藤末健三の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)

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○藤末健三君 御指名いただきました藤末健三でございます。
 私、ベトナムのODA調査団の団長として、今回、今年の十二月二日から十二月六日の四泊五日でベトナムの方に伺わさせていただきました。
 派遣団の構成を申し上げますと、私、藤末健三(民主党)が団長とさせていただき、牧山ひろえ君(民主党)、山内俊夫君(自民党)、長谷川大紋君(自民党)、谷合正明君(公明党)という五人のメンバーで調査をさせていただきました。
 調査の内容等につきましては、お手元に資料をお配りしておりますので、ごらんください。
 五ページをまず開いていただいてよろしいでしょうか。五ページにございますのがベトナムの地図でございます。その地図の下の方にホーチミン、旧サイゴンがございます。そして、カントーというところがございますが、このカントーに今ODAで、円借で橋を建設中だったものが事故があり、橋げたが落ちたということが九月二十六日に起きました。
 このカントーに建設中でございましたカントー橋は、長さが全長が二千七百五十メートル、着工いたしましたのが二〇〇四年十月でございまして、完成予定が来年の十二月ということでございます。円借款の規模は二百四十八億円ということを想定をしておりまして、実際に発生した事故は何かと申しますと、次のページごらんください、六ページ目を。上の方にございますのが事故が発生する前、下が事故の発生後でございます。このように写真で見ますと非常に小さく見えますが、実際現場で見ますと高さが何十メートルかあるという高さでございまして、本当に大規模な事故だったわけでございます。
 事故の原因についてはまだ調査中ではございますが、一部漏れ聞くところによりますと、この橋を支えていた支柱が何らかの形で崩れたのではないかということでございまして、事故によりベトナムの方が死者五十四名、そして負傷者が八十名という大規模な事故に、ODA最悪の事故が発生したわけでございます。
 国会開催中ではございましたけれども、委員長また国対の方々の御配慮をいただきまして、我々がベトナムの方に現地を視察させていただくということで訪問させていただきました。
 我々のこの訪問の目的は大きく三つございます。一つが現地で亡くなられた方々に弔意を表することでございます。
 実際に我々が伺いましたところを新聞社等が取材をいただきまして、確認できただけでも六社の新聞、全国紙を含めまして掲載いただきました。新聞のちょっと例をごらんになっていただきますと、例えば十ページ、ごらんになっていただいてよろしいでしょうか。十ページにございますのはラオドンという、これも全国紙でございますが、全国紙の一面にカラー刷りで我々が慰霊の塔に頭を下げているシーンが掲載されておりますし、また次のページ以降、幾つかの新聞に、写真も含め、私たち日本国の参議院議員が現地を訪れ、そして現地で慰霊をしたということが報道されております。
 そしてまた、これはビデオでございますが、全国のニュースでも、ベトナムテレビまた地元のカントーテレビでも我々がこうやって現地を訪れ、そして慰霊をしたことも放映していただきまして、非常にベトナムの方々にとっては、日本からわざわざ国会議員が来て、そして哀悼の意を表したということについては高い評価をいただいているというふうに思います。
 続きにございますのは、私たちが伺いました目的は、このような事故がもう二度とないように、事故の原因の究明にどこまで協力できるかという議論をやらさせていただきました。私たちがお会いした方の一人に、現地のベトナムの事故調査委員会の議長であるクアン建設大臣にお会いしました。クアン建設大臣との議論は、議論と申しますか話合いは非常に長時間に及びまして、そのとき建設大臣の方から一つのレポートを、機密ということでレポートを手渡していただきました。これは、今現在進行中の事故原因調査の中間報告のドラフトでございます。これは公開しないようにという約束の下にいただきましたが、現在調査を進めておられると。
 話合いの中でクアン大臣から指摘いただきましたのは、一つございますのは、いつごろこの調査が、事故原因の究明が終わるかという話を申し上げましたら、過去の事例で似たような事故で、オーストラリアで事故があった、その原因究明には八か月掛かったということをおっしゃっておりまして、ある程度の時間は必要ではないかということを示唆されておられました。
 そのほか、ODAの受入れ担当でありますフック計画投資大臣にもお会いしまして、我が国のODA全般の話、議論をさせていただいております。今ベトナムが受け入れているODAの一番大きな拠出国は我が国でございまして、我が国のODAがどれだけベトナムの経済、社会に貢献しているかという話、そして今後の協力についていろいろ議論を行わさせていただきました。
 多くのベトナムの方々の御意見を集約させていただきますと、三ページ目にございますが、大きく五つのポイントがございます。
 一つは、先ほど申し上げましたように、我々の一番の目的である事故現場を視察し、そして犠牲者とその家族の方々に哀悼の意を表するということにつきましては非常に高い評価をいただくことができました。
 そしてまた、犠牲者の方々の支援という問題、これ非常に重要な話ではございますが、今この工事を行っていた日本側企業も対応しておりますし、またベトナム政府としても対応していくと。同時に、やはり日本政府にもまた一層の支援をお願いしたいということを受けております。
 そして三番目、事故の原因究明と再発防止は重要であるということで、今国家レベルの調査委員会を設置し調査を進めているということでございます。地元でやっぱりお話をしていますと、この土木工事で、我々にとってはODA最大の事故でありますが、同時にベトナムにとっても土木工事の事故では最大級の事故であるということ、そしてテレビで放映され、五十四名の方が亡くなりその家族の方がやはり悲しむ様子がテレビで流れたということもあり、国家的に非常に関心が高いということをお話をお聞きしております。
 四番目にございますのは、やはり日本とベトナムの関係は非常に重要であるということは、もうあらゆる方がおっしゃっておりました。今後とも社会インフラのプロジェクトを日本に是非協力していただきたいということでございます。
 そして五番目に、最後にございますのは、このカントー橋は非常に重要である、来年十二月の完成予定であるがなるべく早く完成させたいということをおっしゃっております。実際、私たちがこのカントー橋に伺うまでに、大体ホーチミンから車で四時間、もう本当に凸凹の道を揺られていき、そして実際に、メコン川の支流でありますハウ川、これを渡るのにフェリーで渡らなきゃいけない。何隻も、五、六隻のフェリーがもうひっきりなしにエンジンを止めないまま代わる代わる車を運んでおりまして、やはり現地の方にとってこの橋ができることは非常に重要じゃないかということを痛感させていただきました。
 その他のでございますが、我々、ODAの関係の施設、また地元のベトナムで活躍される青年海外協力隊やシニアボランティアの方々とお会いしまして、もうほとんど休む間もなく移動させていただいたわけでございますが、非常に有意義な視察を皆様の御好意で送っていただいたと思います。
 私、個人的な私見ではございますが、やはりベトナムに伺わさせていただき、非常に親日的であるという印象を受けました。私たちのODAが非常に、不幸な事故はございましたけれど、生かしていただき、そして実際に日本の企業がベトナムに進出し雇用が一万人あるという規模も拝見させていただきまして、ベトナムと日本との関係がまず深まっていくというものを見せていただき、このODAがいかにベトナムと日本の懸け橋になっているかということを実感した次第でございます。
 以上をもちまして御報告は終わらさせていただきますが、何か補足、よろしいですか。──報告を終わらさせていただきます。よろしくお願いします。

発言情報

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発言者: 藤末健三

speaker_id: 22845

日付: 2007-12-19

院: 参議院

会議名: 政府開発援助等に関する特別委員会