予算委員会
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会
会議録情報#0
平成二十年二月二十九日(金曜日)
午前九時開議
出席委員
委員長 逢沢 一郎君
理事 遠藤 利明君 理事 田野瀬良太郎君
理事 中山 成彬君 理事 増原 義剛君
理事 森 英介君 理事 山本 幸三君
理事 岡田 克也君 理事 前原 誠司君
理事 富田 茂之君
安次富 修君 新井 悦二君
井上 喜一君 井脇ノブ子君
伊藤 公介君 猪口 邦子君
岩永 峯一君 上野賢一郎君
臼井日出男君 小川 友一君
尾身 幸次君 大島 理森君
大塚 拓君 大野 功統君
金子 一義君 河村 建夫君
倉田 雅年君 小池百合子君
小坂 憲次君 佐藤 剛男君
斉藤斗志二君 坂本 剛二君
清水清一朗君 菅原 一秀君
杉浦 正健君 杉村 太蔵君
薗浦健太郎君 園田 博之君
高鳥 修一君 中馬 弘毅君
とかしきなおみ君 土井 真樹君
中根 一幸君 長勢 甚遠君
西銘恒三郎君 野田 毅君
浜田 靖一君 深谷 隆司君
福岡 資麿君 牧原 秀樹君
三ッ矢憲生君 三原 朝彦君
武藤 容治君 若宮 健嗣君
市村浩一郎君 太田 和美君
佐々木隆博君 笹木 竜三君
武正 公一君 中川 正春君
原口 一博君 細野 豪志君
馬淵 澄夫君 松本 剛明君
山井 和則君 笠 浩史君
渡部 恒三君 赤松 正雄君
江田 康幸君 田端 正広君
赤嶺 政賢君 笠井 亮君
阿部 知子君 辻元 清美君
糸川 正晃君 下地 幹郎君
…………………………………
内閣総理大臣 福田 康夫君
総務大臣
国務大臣
(地方分権改革担当) 増田 寛也君
法務大臣 鳩山 邦夫君
外務大臣 高村 正彦君
財務大臣 額賀福志郎君
文部科学大臣 渡海紀三朗君
厚生労働大臣 舛添 要一君
農林水産大臣 若林 正俊君
経済産業大臣 甘利 明君
国土交通大臣 冬柴 鐵三君
環境大臣 鴨下 一郎君
防衛大臣 石破 茂君
国務大臣
(内閣官房長官) 町村 信孝君
国務大臣
(国家公安委員会委員長)
(防災担当)
(食品安全担当) 泉 信也君
国務大臣
(沖縄及び北方対策担当)
(規制改革担当)
(国民生活担当)
(科学技術政策担当) 岸田 文雄君
国務大臣
(金融担当) 渡辺 喜美君
国務大臣
(経済財政政策担当) 大田 弘子君
国務大臣
(少子化対策担当)
(男女共同参画担当) 上川 陽子君
外務副大臣 小野寺五典君
財務副大臣 森山 裕君
農林水産副大臣 今村 雅弘君
経済産業副大臣 新藤 義孝君
経済産業副大臣 中野 正志君
国土交通副大臣 平井たくや君
国土交通副大臣 松島みどり君
環境副大臣 桜井 郁三君
防衛副大臣 江渡 聡徳君
文部科学大臣政務官 保坂 武君
厚生労働大臣政務官 松浪 健太君
国土交通大臣政務官 金子善次郎君
防衛大臣政務官 寺田 稔君
政府特別補佐人
(内閣法制局長官) 宮崎 礼壹君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 福島 克臣君
政府参考人
(警察庁長官) 吉村 博人君
政府参考人
(警察庁刑事局長) 米田 壯君
政府参考人
(警察庁刑事局組織犯罪対策部長) 宮本 和夫君
政府参考人
(法務省刑事局長) 大野恒太郎君
政府参考人
(外務省北米局長) 西宮 伸一君
政府参考人
(国土交通省航空・鉄道事故調査委員会事務局長) 辻岡 明君
政府参考人
(海上保安庁長官) 岩崎 貞二君
政府参考人
(海上保安庁警備救難監) 冨賀見栄一君
政府参考人
(高等海難審判庁長官) 岸 良彬君
政府参考人
(防衛事務次官) 増田 好平君
政府参考人
(防衛省防衛参事官) 小川 秀樹君
政府参考人
(防衛省大臣官房長) 中江 公人君
政府参考人
(防衛省大臣官房技術監) 佐々木達郎君
政府参考人
(防衛省運用企画局長) 徳地 秀士君
政府参考人
(防衛省人事教育局長) 渡部 厚君
政府参考人
(防衛省地方協力局長) 地引 良幸君
予算委員会専門員 井上 茂男君
—————————————
委員の異動
二月二十九日
辞任 補欠選任
岩永 峯一君 井脇ノブ子君
臼井日出男君 薗浦健太郎君
大島 理森君 浜田 靖一君
大野 功統君 武藤 容治君
河村 建夫君 新井 悦二君
小池百合子君 土井 真樹君
杉浦 正健君 小川 友一君
園田 博之君 中根 一幸君
中馬 弘毅君 杉村 太蔵君
長勢 甚遠君 牧原 秀樹君
深谷 隆司君 上野賢一郎君
武正 公一君 市村浩一郎君
原口 一博君 佐々木隆博君
赤松 正雄君 田端 正広君
笠井 亮君 赤嶺 政賢君
阿部 知子君 辻元 清美君
糸川 正晃君 下地 幹郎君
同日
辞任 補欠選任
新井 悦二君 猪口 邦子君
井脇ノブ子君 岩永 峯一君
上野賢一郎君 深谷 隆司君
小川 友一君 杉浦 正健君
杉村 太蔵君 中馬 弘毅君
薗浦健太郎君 臼井日出男君
