谷口和史の発言 (本会議)
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○谷口和史君 公明党の谷口和史でございます。
ただいま議題となりましたテロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案について、公明党を代表して、賛成の立場から討論を行います。(拍手)
六年前に米国で起きた同時多発テロ事件では、日本人二十四人を含む二千九百七十三人ものとうとい人命が一瞬にして奪われました。そして、現在も、多くの罪のない一般市民を巻き込む無差別テロが世界各地で頻発しており、テロが国際社会の平和と安定に対する深刻な脅威であることは明白であります。
テロとの闘いは今日も依然として続いており、アフガニスタンでは、同国をテロの温床としないため、対イラク戦争に参加しなかったドイツ、フランスを初め四十カ国以上の国が今も部隊を派遣しております。
我が国も、同時多発テロ事件の発生直後にテロ対策特措法を速やかに制定し、テロとの闘いに主体的に取り組んでまいりました。
諸外国が行う海上阻止活動は、テロリストにインド洋を自由にさせないという抑止の意味からも極めて重要であり、海上阻止活動に従事する諸外国の艦船に対する海上自衛隊の給油、給水活動は、その重要な基盤となるものであります。
このような我が国の貢献に対して、諸外国から高い評価と謝意、継続への要請が行われる中、去る十一月一日、テロ対策特措法の失効に伴い、海上自衛隊は任務を終了、針路を日本に向けました。
我が国の活動は、各国から高い評価を受けてきました。アフガニスタンの駐日大使も、今月二日、給油活動がタリバンやアルカイダとのテロとの闘いに大変貢献したと述べられております。アフガニスタンのみならず、テロとの闘いに取り組んでいる諸外国からも、自衛隊の活動継続に対する強い期待が表明されており、今般の活動中断に対しては、残念に思うとの反応が数多く届いているところであります。
先日来日したゲーツ米国防長官は、海上自衛隊の活動について、対テロ戦争に対応する非常に大きな役割を果たしていると述べ、評価をしております。さらに、国連の事務総長も、アフガニスタンに関する活動に従事しているすべての政府が現在のコミットメントを継続することを強く望むとの声明を出しております。十月二十九日の最後の補給相手となったパキスタン艦船は、「自由のための燃料 ときわ ありがとう」と横断幕で感謝を伝えたと報道されておりました。
今も、国際社会は一致団結し、自由のために、卑劣かつ残忍なテロとの闘いを続けております。
我が国は、湾岸危機のときの教訓を踏まえ、一国平和主義からの脱却を進めながら、憲法の枠内で国際平和協力活動への取り組みを地道に積み重ね、国際社会からの信頼と理解をかち得てまいりました。今般の特措法の失効によって、六年間にわたるインド洋での活動を中断せざるを得なくなったわけでありますが、これまでのこうした努力が水泡に帰するようなことは絶対にあってはなりません。国際社会の責任ある一員として、補給支援特措法を成立させ、一日も早く海上自衛隊のインド洋における活動をぜひとも再開する必要があります。
自衛隊の海外における活動に対する国会のコントロールのあり方についても今国会では焦点となっておりますけれども、この点でも議論は十分尽くされたと考えております。
言うまでもなく、自衛隊を海外に派遣するに当たっては国会のコントロールが及ばなければなりませんが、この点で、補給支援特措法案は旧テロ対策特措法よりも文民統制が強化されているものと考えます。
補給支援特措法案では、派遣する自衛隊の具体的な活動を外国艦船への給油、給水に限定し、実施区域をインド洋及びその上空、インド洋沿岸領域等と明示をいたしております。これらの内容は、旧テロ対策特措法では政府が作成する基本計画で定められ、国会での事後承認事項とされていましたが、補給支援特措法案では、これらの事項はあらかじめ法律に書き込まれております。これによって、法案の国会審議そのものが、旧法に基づく国会承認と同等と見ることができると考えます。
その上で、法律の有効期間について、旧法では二年間とされていましたが、公明党の主張により、活動継続の必要性について幅広い国民の御理解と支持を得るために、今般の法案ではこれを一年間としております。これによって、活動を延長する場合は一年ごとに国会で活動内容を審議することになります。つまり、実質的には事前承認となり、旧テロ特措法以上に文民統制を確保することができたと考えます。
以上、述べた理由から、世界の平和と安定に寄与するとの誇りを持って、一刻も早く、再び我が国が海上自衛隊をインド洋に派遣することを念願し、議員各位の御賛同をお願い申し上げます。
最後に、民主党の皆様には、テロとの闘いという大局的な見地、反対の極の対極ではなく、大きい、高い見地から、ぜひ対案を出していただき、話し合いのテーブルに着かれることを切にお願い申し上げて、私の賛成討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)