北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

2007-06-04 参議院 全146発言

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会議録情報#0
平成十九年六月四日(月曜日)
   午後二時三十二分開会
    ─────────────
   委員の異動
 一月三十日
    辞任         補欠選任   
     今泉  昭君     内藤 正光君
 三月二十二日
    辞任         補欠選任   
     風間  昶君     西田 実仁君
 三月二十三日
    辞任         補欠選任   
     西田 実仁君     風間  昶君
 六月一日
    辞任         補欠選任   
     広野ただし君     下田 敦子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         森 ゆうこ君
    理 事
                沓掛 哲男君
                藤井 基之君
                白  眞勲君
                林 久美子君
    委 員
                小野 清子君
                岡田 直樹君
                景山俊太郎君
                岸  宏一君
                末松 信介君
                田中 直紀君
                中島 啓雄君
                工藤堅太郎君
                下田 敦子君
                内藤 正光君
                柳田  稔君
                風間  昶君
                緒方 靖夫君
   国務大臣
       外務大臣     麻生 太郎君
       国務大臣
       (内閣官房長官) 塩崎 恭久君
   大臣政務官
       外務大臣政務官  浜田 昌良君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        泊  秀行君
   政府参考人
       内閣官房拉致問
       題対策本部事務
       局総合調整室長
       兼内閣府大臣官
       房拉致被害者等
       支援担当室長   河内  隆君
       内閣官房拉致問
       題対策本部事務
       局政策企画室長  岡田  隆君
       外務大臣官房参
       事官       伊原 純一君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に
 関する調査
 (北朝鮮情勢に関する件)
 (青森県の北朝鮮小型船漂着問題に関する件)
 (日中外相会談に関する件)
 (米国の北朝鮮テロ支援国家指定解除に関する
 件)
 (北朝鮮に対する経済制裁に関する件)
 (六者会合に関する件)
 (拉致問題解決に向けた国際的連携に関する件
 )
 (米国の北朝鮮金融制裁解除に関する件)
    ─────────────
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森ゆうこ#1
○委員長(森ゆうこ君) ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る一月三十日、今泉昭君が委員を辞任され、その補欠として内藤正光君が選任されました。
 また、去る一日、広野ただし君が委員を辞任され、その補欠として下田敦子君が選任されました。
    ─────────────
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森ゆうこ#2
○委員長(森ゆうこ君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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森ゆうこ#3
○委員長(森ゆうこ君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
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森ゆうこ#4
○委員長(森ゆうこ君) 北朝鮮による拉致問題等に関しての対策樹立に関する調査を議題といたします。
 北朝鮮情勢について、政府から報告を聴取いたします。麻生外務大臣。
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麻生太郎#5
○国務大臣(麻生太郎君) 核問題、日朝関係を中心とする最近の北朝鮮をめぐる情勢について御報告をさせていただきます。
 北朝鮮の核問題につきましては、本年二月の六者会合において、北朝鮮による六十日以内の寧辺の核施設の活動停止、封印等を定めた共同声明の実施のための初期段階の措置が採択されました。