土井 真樹君 高鳥 修一君
中根 一幸君 園田 博之君
浜田 靖一君 とかしきなおみ君
牧原 秀樹君 長勢 甚遠君
武藤 容治君 安次富 修君
市村浩一郎君 太田 和美君
佐々木隆博君 原口 一博君
田端 正広君 赤松 正雄君
赤嶺 政賢君 笠井 亮君
辻元 清美君 阿部 知子君
下地 幹郎君 糸川 正晃君
同日
辞任 補欠選任
安次富 修君 大野 功統君
猪口 邦子君 河村 建夫君
高鳥 修一君 清水清一朗君
とかしきなおみ君 福岡 資麿君
太田 和美君 武正 公一君
同日
辞任 補欠選任
清水清一朗君 小池百合子君
福岡 資麿君 若宮 健嗣君
同日
辞任 補欠選任
若宮 健嗣君 大塚 拓君
同日
辞任 補欠選任
大塚 拓君 大島 理森君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
平成二十年度一般会計予算
平成二十年度特別会計予算
平成二十年度政府関係機関予算
————◇—————
この発言だけを見る →午前九時開議
出席委員
委員長 逢沢 一郎君
理事 遠藤 利明君 理事 田野瀬良太郎君
理事 中山 成彬君 理事 増原 義剛君
理事 森 英介君 理事 山本 幸三君
理事 岡田 克也君 理事 前原 誠司君
理事 富田 茂之君
安次富 修君 新井 悦二君
井上 喜一君 井脇ノブ子君
伊藤 公介君 猪口 邦子君
岩永 峯一君 上野賢一郎君
臼井日出男君 小川 友一君
尾身 幸次君 大島 理森君
大塚 拓君 大野 功統君
金子 一義君 河村 建夫君
倉田 雅年君 小池百合子君
小坂 憲次君 佐藤 剛男君
斉藤斗志二君 坂本 剛二君
清水清一朗君 菅原 一秀君
杉浦 正健君 杉村 太蔵君
薗浦健太郎君 園田 博之君
高鳥 修一君 中馬 弘毅君
とかしきなおみ君 土井 真樹君
中根 一幸君 長勢 甚遠君
西銘恒三郎君 野田 毅君
浜田 靖一君 深谷 隆司君
福岡 資麿君 牧原 秀樹君
三ッ矢憲生君 三原 朝彦君
武藤 容治君 若宮 健嗣君
市村浩一郎君 太田 和美君
佐々木隆博君 笹木 竜三君
武正 公一君 中川 正春君
原口 一博君 細野 豪志君
馬淵 澄夫君 松本 剛明君
山井 和則君 笠 浩史君
渡部 恒三君 赤松 正雄君
江田 康幸君 田端 正広君
赤嶺 政賢君 笠井 亮君
阿部 知子君 辻元 清美君
糸川 正晃君 下地 幹郎君
…………………………………
内閣総理大臣 福田 康夫君
総務大臣
国務大臣
(地方分権改革担当) 増田 寛也君
法務大臣 鳩山 邦夫君
外務大臣 高村 正彦君
財務大臣 額賀福志郎君
文部科学大臣 渡海紀三朗君
厚生労働大臣 舛添 要一君
農林水産大臣 若林 正俊君
経済産業大臣 甘利 明君
国土交通大臣 冬柴 鐵三君
環境大臣 鴨下 一郎君
防衛大臣 石破 茂君
国務大臣
(内閣官房長官) 町村 信孝君
国務大臣
(国家公安委員会委員長)
(防災担当)
(食品安全担当) 泉 信也君
国務大臣
(沖縄及び北方対策担当)
(規制改革担当)
(国民生活担当)
(科学技術政策担当) 岸田 文雄君
国務大臣
(金融担当) 渡辺 喜美君
国務大臣
(経済財政政策担当) 大田 弘子君
国務大臣
(少子化対策担当)
(男女共同参画担当) 上川 陽子君
外務副大臣 小野寺五典君
財務副大臣 森山 裕君
農林水産副大臣 今村 雅弘君
経済産業副大臣 新藤 義孝君
経済産業副大臣 中野 正志君
国土交通副大臣 平井たくや君
国土交通副大臣 松島みどり君
環境副大臣 桜井 郁三君
防衛副大臣 江渡 聡徳君
文部科学大臣政務官 保坂 武君
厚生労働大臣政務官 松浪 健太君
国土交通大臣政務官 金子善次郎君
防衛大臣政務官 寺田 稔君
政府特別補佐人
(内閣法制局長官) 宮崎 礼壹君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 福島 克臣君
政府参考人
(警察庁長官) 吉村 博人君
政府参考人
(警察庁刑事局長) 米田 壯君
政府参考人
(警察庁刑事局組織犯罪対策部長) 宮本 和夫君
政府参考人
(法務省刑事局長) 大野恒太郎君
政府参考人
(外務省北米局長) 西宮 伸一君
政府参考人
(国土交通省航空・鉄道事故調査委員会事務局長) 辻岡 明君
政府参考人
(海上保安庁長官) 岩崎 貞二君
政府参考人
(海上保安庁警備救難監) 冨賀見栄一君
政府参考人
(高等海難審判庁長官) 岸 良彬君
政府参考人
(防衛事務次官) 増田 好平君
政府参考人
(防衛省防衛参事官) 小川 秀樹君
政府参考人
(防衛省大臣官房長) 中江 公人君
政府参考人
(防衛省大臣官房技術監) 佐々木達郎君
政府参考人
(防衛省運用企画局長) 徳地 秀士君
政府参考人
(防衛省人事教育局長) 渡部 厚君
政府参考人
(防衛省地方協力局長) 地引 良幸君
予算委員会専門員 井上 茂男君
