加納時男の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○加納時男君 加納時男でございます。じゃ、座ったままでということで。
まず、高齢社会対策について伺いたいと思います。
高齢社会対策基本法に基づく高齢社会対策大綱が現在見直し中であると先ほど中川副大臣が言われました。私の問題意識は、一体高齢者とは何なのかということであります。
現在は高齢者といいますと六十五歳以上ということにしておりますけれども、実はこれは大分昔に、人生わずか五十年とか六十年、七十歳といったらこれはめったにないので、古来まれなりといった大昔の話なんですね。そのころ国連で一体どのくらいが高齢者かというのを調べて、そのときに、これ極めて比率が少ないところで線を引いたら六十五だったというので、今日、六十五歳の人はもう現役ですよ。すごい若いです。七十二でも七十三でも若いですね。ここの中にもそういう方がおられるかもしれませんけれども、非常に若いわけであります。
そういうことでありまして、この六十五歳で切ってしまうということはちょっとおかしいと思うのは、例えば、高齢者と言われている方々はよく問題だというのは、コストの面でしか見ていないんですね。コストの面というのは、年金とか医療とか介護とか、様々な面で社会的なコストが掛かりますと。しかも所得がないという前提ですね。ですから、社会としては、支えられる人が高齢者、支える人が六十五歳未満の人が支えていく、このアンバランスで非常に今社会保障で私ども苦しんでいるわけであります。
解決策があると思うんです。それは支えられている人と支えている人との役割固定を変えてしまう。男女の役割固定じゃないんですけど、この役割固定を変えていく。そして、六十五歳以上の人でもやれることが一杯ある。
具体例で言いますと、私がこの世界に入る前に企業で仕事をやっていたんですが、そのときに、関係する会社の中で、六十五歳以上の人に限定して、その人が経験したことのある仕事、要するにOBに対して、管理的な仕事なんですけれども、専門知識を持った管理的な仕事を、週に三日でもいい、四日でもいい、午前でも午後だけでもいい、その人の希望にかなうような形でフレキシブルに雇いたいということをいったら大勢応募がありまして、そこで試験的に十五人採って仕事をしてもらった。
その結果が面白いんですね。しばらくたってから集まってもらってインタビューしたら、どうですかといったら、いや、元気になりましたと。なぜ元気なのといったら、いや、今まで何か社会を卒業しちゃって社会のお荷物になっているんじゃないかという何となくひがみがあったけど、もう今や仕事の第一線にいる、社会の中に参加しているんだという意識でとても元気ですと、気分がとてもいいというんですね。その結果、ここからが大事なんですけど、その結果、病気をしなくなった。
私風に翻訳すると、医療費がなくなった、そしてまた仕事でお金が入ってくる、年金と合わせ技にするとちょっとしたお金になる、孫にも小遣いがやれるというと孫からも人気が出る、そしてまた、少し時間とお金ができたんでいろんな社会的な行事に参加するようになる、するといろんなすてきな方とも出会う、だからおしゃれになるということなんですね。これを私風に翻訳すると、所得が増えて税金を納め、そして消費活動を支えていくということで、経済の活性化にこれなるわけであります。こんなふうに考えていくと、実はこの制度は面白いんじゃないかと思います。
最近、今日質問する前にと思ってちょっと調べたら、十五人でスタートした制度がどうなったかというと、二百人に今なっているそうです。だから、こういう制度をやっていくということは、実は社会的なコストをオポチュニティー、機会に変えていくという、コストとオポチュニティーと両方ある場合に、暗いことだけ考えずに、明るい面を引き出していくと暗い面が克服できるといういい例だと思うんですけど、こんなようなことはどのように内閣府では考えているか伺いたいというのが第一点であります。
時間があったら第二点まで行きますが、取りあえず第一点、お答えいただけたらと思います。