 しかしながら、北朝鮮は、翌三月に開催された六者会合以降、本来六者会合とは関係のないBDA問題に固執し、六十日の期限が過ぎた現在も、自ら約束した初期段階の措置を依然として実施をいたしておりません。このような態度は甚だ遺憾であります。
 次に、日朝関係につきましては、本年二月の六者会合において設置された日朝国交正常化のための作業部会の第一回協議が三月に開催されました。この協議の中で、我が国は、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核、ミサイル等の懸案事項を包括的に解決し、不幸な過去を清算することを基礎として国交正常化を実現するとの基本方針の下、積極的に日朝交渉に臨む用意があるとの立場を表明いたしております。
 特に、拉致問題に関しては、我が国は、一、すべての拉致被害者及びその家族の安全確保と速やかな帰国、二、真相の究明、三、拉致被疑者の引渡し等を改めて北朝鮮側に強く要求をいたしました。しかし、北朝鮮側は拉致問題は解決済みであるなどとして誠意ある対応を示さなかったことも甚だ遺憾であります。
 政府としては、このような、北朝鮮が引き続き拉致問題に対して何ら誠意ある対応を見せていないことや核問題を含む北朝鮮をめぐる諸般の情勢を総合的に勘案し、四月十日の閣議において、北朝鮮籍船入港禁止及び北朝鮮からの輸入禁止の両措置を六か月間継続することを決定いたしました。
 また、我が国は、北朝鮮問題をめぐる諸懸案解決のための国際連携にも取り組んでまいります。
 今般の私の欧州及び韓国訪問の際にも、関係各国と連携を確認をいたしております。特に、G8外相会議においては、北朝鮮に対し、核、拉致の問題解決に向けた行動を促す力強いメッセージを発出することができました。
 我が国といたしましては、北朝鮮が我が国を始めとする国際社会の声に真摯に向き合い、拉致問題、核問題といった諸懸案に関し誠実な対応を行うよう、関連諸国と連携しながら、引き続き強く求めていく考えであります。
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森ゆうこ#6
○委員長(森ゆうこ君) 以上で報告の聴取は終わりました。
 これより質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
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白眞勲#7
○白眞勲君 民主党・新緑風会の白眞勲でございます。
 まず、六月二日に北朝鮮からの脱北者と見られる外国人四人が青森で見付かった件についてお聞きいたしますが、この脱北者の乗っていた船は、どうも海岸で釣りに来た方々に発見をされたというふうに報道ではなっているんですけれども、なぜ日本の沿岸の警備を結果的にすり抜けた形でこのような形で来てしまったのか。
 日本の警備当局のそういうものがないまますり抜けてしまったことに対して、官房長官、何か、それなぜなんでしょうかね。ちょっとお答えください。
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塩崎恭久#8
○国務大臣(塩崎恭久君) 今御指摘ございましたが、海上保安庁では、平素から我が国の海上海域を巡視船艇、航空機などによって不法入国事案等の不審な行動を取る船舶の監視警戒に努めているところでございます。
 今回、先生御指摘のように、海上保安庁が洋上で小型船を発見できなかったということは非常に残念なことであるわけでございます。一方で、もちろん我が国の周辺海域というのは極めて、すべて海ですから広大であることは間違いないわけですけれども、今回の問題は非常に小さな木造船でレーダーに映りにくい船であったということで、これは非常に困難であるということではあります。
 そして、海上保安庁としては、今後、こういった事案を踏まえて、今回のような小型船への対策についても検討して、また関係機関とのより一層緊密な連携を持って、一般市民からの協力も得て海上からの不法侵入は防がなきゃいけないと思っておりますが、いずれにしても、今回、御指摘のように、最初に海上保安庁が発見ができなかったということは大変残念なことだと思っております。
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白眞勲#9
○白眞勲君 今官房長官おっしゃいましたように、今回たまたま釣りに来ている方々が発見したわけです。と同時に、小さな船でレーダーにも結局掛からなかったということなんですけれども、今後、このような北朝鮮からの脱北者というのもやはり増える可能性というのも否定はできないんじゃないかなと。
 そういう中で、今正に官房長官おっしゃいましたように、警備体制の見直しというのか、特に日本海沿岸においては、例えば海と同時に、夜中に上陸されてしまった場合、あるいは、今回はたまたま武器などは所持していなかったようですけれども、それでも毒薬は所持していたということになりますと、急に夜中にその沿岸の家か何かにそういう人が来たら、これまたちょっといろいろ住民の方々も不安がるんじゃないかとか、そういったことを考えますと、やはりこれあらゆる警備体制、これは海上とか沿岸部の警備の体制というのはこれを契機に見直す必要があるのではないかなというふうに思いますけれども、官房長官、いかがでしょうか。