—————————————
委員の異動
二月二十九日
辞任 補欠選任
岩永 峯一君 井脇ノブ子君
臼井日出男君 薗浦健太郎君
大島 理森君 浜田 靖一君
大野 功統君 武藤 容治君
河村 建夫君 新井 悦二君
小池百合子君 土井 真樹君
杉浦 正健君 小川 友一君
園田 博之君 中根 一幸君
中馬 弘毅君 杉村 太蔵君
長勢 甚遠君 牧原 秀樹君
深谷 隆司君 上野賢一郎君
武正 公一君 市村浩一郎君
原口 一博君 佐々木隆博君
赤松 正雄君 田端 正広君
笠井 亮君 赤嶺 政賢君
阿部 知子君 辻元 清美君
糸川 正晃君 下地 幹郎君
同日
辞任 補欠選任
新井 悦二君 猪口 邦子君
井脇ノブ子君 岩永 峯一君
上野賢一郎君 深谷 隆司君
小川 友一君 杉浦 正健君
杉村 太蔵君 中馬 弘毅君
薗浦健太郎君 臼井日出男君
土井 真樹君 高鳥 修一君
中根 一幸君 園田 博之君
浜田 靖一君 とかしきなおみ君
牧原 秀樹君 長勢 甚遠君
武藤 容治君 安次富 修君
市村浩一郎君 太田 和美君
佐々木隆博君 原口 一博君
田端 正広君 赤松 正雄君
赤嶺 政賢君 笠井 亮君
辻元 清美君 阿部 知子君
下地 幹郎君 糸川 正晃君
同日
辞任 補欠選任
安次富 修君 大野 功統君
猪口 邦子君 河村 建夫君
高鳥 修一君 清水清一朗君
とかしきなおみ君 福岡 資麿君
太田 和美君 武正 公一君
同日
辞任 補欠選任
清水清一朗君 小池百合子君
福岡 資麿君 若宮 健嗣君
同日
辞任 補欠選任
若宮 健嗣君 大塚 拓君
同日
辞任 補欠選任
大塚 拓君 大島 理森君
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本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
平成二十年度一般会計予算
平成二十年度特別会計予算
平成二十年度政府関係機関予算
————◇—————
逢
逢沢一郎#1
○逢沢委員長 これより会議を開きます。
平成二十年度一般会計予算、平成二十年度特別会計予算、平成二十年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
この際、お諮りいたします。
三案審査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官福島克臣君、警察庁刑事局長米田壯君、警察庁刑事局組織犯罪対策部長宮本和夫君、法務省刑事局長大野恒太郎君、外務省北米局長西宮伸一君、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会事務局長辻岡明君、海上保安庁長官岩崎貞二君、海上保安庁警備救難監冨賀見栄一君、海上保安庁交通部長米岡修一君、高等海難審判庁長官岸良彬君、防衛省防衛参事官小川秀樹君、防衛省大臣官房長中江公人君、防衛省大臣官房技術監佐々木達郎君、防衛省運用企画局長徳地秀士君、防衛省人事教育局長渡部厚君、防衛省地方協力局長地引良幸君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →平成二十年度一般会計予算、平成二十年度特別会計予算、平成二十年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
この際、お諮りいたします。
三案審査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官福島克臣君、警察庁刑事局長米田壯君、警察庁刑事局組織犯罪対策部長宮本和夫君、法務省刑事局長大野恒太郎君、外務省北米局長西宮伸一君、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会事務局長辻岡明君、海上保安庁長官岩崎貞二君、海上保安庁警備救難監冨賀見栄一君、海上保安庁交通部長米岡修一君、高等海難審判庁長官岸良彬君、防衛省防衛参事官小川秀樹君、防衛省大臣官房長中江公人君、防衛省大臣官房技術監佐々木達郎君、防衛省運用企画局長徳地秀士君、防衛省人事教育局長渡部厚君、防衛省地方協力局長地引良幸君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
逢
逢
三
三原朝彦#4
○三原委員 おはようございます。
私は、特に、今回のイージス艦の事故の問題について質問させていただきたいと思います。
十九日の朝、朝早く起きて六時のニュースを見ていましたら、「あたご」が漁船と衝突したという状況が入ってきまして、まず私が感じたことは、もちろん人災にならないでほしい、船がどういう衝突をしたとしても、死亡事故やけががないようにあってほしい、こう思っておりましたけれども、結果はそうでなかったようですね。
