北神圭朗の発言 (経済産業委員会)
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○北神委員 ありがとうございます。
評価というのはなかなか難しい。おっしゃるように、今まで取り組んできた、ちゃんと計画を見直しながら、いろいろな課題をまたそこに見つけて、それでまたそれに対して対策を打ってきた、そういうことはそのとおりだというふうに思います。現場の声も現場の声で、主観的な部分もありますから、なかなか評価は難しいんです。
次にお伺いしたいのは、これも、私もアメリカのヤング・プランとかそういったものを勉強して、日本には、まず知財戦略の前に、産業戦略というものが今まで余りなかった、今までというのは、バブルが崩壊して、九〇年代のある時期ずっと、財政出動、公共事業とかそういったところに景気対策というものを見出して、むしろプロパテント政策とか産業戦略とか、こういったものが余り日本では議論されなかったように記憶しているんですが、この産業戦略についていろいろな手法がある。
昨年も、安倍総理のもとで経済成長戦略というものを策定されましたが、私のイメージは、産業戦略というのを堂々と国家が、例えばバイオだったらバイオの産業分野というものを伸ばすんだと。というのは、今までの日本、あるいは古今東西の経済成長を見ても、ただ政府が、政府というか勝手に民間が何か新しい動きをつくっていって活力を出していくというよりは、むしろ、やはりそれぞれの時代に牽引する産業というものがある。日本の戦後でも、造船、鉄鋼から始まって、自動車、電機。
次世代の産業は何か、これはもちろん役人だけで決めたり政治家だけで決める話ではないというふうに思うんです。その議論はもちろん民間の方とか学者とか、そういう方も入れて議論すべきですが、やはり特定の日本のこれからの経済を引っ張っていく産業というものを明確にして、国家がそのためにどういう政策をとるのかという明確なビジョンみたいなものが必要だ。ところが、それが余りはっきり見えてこないというのが私の印象なんですね。
総合科学技術会議とか、基礎研究の分野では、四つの重点分野とか四つの推進分野とかいろいろ掲げられておりますし、経済成長戦略の中でも多少連携されているところはあるように見受けられるんですが、やはりもっと堂々と明確に、これから日本の経済を引っ張るのはこの産業だ。今出ている話だったら、バイオとかナノテクとかITとか環境とか、この四つの分野が一番よく言われますが、そういうところをある程度明確にすべきではないか。
そして、知財戦略というのは、何も特許をたくさんふやすとかそういうのが目的じゃなくて、やはり国家の産業戦略にいかに資するかということが大事で、なかなかそこが私も見えてこないんですね。なぜなら、まず、どの産業をこれから伸ばしていくのかというはっきりしたメッセージがなかなか政府の方から出てこない。これはいろいろな意見があると思うんですよ。
例えば、普通の経済学者でしたら、いや、そんなことを国が決めるべきではない、それはやはり市場の原理にある程度任せてやるべきだという考え方も一方ではあると思います。これはいろいろな考えがあると思うんですが、私はやはり、民間の財界の方とか学者の話とかいろいろ議論して、ある程度見きわめられれば、国が後押しすることが大事だと。
アメリカとかイギリスとかも実際はそうやっている。ヤング・プランを見ても、投資銀行、IT産業、これがアメリカの経済を引っ張って、どの国でも勝負できる分野だということをもう既に一九八〇年代に出しておられるわけですよね。それが実っているのが、この九〇年代、二〇〇〇年代のアメリカの経済成長だったというふうに思いますので、その点についての産業戦略の部分に関する大臣のお考えをお聞きしたいと思います。