若林正俊の発言 (農林水産委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(若林正俊君) まず、これまでの農政は失敗であったのではないかというその決め付け方につきましては、どうしても私、これについて私のお答えを申し上げなければならないと思います。
 私事を申し上げて恐縮ですが、私は、昭和三十二年に学校を出て農林省に入りました。二十五年間、農林水、農林行政をずっと勉強してまいりましたが、やはり行政だけじゃ駄目だという思いがありまして、二十五年前に農林水産省を辞めて衆議院に入り、そしてまた、今は参院議員をしていると、五十年にわたってかかわってきております。
 一々五十年を振り返って申し上げませんけれども、まず、農業基本法を作りました。そして、選択的拡大を軸としまして農業生産は大きく変わりました。しかし、外国との競争条件が非常に厳しくなってきているというようなことなど、その他の社会変化を考えまして、御承知のように、食料・農業・農村基本法というものを制定をして新しい段階に入っているわけでございます。
 結果として、例えば、今まではもうほとんど米が中心でありましたけれども、今の農業は野菜が、総産出額で見ましても、米と同じ、米よりも以上の構成比になっております。お米は二三%ですけれども野菜は二四%になっています。果樹、花、酪農、肥育牛、豚、そういったような生産は大体主業農家、言わば専業的農家によりまして生産の七割ないし九割が供給されております。つまり、生産性の高い経営によりましてそれらの国民が必要としている食料品の八割、九割を供給できる体制になってきたわけでございまして、これはもう大変な変化であると同時に進歩だと思うんです。
 需要に応じた国内農業生産を進めまして、福島県におきましても、果樹とか畜産とかあるいは野菜とか、非常に多様な農業が展開をされてきている現実を委員も御承知のことだと思います。
 ところが、米はいまだになお主業の農家の生産シェアは四割弱でございまして、準主業農家が四分の一、そして副業的な農家が三七%を占めているということでございます。
 農業基本法にありますように、何としても生産性の高い安定した農業経営が相当部分の生産を供給できるようにするということが農政の主要な課題だと私は思っておりまして、その方向に沿って、今、残された問題は水田の農業、土地利用型農業をどのような形で進めていくかということに懸かっているというふうに思っているところでございまして、決して戦後展開してきた農政が失敗であったというふうに決め付けられるものではないと、前進してきたと考えております。

発言情報

speech_id: 116815007X00520071106_017

発言者: 若林正俊

speaker_id: 28629

日付: 2007-11-06

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会