それと、もう一つ私がぱっと思い出したのは、二十年前の「なだしお」の事件ですね。「なだしお」のときの事件を思い出して、ああ、あのときも実は浦賀水道で、亡くなった人、後で調べてみたら、四十八人か何か乗っておられて、それで本当に多数の人が亡くなっていたんですね。
それで、本当に祈るような気持ちで国会に来たのを思い出します。それからもう十日たちましたけれども。
人間というのは失敗はするものなんですね、失敗はする。しかし、そこから学んでいないと進歩がないし、また、人間とは言えないわけでありまして、国民を守り、国を守る我々の自衛隊が、たとえ過失で生じたことといえ、国民に被害を生じしめるようなことはあってはならないはずであります。ところが、現実に、二十年前も「なだしお」の事件もあったし、今回の「あたご」の事件もあった、こういうことなんであります。
そこで、二十年前の「なだしお」の海難審判についての裁決が出ましたから、その結果を少し見てみましたら、第一審が横浜の地方海難審判所でありました。決着しなくて、第二審が高等海難審判所に進みまして、事件が起こって二年後に裁決が出たわけなんですね。
このときの主文を読んでみますと、要約といいますか箇条書きにしますと、「なだしお」側の問題点としては、わかりやすく言いますと前方不注意で、そしてまた、右に曲がらなければならないのに命令の伝達がおくれた、このことが理由である、また、相手側の第一富士丸の側にも、動静判断の不適切、接近して左転した、こういうことが原因である、こういうふうに裁決が出たわけであります。
事故が発生して、そのときに「なだしお」からの通報がおくれたのも詳細にわたって書いてありますけれども、簡単に言いますと、「なだしお」は、ちょうどそのときに伊豆沖で展示訓練をやっていて、帰りだったんですね、横須賀に戻ってくる途中だった。
それで、そのときの僚船に乗船していた群指令に、ちゃんと「なだしお」からは事故の発生は報告した。しかしながら、「なだしお」から近くの船舶に、助けてほしいという救助の遭難信号を出さずに、慌てふためいちゃって、自分みずから戻ってきて救助に当たろうとして、海上保安庁に事故発生を通報するのをしなかったということがあったり、報告した群指令が、次は護衛艦隊司令官にちゃんとしてくれるだろうと思っていたんだけれども、それがどうもうまくいっていなかったとか。それは、その間にいる船が、僚船同士が通信をやっていたので、それで聞いていただいていたから言わなくてよかったんだろうと思っていたなんというようなことを書いてありますね。そういう、上級機関への報告を行わず、なんということも裁決ではあったようですね、そういうことの批判が。
また、海上保安庁へは、近くに巡視艇あたりが来ていたので、そこからまた海上保安庁へ連絡が行っていただろうから、するのを怠っていたなどということが、後で調べてみたらわかった。しかしながら、それから二十分ぐらい後には海上保安庁へ海上自衛隊から報告があっていたということになっておるんですけれども、即刻ということでもなかったようであります。
また、そのときの裁決の中では、つまり事故原因のもとになったもの、それは、事故原因は先ほど申し上げた前方不注意とか命令のおくれだったんですけれども、そういうことを起こしたもとというのは、裁決の文を引用すれば、安全航行の基本の見張りとか、他船に対する動静判断、衝突回避等についての乗員の教育、指導が十分ではなかったというふうに結論づけられているわけであります。
そのこと以降どうしたかというと、書いてあるのは、航行安全の教育訓練を継続して行っておる、そしてまた、水上行船法とか見張り法等基本的な訓練、不測事故への対応強化も実施しておるということで、これから先もそういうことをしなさい、そして、その他種々の改善措置をとったことに徴し、勧告しない、こういうふうな結論で終わっておるわけですけれども、このなだしお号から学んだ、今最後に申し上げた所為ですね、こういうことを含めて、その以後二十年間でどのようなことを、学んだことから行ってきたのであろうか、ついついそういう疑問を持たざるを得ないんですけれども、その点についてわかりやすい説明をお願いしたいと思います。
この発言だけを見る →私は、特に、今回のイージス艦の事故の問題について質問させていただきたいと思います。
十九日の朝、朝早く起きて六時のニュースを見ていましたら、「あたご」が漁船と衝突したという状況が入ってきまして、まず私が感じたことは、もちろん人災にならないでほしい、船がどういう衝突をしたとしても、死亡事故やけががないようにあってほしい、こう思っておりましたけれども、結果はそうでなかったようですね。
それと、もう一つ私がぱっと思い出したのは、二十年前の「なだしお」の事件ですね。「なだしお」のときの事件を思い出して、ああ、あのときも実は浦賀水道で、亡くなった人、後で調べてみたら、四十八人か何か乗っておられて、それで本当に多数の人が亡くなっていたんですね。