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塩崎恭久#10
○国務大臣(塩崎恭久君) 先生おっしゃるように、今回は、朝四時十三分ごろ一一〇番通報があって動き出したと、こういう話であります。
 真っ暗のうちにこういうことが起きて、今、釣り人がというお話がありましたが、通報によって気が付いたということでありますから、今回のような極めて小さな船で、なおかつ木造船ということでレーダーに引っ掛からない中で、今先生御指摘のような可能性がもちろんないということは否定することはできませんから、やっぱり日本の国民の生命と安全を守るためにはどういう連携が、他の、さっき申し上げたとおり機関同士で連携ができていくのか、あるいは技術的にどういうことができるのか、こういったことを含めて、幅広くこれ検討し直さなきゃいかぬなというふうに思っております。
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白眞勲#11
○白眞勲君 正に、是非それを、これからも連携をよく深めてやっていただきたいと思うんですけれども。
 今回のこの脱北者と見られる四人の方々なんですが、先ほど、午前中でしたか官房長官の記者会見でも、本人の意思を、意向を尊重しですか、考慮して適切に対処していくということで韓国への出国も視野に入れているということを、多分入れていらっしゃるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、昨年六月に成立した北朝鮮人権法で、政府は脱北者の保護や支援については施策を講じるよう努めるとなっていますけれども、このケースが初めてになるんじゃないかなと思うんですけれども、これから将来、政府としては、このような北朝鮮からの脱北者が多くなるかもしれない中で、上陸した脱北者に対してどう対処なさるおつもりなのかお聞きしたいと思います。
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塩崎恭久#12
○国務大臣(塩崎恭久君) 今回の場合には、生活に困窮したというような理由があって北朝鮮から脱出したのではないのかと、こう言われております。
 しかし、どういうケースなのかというのは、やはり今、事情聴取を進めているわけでありますから、実態をまず、決め付けずに、やはり何が起きているのかということは正確に踏まえないといけないと思っています。その上で、今御指摘の北朝鮮人権法がございまして、確かに、この第六条の二項で「政府は、脱北者の保護及び支援に関し、施策を講ずるよう努めるものとする。」ということになっておりますけれども、それは脱北者であることが前提でありますから、そういったことで、冷静によく見ながら、そしてそういうことであるならば、本人の意向を踏まえつつ、総理も言っているように、人道上の観点も十分踏まえながら、人権の尊重もして適切に対処していかなければならないというふうに我々は思っているところでございます。
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白眞勲#13
○白眞勲君 以前、インドシナ難民の場合、いわゆる条約難民ではないものの条約難民に準ずる処遇をしていたというふうに思うんですけれども、今後もそれと同じような考えということも検討することはあるんでしょうか。官房長官、お答えください。
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塩崎恭久#14
○国務大臣(塩崎恭久君) それは、どういう事案になるか、ケース・バイ・ケース、よく見てみないと、今申し上げたように事前的に決められることではないと思いますが、人道上あるいは人権上配慮すべきということであるならば、懐は深くやっぱり見なければいけないというふうに思っておりますけれども、しかし、それもやはり実態をまずはっきり明確にした上で対応をしていかなければいけないのではないだろうかと思っております。
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白眞勲#15
○白眞勲君 つまり、逆に言えば、実態をきちっと明確にした場合には、前回のような、インドシナ難民のような、条約難民ではないものの条約難民に準ずる処遇ということも今後は検討していく必要性はありということでよろしゅうございますか。
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塩崎恭久#16
○国務大臣(塩崎恭久君) それは、場合によってはあると思います。
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白眞勲#17
○白眞勲君 いずれにしましても、北朝鮮の現在の状況を考えますと、今後いろいろなことを想定する必要性というのは当然あるかと思うんですけれども、脱北者の入国審査の在り方とかその後の対応をどうするのかというのをそろそろあらかじめ検討する、そういう必要性というのもあると思うんですが、当然、その際には国際社会と連携する必要性というのも当然あるんじゃないか。
