2008-06-10
衆議院
川条志嘉
厚生労働委員会臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案審査小委員会
川条志嘉の発言 (厚生労働委員会臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案審査小委員会)
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○川条小委員 自由民主党の川条志嘉でございます。
本日は、貴重なお話をいただきまして、ありがとうございました。
私は、まず、人間は一度この世に生をうけた限りは、その生を全うすべきだと考えています。つまり、移植を望む側にも人権があると同時に、臓器の提供を望まれる側にも人権があるという考えをとっています。したがって、その考えに基づき、家族の同意だけではなく本人の生前の同意、つまり、先ほどノエルさんがおっしゃったオプトインというシステムが絶対に必要だと思っております。本日はそのような観点から三点質問させていただきます。
一点目は、まず、透明性、情報公開についてです。
先ほどからノエルさんは、移植に関する情報公開が必要だとおっしゃいました。その中で、私たち日本国人でさえ知らないことが数点あります。まず、臓器を取り出す際に麻酔を使ったり、あるいは筋弛緩剤を使う、そういうことは国民はだれ一人知りません。また、知らないことの二つ目として、先ほどから長期脳死の話がありました。こういう生存者がいることも国民に余り知られていないんです。そして三番目には、長期脳死と言われる人たちは、ラザロ兆候といって、手を動かしたり足を動かしたり、あるいは針で刺したら動悸が上がる、そういった反応を示すことすら知られていません。こういった情報公開についてはどのような御見解をお持ちか、一点目、お伺いしたいと思います。
それから二点目。日本独自の伝統文化として、死者を悼み死体を大切にするというものがあります。世界の中で日本だけがこのように臓器移植がおくれているとおっしゃいましたが、やはり私は日本人として、日本の伝統、死者の魂を大切にする、こういった風習は尊重していただくべきだと思います。でなければ、体の健康は臓器の提供がふえて保てても、日本人の心の健康は保てないと思います。やはり伝統文化というものは心の健康と大きな関係があると考えます。この点についてあなたの御意見をお伺いしたいと思います。
最後になりましたが、三点目。先ほどからいろいろお話を伺いました。WHOの中でもいろいろな部門があると思います。心の健康に関する部門もWHOの中にはあると思う。医師の中にも、脳外科医の中ですら七〇%の人が、脳死という概念に対してかなり懐疑的な見解を持っているという事実もあります。その中で、国際移植学会でどんどん議論を進めていくだけではなく、脳死に対する指針をつくる際にはすべての医師が参加して、そして脳死の基準に疑いを持つ人、あるいは文化的な観点から議論をされる人、そういった人を入れながら国際的に議論を進めていく必要があると思います。国際的な意思決定というものは非常に尊重するべきものであるだけに、やはりその手続の中で、脳死臓器移植に対して推進派だけではなく、懐疑的な見解を持つ人たちに参加の機会を与えるべきだと思うのですが、御見解を伺いたいと思います。
以上三点について、御見解をお伺いしたいと思います。
以上です。