それで、本当に祈るような気持ちで国会に来たのを思い出します。それからもう十日たちましたけれども。
人間というのは失敗はするものなんですね、失敗はする。しかし、そこから学んでいないと進歩がないし、また、人間とは言えないわけでありまして、国民を守り、国を守る我々の自衛隊が、たとえ過失で生じたことといえ、国民に被害を生じしめるようなことはあってはならないはずであります。ところが、現実に、二十年前も「なだしお」の事件もあったし、今回の「あたご」の事件もあった、こういうことなんであります。
そこで、二十年前の「なだしお」の海難審判についての裁決が出ましたから、その結果を少し見てみましたら、第一審が横浜の地方海難審判所でありました。決着しなくて、第二審が高等海難審判所に進みまして、事件が起こって二年後に裁決が出たわけなんですね。
このときの主文を読んでみますと、要約といいますか箇条書きにしますと、「なだしお」側の問題点としては、わかりやすく言いますと前方不注意で、そしてまた、右に曲がらなければならないのに命令の伝達がおくれた、このことが理由である、また、相手側の第一富士丸の側にも、動静判断の不適切、接近して左転した、こういうことが原因である、こういうふうに裁決が出たわけであります。
事故が発生して、そのときに「なだしお」からの通報がおくれたのも詳細にわたって書いてありますけれども、簡単に言いますと、「なだしお」は、ちょうどそのときに伊豆沖で展示訓練をやっていて、帰りだったんですね、横須賀に戻ってくる途中だった。
それで、そのときの僚船に乗船していた群指令に、ちゃんと「なだしお」からは事故の発生は報告した。しかしながら、「なだしお」から近くの船舶に、助けてほしいという救助の遭難信号を出さずに、慌てふためいちゃって、自分みずから戻ってきて救助に当たろうとして、海上保安庁に事故発生を通報するのをしなかったということがあったり、報告した群指令が、次は護衛艦隊司令官にちゃんとしてくれるだろうと思っていたんだけれども、それがどうもうまくいっていなかったとか。それは、その間にいる船が、僚船同士が通信をやっていたので、それで聞いていただいていたから言わなくてよかったんだろうと思っていたなんというようなことを書いてありますね。そういう、上級機関への報告を行わず、なんということも裁決ではあったようですね、そういうことの批判が。
また、海上保安庁へは、近くに巡視艇あたりが来ていたので、そこからまた海上保安庁へ連絡が行っていただろうから、するのを怠っていたなどということが、後で調べてみたらわかった。しかしながら、それから二十分ぐらい後には海上保安庁へ海上自衛隊から報告があっていたということになっておるんですけれども、即刻ということでもなかったようであります。
また、そのときの裁決の中では、つまり事故原因のもとになったもの、それは、事故原因は先ほど申し上げた前方不注意とか命令のおくれだったんですけれども、そういうことを起こしたもとというのは、裁決の文を引用すれば、安全航行の基本の見張りとか、他船に対する動静判断、衝突回避等についての乗員の教育、指導が十分ではなかったというふうに結論づけられているわけであります。
そのこと以降どうしたかというと、書いてあるのは、航行安全の教育訓練を継続して行っておる、そしてまた、水上行船法とか見張り法等基本的な訓練、不測事故への対応強化も実施しておるということで、これから先もそういうことをしなさい、そして、その他種々の改善措置をとったことに徴し、勧告しない、こういうふうな結論で終わっておるわけですけれども、このなだしお号から学んだ、今最後に申し上げた所為ですね、こういうことを含めて、その以後二十年間でどのようなことを、学んだことから行ってきたのであろうか、ついついそういう疑問を持たざるを得ないんですけれども、その点についてわかりやすい説明をお願いしたいと思います。
石
石破茂#5
○石破国務大臣 今回、このような、あってはならない事故が起こりました。本当に申しわけのないことで、御家族、関係者の方、国民の皆様方に本当におわびを申し上げる次第であります。
今、委員から「なだしお」事件の教訓についてお話がございました。これは、委員、今詳細をお話しのように、潜水艦の事故でございます。したがいまして、潜水艦にかかわりますものと水上艦にかかわりますものと違いますので、潜水艦特有のものは省かせていただきたいと思います。
共通して言えますものは、やはり見張りの徹底ということでございます。潜水艦の場合はセールの部分が狭うございますので一名しか上がれませんでしたが、これをもっとふやすということをいたしました。それから、水上艦におきましても見張りの徹底ということは当たり前のことでございますが、教訓事項でございます。