 例えば、韓国や中国はもちろんですけれども、最近はタイとかモンゴルなんかともそういった感じでは連携したり、あるいは国連難民高等弁務官事務所、UNHCRですか、とも連携する必要性もあると思うんですけれども、その点については、官房長官、いかがでしょうか。
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塩崎恭久#18
○国務大臣(塩崎恭久君) 当然、我が国周辺でいろいろなことが起こり得るということを考えてみれば、常時どういうことが起きてもいいように備えをしておくというのが国のたたずまいではないかと思っております。
 したがって、具体的にどういうケースということはともかくとして、あらゆるケースに対応できるように連携、今UNHCR等々の話がありましたが、いろんな機関との連携を含めて、ふだんからやはりいろいろ考えておかなければいけないということは間違いないと思います。
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白眞勲#19
○白眞勲君 麻生大臣にお聞きいたしますけれども、昨日ですか、日本、中国、韓国との間の外相会談が行われましたけれども、北朝鮮の拉致問題に関しては何かありましたでしょうか。
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麻生太郎#20
○国務大臣(麻生太郎君) 拉致問題の話。今回の難民の話。
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白眞勲#21
○白眞勲君 いや、拉致問題、外相会談です。
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麻生太郎#22
○国務大臣(麻生太郎君) 拉致問題の方に。
 拉致問題に関しましては、日本からとして従来の立場というものを申しておりますので、日韓中の中では、この問題はもうある程度お互いに分かり切っておりますので、この問題が特に取り上げられて議題になったというわけではございません。
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白眞勲#23
○白眞勲君 ただ、報道によりますと、今回の日韓の間の外相会談において、麻生外務大臣が拉致問題について取り上げましたところ、韓国の宋旻淳外交通商相が日朝協議の中での解決を望んでいるというふうにお話をしたとのことですけれども、逆に中国側では何か話はされたんでしょうか。
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麻生太郎#24
○国務大臣(麻生太郎君) 中国からとの話は、この人、この人って楊潔チという人なんですが、新任の外務大臣で、アメリカにずっと長くいた人で、対日関係をほとんどやった方ではないんで、もうほとんどずっと紙を読みながらという感じの人で、まあしようがないんですけれども。
 そういったところで話をしておりますので、少なくとも、私どもとしてはこの初期段階の措置の実施というのが一番の問題ですと。少なくとも、このBDAの話なんというのは六者協議では関係ないんだから、この種の話で本来の初期段階の措置が延々と延ばされていくというのには辛抱には限度があるという立場を私どもの方から申し上げたのに対して、北朝鮮というのはBDAの問題が解決すれば初期段階の措置を実施するということをずっと言っておると、これは武大偉という担当副長官の話をそのまま言っておるんだと思いますけれども、実際に早い段階が解決することを期待するという話はあっておりました。
 ただ、この種の話は、日朝間に関していろいろ、国交正常化の部会というのはでき上がっておりませんので、第一回立ち上げましたけれども途中向こうが退席しておりますので、そういったこともありなんと、内容を本人から聞いて知っておりましたので、この話が状況なんで、この日本との関係がきっちりでき上がるということをしないと、少なくともこの六者会合がいろんな形で決着した後、北朝鮮という国家を経営するに当たっては、国民の生活水準を上げるのに経済問題が主にならざるを得ないのは当然じゃないかと。
 そのことに関して、少なくとも中国とロシアと韓国と三国足したGDPより日本一国の方が大きいと、その日本という国と全然没交渉で経済なんか成長するはずがないと、そういうことを、当たり前の話をあなたの方から是非きちんと向こうに何らかの形で知らしてもらいたいという話等々はいたしました。
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白眞勲#25
○白眞勲君 非常に詳しくいろいろお話しいただいて有り難いなと思うんですけれども、そういう中、中山恭子首相補佐官が先日中国を訪問した際に、武大偉外務次官から条件づくりとか環境づくりができるよう努力していこうと思っていると、この拉致問題に関係してということだと思うんですけれども、これって今までの中国の雰囲気とは若干ちょっと違ってきたのかなとも思えなくはないんですね。
