三原朝彦の発言 (予算委員会)

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○三原委員 おはようございます。
 私は、特に、今回のイージス艦の事故の問題について質問させていただきたいと思います。
 十九日の朝、朝早く起きて六時のニュースを見ていましたら、「あたご」が漁船と衝突したという状況が入ってきまして、まず私が感じたことは、もちろん人災にならないでほしい、船がどういう衝突をしたとしても、死亡事故やけががないようにあってほしい、こう思っておりましたけれども、結果はそうでなかったようですね。
 それと、もう一つ私がぱっと思い出したのは、二十年前の「なだしお」の事件ですね。「なだしお」のときの事件を思い出して、ああ、あのときも実は浦賀水道で、亡くなった人、後で調べてみたら、四十八人か何か乗っておられて、それで本当に多数の人が亡くなっていたんですね。
 それで、本当に祈るような気持ちで国会に来たのを思い出します。それからもう十日たちましたけれども。
 人間というのは失敗はするものなんですね、失敗はする。しかし、そこから学んでいないと進歩がないし、また、人間とは言えないわけでありまして、国民を守り、国を守る我々の自衛隊が、たとえ過失で生じたことといえ、国民に被害を生じしめるようなことはあってはならないはずであります。ところが、現実に、二十年前も「なだしお」の事件もあったし、今回の「あたご」の事件もあった、こういうことなんであります。
 そこで、二十年前の「なだしお」の海難審判についての裁決が出ましたから、その結果を少し見てみましたら、第一審が横浜の地方海難審判所でありました。決着しなくて、第二審が高等海難審判所に進みまして、事件が起こって二年後に裁決が出たわけなんですね。
 このときの主文を読んでみますと、要約といいますか箇条書きにしますと、「なだしお」側の問題点としては、わかりやすく言いますと前方不注意で、そしてまた、右に曲がらなければならないのに命令の伝達がおくれた、このことが理由である、また、相手側の第一富士丸の側にも、動静判断の不適切、接近して左転した、こういうことが原因である、こういうふうに裁決が出たわけであります。
 事故が発生して、そのときに「なだしお」からの通報がおくれたのも詳細にわたって書いてありますけれども、簡単に言いますと、「なだしお」は、ちょうどそのときに伊豆沖で展示訓練をやっていて、帰りだったんですね、横須賀に戻ってくる途中だった。
 それで、そのときの僚船に乗船していた群指令に、ちゃんと「なだしお」からは事故の発生は報告した。しかしながら、「なだしお」から近くの船舶に、助けてほしいという救助の遭難信号を出さずに、慌てふためいちゃって、自分みずから戻ってきて救助に当たろうとして、海上保安庁に事故発生を通報するのをしなかったということがあったり、報告した群指令が、次は護衛艦隊司令官にちゃんとしてくれるだろうと思っていたんだけれども、それがどうもうまくいっていなかったとか。それは、その間にいる船が、僚船同士が通信をやっていたので、それで聞いていただいていたから言わなくてよかったんだろうと思っていたなんというようなことを書いてありますね。そういう、上級機関への報告を行わず、なんということも裁決ではあったようですね、そういうことの批判が。
 また、海上保安庁へは、近くに巡視艇あたりが来ていたので、そこからまた海上保安庁へ連絡が行っていただろうから、するのを怠っていたなどということが、後で調べてみたらわかった。しかしながら、それから二十分ぐらい後には海上保安庁へ海上自衛隊から報告があっていたということになっておるんですけれども、即刻ということでもなかったようであります。
 また、そのときの裁決の中では、つまり事故原因のもとになったもの、それは、事故原因は先ほど申し上げた前方不注意とか命令のおくれだったんですけれども、そういうことを起こしたもとというのは、裁決の文を引用すれば、安全航行の基本の見張りとか、他船に対する動静判断、衝突回避等についての乗員の教育、指導が十分ではなかったというふうに結論づけられているわけであります。
 そのこと以降どうしたかというと、書いてあるのは、航行安全の教育訓練を継続して行っておる、そしてまた、水上行船法とか見張り法等基本的な訓練、不測事故への対応強化も実施しておるということで、これから先もそういうことをしなさい、そして、その他種々の改善措置をとったことに徴し、勧告しない、こういうふうな結論で終わっておるわけですけれども、このなだしお号から学んだ、今最後に申し上げた所為ですね、こういうことを含めて、その以後二十年間でどのようなことを、学んだことから行ってきたのであろうか、ついついそういう疑問を持たざるを得ないんですけれども、その点についてわかりやすい説明をお願いしたいと思います。

発言情報

speech_id: 116905261X01620080229_004

発言者: 三原朝彦

speaker_id: 19445

日付: 2008-02-29

院: 衆議院

会議名: 予算委員会