もう一点は、御指摘のように、関係当局への通報、この場合には海上保安庁でございますが、「なだしお」のときに二十一分、今回十六分ということでございます。五分短縮できたではないかというような話ではなくて、これがもっと早くならないかと。つまり、詳細なことを報告せねばならぬ、時間あるいは場所、被害状況、そういうことをきちんと押さえなければ一報できないというような意識があったのではないか。しかしながら、そういう詳細を確認しなくても、何時何分、どこにおいて事故が発生したという一報は十六分を要したものではないのではないか、もっと早くならないかという反省はございます。もっと早くならないかということは、検討を今早急にいたしておるところでございます。
三点は、「なだしお」のときに海難対処部署、つまり、そういう事故が起こったときにどのように対処するかということでございますが、そういうものを新たに作成いたしました。海難対処訓練を実施しておるところでございます。
今回、報道されておりますように、事故が起きまして一分後に内火艇をおろせというような命令が下りました。この内火艇というのは、簡単におろせるものではございません。あるいは委員も映画なんかでごらんになったことがあるかもしれませんが、内火艇をおろすというのは相当に危険な作業でございます。今回も実際に一名が負傷いたしております。内火艇をおろすとかそういう場合の部署を発動、その態勢を発動するということですが、そこの訓練も行い、いろいろな対処をしておるところでございます。
そこの点については、今回、事故を起こしておいてこういうことを言ってはいけないのかもしれませんが、起こった後の捜索救助については本当に、その場における、よいといいますか、適切な措置がとれたのではないかというふうには思っております。
改善せねばならぬ点は、これから捜査の状況を見なければなりませんが、事故が起こった当日から、もう一回見張りの徹底、基本に戻れということは申しております。そして、海保にもっと早く通報できないかということ、もう一度、今回の事故原因の究明というものを待つというのとは別として、どういうことができるか、今も徹底しておるところでございますし、さらにこれを深めてまいりたいと思っております。
この発言だけを見る →今、委員から「なだしお」事件の教訓についてお話がございました。これは、委員、今詳細をお話しのように、潜水艦の事故でございます。したがいまして、潜水艦にかかわりますものと水上艦にかかわりますものと違いますので、潜水艦特有のものは省かせていただきたいと思います。
共通して言えますものは、やはり見張りの徹底ということでございます。潜水艦の場合はセールの部分が狭うございますので一名しか上がれませんでしたが、これをもっとふやすということをいたしました。それから、水上艦におきましても見張りの徹底ということは当たり前のことでございますが、教訓事項でございます。
もう一点は、御指摘のように、関係当局への通報、この場合には海上保安庁でございますが、「なだしお」のときに二十一分、今回十六分ということでございます。五分短縮できたではないかというような話ではなくて、これがもっと早くならないかと。つまり、詳細なことを報告せねばならぬ、時間あるいは場所、被害状況、そういうことをきちんと押さえなければ一報できないというような意識があったのではないか。しかしながら、そういう詳細を確認しなくても、何時何分、どこにおいて事故が発生したという一報は十六分を要したものではないのではないか、もっと早くならないかという反省はございます。もっと早くならないかということは、検討を今早急にいたしておるところでございます。
三点は、「なだしお」のときに海難対処部署、つまり、そういう事故が起こったときにどのように対処するかということでございますが、そういうものを新たに作成いたしました。海難対処訓練を実施しておるところでございます。
今回、報道されておりますように、事故が起きまして一分後に内火艇をおろせというような命令が下りました。この内火艇というのは、簡単におろせるものではございません。あるいは委員も映画なんかでごらんになったことがあるかもしれませんが、内火艇をおろすというのは相当に危険な作業でございます。今回も実際に一名が負傷いたしております。内火艇をおろすとかそういう場合の部署を発動、その態勢を発動するということですが、そこの訓練も行い、いろいろな対処をしておるところでございます。
そこの点については、今回、事故を起こしておいてこういうことを言ってはいけないのかもしれませんが、起こった後の捜索救助については本当に、その場における、よいといいますか、適切な措置がとれたのではないかというふうには思っております。
改善せねばならぬ点は、これから捜査の状況を見なければなりませんが、事故が起こった当日から、もう一回見張りの徹底、基本に戻れということは申しております。そして、海保にもっと早く通報できないかということ、もう一度、今回の事故原因の究明というものを待つというのとは別として、どういうことができるか、今も徹底しておるところでございますし、さらにこれを深めてまいりたいと思っております。