 というのは、今まで中国は、拉致問題は日朝間の二国間で解決していくべき問題だという認識だったような感じで、余り積極的な行動というかそういう意見というのは見受けられなかったような感じがするんですけれども、ちょっとこの雰囲気からすると、中国側も何らかの拉致に対して進展させていきたいとの考えがあるということは間違いないんじゃないかなと。そういう中で、ちょっと変わったのかなとも思えなくはないんですけれども、外務大臣、この辺りの中国の今の拉致問題に関する認識についてどうお考えなのか、ちょっとお話しいただきたいと思います。
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麻生太郎#26
○国務大臣(麻生太郎君) 御存じのように、中国はこの六者協議の議長国をずっとやっておりますんで、何らかの形で決着を付けたいという希望を強く持っておるのはもう間違いありません。
 そこで、六者協議を進めるに当たって、全然関係ないこの二国間のBDAという問題が出てきてそこで完全に止まった形になっているのは、甚だ中国としては、議長国としては余り、自分の責任の範囲外の話になっておるのにもかかわらず、マカオというのが中国領でありますんで、いかにも中国の関係があるように言われて甚だ迷惑と、それはそっちの二国間の話じゃないかというのが中国側の立場であります。
 そういった意味で、日本にいて、私どもとしては、この点は、そちらに関係のない話でごちゃごちゃしてあなたの立場が悪くなるようなのは我々としては同情には値するけれども、我々としては、少なくともこの六者協議が速やかに動いていくためには、寧辺のあの核施設一連の話をやりますと、九十万トン、九十五万トンプラス等々いろんな話がありますんで、あの種の話に、我々は拉致の問題に進展が見られれば協力する用意はあると、少なくとも我々としては。しかし、何の誠意もある態度がなく、向こうは拉致問題は解決済みという返事だけしかずっと返ってこないような状況のまんまで、我々はこれに一切、参加して何らかの形で支援をする気はない。我々としては、これだけははっきりしているんで、今後とも、この問題を進めていくに当たって、日本の協力というものは私は必要なんだと思っているけれども、その必要性を認めて我々の参加をというんであれば、この拉致問題の解決と、少なくとも進展というものに関しては何らかの力をかしてもらいたいという話はこれは度々しておるところでもありますんで、そういった意味では、今言われたような一連のあれは、こう行くんで、ちょっとした態度でどれくらいのことが出てくるか、余り期待を過大に持つとろくなことはありませんので余り大きく持っているわけではありませんけど、今までにない表現が使われたということは私どもも感じております。
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白眞勲#27
○白眞勲君 今正に中国としては、議長国としての一種の責務みたいなものも感じている中で、一方の核開発に関連して、今も大臣もおっしゃいましたけれども、中国の国連の安保理決議に基づく北朝鮮への制裁、中国の制裁については一応公表はしないということであるとのことですけれども、麻生大臣は今まで外交防衛委員会、あっ、ここじゃないですね、いろいろ今までの参議院の外交防衛委員会等で度重ね表明なさっているように、何らかの制裁について中国側に働き掛けがあることは確かなようだと。また、ASEMにおいて、麻生大臣の記者会見でも、基本的には、もちろん内容はBDAが中心の関係でお話はされたんじゃないかなと思うんですけれども、中国が北朝鮮から聞いている情報も何か多いんではないのかなと、中国が北朝鮮から聞いている内容ですね。そういったものというのは実際何か、実際、拉致問題について何か聞いていらっしゃることというのはあるんでしょうか。
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浜田昌良#28
○大臣政務官(浜田昌良君) 白委員の御質問にお答えしたいと思いますが、まず、中国は安保理決議一七一八に基づく義務を履行する旨を対外的に明らかにしておりますが、具体的な措置については対外的に明らかにされておりませんので、コメントを差し控えさせていただきたいと思います。
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麻生太郎#29
○国務大臣(麻生太郎君) 基本的には今ので正しいんだと思うんですが、今お話がありましたように、日本の立場については最初にやり始めたころに比べたら随分と理解が深まってきたというのは、李肇星前外交部長の後半の段階でも私どももそのように感じておるところではございます。
 少なくとも、この間の四月の十一日でしたか、温家宝首相来日のときに当たっても、日本国民の拉致問題に関する人道主義的関心への理解と同情が示されておりますのはあの一連の温家宝総理の発言でもはっきりしておりますし、必要な協力は提供したいという旨の発言があっておりまして、あの日中の共同プレス発表にもそれは使われております。今回の楊外交部長との話においても、ほぼこの線と同様の発言があっております。したがって、何らかのことができているであろうという感じは、何らかの行動が起こされているであろうということは、想像の域を出ませんけれども、今までとは少し変わってきているかなという感じはいたしております。
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