積極的に日朝交渉に臨む用意があるとの立場を表明いたしております。
特に、拉致問題に関しては、我が国は、一、すべての拉致被害者及びその家族の安全確保と速やかな帰国、二、真相の究明、三、拉致被疑者の引渡し等を改めて北朝鮮側に強く要求をいたしました。しかし、北朝鮮側は拉致問題は解決済みであるなどとして誠意ある対応を示さなかったことも甚だ遺憾であります。
政府としては、このような、北朝鮮が引き続き拉致問題に対して何ら誠意ある対応を見せていないことや核問題を含む北朝鮮をめぐる諸般の情勢を総合的に勘案し、四月十日の閣議において、北朝鮮籍船入港禁止及び北朝鮮からの輸入禁止の両措置を六か月間継続することを決定いたしました。
また、我が国は、北朝鮮問題をめぐる諸懸案解決のための国際連携にも取り組んでまいります。
今般の私の欧州及び韓国訪問の際にも、関係各国と連携を確認をいたしております。特に、G8外相会議においては、北朝鮮に対し、核、拉致の問題解決に向けた行動を促す力強いメッセージを発出することができました。
我が国といたしましては、北朝鮮が我が国を始めとする国際社会の声に真摯に向き合い、拉致問題、核問題といった諸懸案に関し誠実な対応を行うよう、関連諸国と連携しながら、引き続き強く求めていく考えであります。