三
三原朝彦#6
○三原委員 確かに太平洋のど真ん中とか大海原で何か事故が起こったときには、今のようなことかもしれません。
ああいう東京湾の内とか出口あたりだと、やはり航行の船が多いでしょうから、そういう船にも即座に救援救助の援助を依頼するというようなシステムというのが、今回は発動したんでしょうか、どうでしょうか。それは、つまり、今言われた、十五、六分で海上保安庁に連絡して、海上保安庁がまた民間船に連絡するようになっているのか、それとも、そこのところはどうなんだろう。なだしお号のところを読んでいましたら、ヨットが近所を通っていて、ヨットも来て一人、人を救助したなんという話も書いてあったんですよね。だから、近くに、ああいう東京湾みたいな本当に混雑しているところなら幾らでも船がいると思うんだけれども、そういうところに対する依頼みたいなことは、それはすぐにできるようなシステムになっているんだろうか。
この発言だけを見る →ああいう東京湾の内とか出口あたりだと、やはり航行の船が多いでしょうから、そういう船にも即座に救援救助の援助を依頼するというようなシステムというのが、今回は発動したんでしょうか、どうでしょうか。それは、つまり、今言われた、十五、六分で海上保安庁に連絡して、海上保安庁がまた民間船に連絡するようになっているのか、それとも、そこのところはどうなんだろう。なだしお号のところを読んでいましたら、ヨットが近所を通っていて、ヨットも来て一人、人を救助したなんという話も書いてあったんですよね。だから、近くに、ああいう東京湾みたいな本当に混雑しているところなら幾らでも船がいると思うんだけれども、そういうところに対する依頼みたいなことは、それはすぐにできるようなシステムになっているんだろうか。
石
石破茂#7
○石破国務大臣 あるいは足らざるところがあれば海上保安庁からお答えをいただきたいと思いますが、私どもとして、事故が起こったという知らせは、海上保安庁にお伝えすると同時に、上級部隊でありますところの護衛艦隊、そして自衛艦隊と上がっていくものでございます。それを受けて、海上自衛隊の艦船でありますとか航空機でありますとか、そういうものが出ます。海上保安庁から、そういうような民間の船舶等々には御連絡が行っているというふうに私は承知をしておるところでございます。
今回、一つ私どもがよく考えなければいけないなと思いましたのは、千葉県知事さんやあるいは勝浦の市長さんから御指摘を厳しくいただきました、そういう事故が起こったときに、自治体への通報というのも即座に行わねばならないということでございます。千葉県知事あるいは勝浦市長から御指摘をいただきましたのは、千葉県のいろいろな船、指導船でありますとか監督船でありますとかそういう船でございましょうが、そういうものも海域に出ておった、そういうものを出すというやり方もあったのだ、即座に通報してもらいたかったということで、これも即日改めたところでございます。
そういうような救難体制、私どもの艦船、航空機以外の救難体制というものにつきまして、今回さらに改善する余地がないかどうか、私ども、関係当局とも御相談をして、さらによりよい体制をつくってまいりたいと思います。
この発言だけを見る →今回、一つ私どもがよく考えなければいけないなと思いましたのは、千葉県知事さんやあるいは勝浦の市長さんから御指摘を厳しくいただきました、そういう事故が起こったときに、自治体への通報というのも即座に行わねばならないということでございます。千葉県知事あるいは勝浦市長から御指摘をいただきましたのは、千葉県のいろいろな船、指導船でありますとか監督船でありますとかそういう船でございましょうが、そういうものも海域に出ておった、そういうものを出すというやり方もあったのだ、即座に通報してもらいたかったということで、これも即日改めたところでございます。
そういうような救難体制、私どもの艦船、航空機以外の救難体制というものにつきまして、今回さらに改善する余地がないかどうか、私ども、関係当局とも御相談をして、さらによりよい体制をつくってまいりたいと思います。
岩
岩崎貞二#8
○岩崎政府参考人 海上保安庁といたしましても、事故の発生の情報を受けまして、周辺の船舶にわかるような警報を出しております。その海域で事故が発生したという情報をキャッチしたことを周辺の人に伝えております。そうすることによって、周辺の船がその付近の航行により安全を期するようにということと、先生今御指摘の、救助なんかについてそれなりに協力してもらうという趣旨で、そうした警報を出しているところでございます。
この発言だけを見る →三
三原朝彦#9
○三原委員 あのときも、松和丸とかなんとかいう船が近所にいて、そこで遭難した人を救ったり、ヨットが一名救ったりして、四十八名乗船している中で、三十名亡くなっちゃったんですけれども、十八名の方が救われたということでしたよね。
だから、そういう意味では、自衛艦の事故だけじゃなくて、あらゆる、ふだんのときでもやはりそういう面では万般怠りなく、人命救助の方策なりシステムなりをつくっておかなきゃいけないとしみじみ思っておるわけでもあります。
残念ながらこういう事件が起こってしまいましたけれども、これから先も、今大臣がおっしゃったように、いま一遍、事が起こったときのための施策みたいなことは磨き直してもらいたいと思っております。
ところで、こういう事件というのは、やはり、我が国の船舶が海外に行ったときにでも起こったりしたような例が幾つかあるんでしょうか。なおかつ、そういうときには、やはりちゃんと海外でも国際法的な慣習なり法律にのっとって、我が国、このごろは海洋国家日本とまで言わなくなってきたけれども、我が国の船が安全、安心に航行できるようなことになっているんでしょうか。
海外で被害を受けたとか損害を受けたようなことあたりも含めて、対応のこと、わかるところで教えてもらいたいと思います。
この発言だけを見る →だから、そういう意味では、自衛艦の事故だけじゃなくて、あらゆる、ふだんのときでもやはりそういう面では万般怠りなく、人命救助の方策なりシステムなりをつくっておかなきゃいけないとしみじみ思っておるわけでもあります。
残念ながらこういう事件が起こってしまいましたけれども、これから先も、今大臣がおっしゃったように、いま一遍、事が起こったときのための施策みたいなことは磨き直してもらいたいと思っております。
ところで、こういう事件というのは、やはり、我が国の船舶が海外に行ったときにでも起こったりしたような例が幾つかあるんでしょうか。なおかつ、そういうときには、やはりちゃんと海外でも国際法的な慣習なり法律にのっとって、我が国、このごろは海洋国家日本とまで言わなくなってきたけれども、我が国の船が安全、安心に航行できるようなことになっているんでしょうか。
海外で被害を受けたとか損害を受けたようなことあたりも含めて、対応のこと、わかるところで教えてもらいたいと思います。
石
石破茂#10
○石破国務大臣 これは、いろいろな事故につきまして、私ども、分析、研究をいたしております。私どもの船の被害もございますし、あるいは他国の軍用艦船と民間船、そういうようなものも全部詳細に検討、分析をいたしておるところでございます。
お求めがあれば一つずつお話をいたしますが、これは委員にも御理解をいただきたいのですが、あるいは御案内かもしれません、月ごとにこういう本を私ども海上自衛隊で出しております。「艦船と安全」という本でございますが、これは月刊誌でございます。ここにおいて、いろいろな事故、それはこのような海上の事故もございますし、あるいは、いろいろ、武器を扱いますときの事故等々もございます。こういうことにつきまして、本当に毎月毎月、小さなものも大きなものもそれぞれの体験談を含めてこういうような冊子にして、全部の船、全部の部隊に配っております。
本当にこういう教訓というものをきちんきちんと生かしているか、こういうものを一生懸命つくって再発防止ということの徹底をしておるわけでございますが、この本を本当に一人一人が我が事と思って読んでいるかどうかということについて、私は検討していかねばいけないことだと思っております。
委員御指摘の、そういうようないろいろな海外で起こった事故も含めまして、私ども、詳細に検討、分析をし、そういうことにならないためにはどうすればいいかということを考えておるところでございますが、それが徹底しているかどうか、それをお預かりする者としてもう一度見てみたいと思っております。
この発言だけを見る →お求めがあれば一つずつお話をいたしますが、これは委員にも御理解をいただきたいのですが、あるいは御案内かもしれません、月ごとにこういう本を私ども海上自衛隊で出しております。「艦船と安全」という本でございますが、これは月刊誌でございます。ここにおいて、いろいろな事故、それはこのような海上の事故もございますし、あるいは、いろいろ、武器を扱いますときの事故等々もございます。こういうことにつきまして、本当に毎月毎月、小さなものも大きなものもそれぞれの体験談を含めてこういうような冊子にして、全部の船、全部の部隊に配っております。
本当にこういう教訓というものをきちんきちんと生かしているか、こういうものを一生懸命つくって再発防止ということの徹底をしておるわけでございますが、この本を本当に一人一人が我が事と思って読んでいるかどうかということについて、私は検討していかねばいけないことだと思っております。
委員御指摘の、そういうようないろいろな海外で起こった事故も含めまして、私ども、詳細に検討、分析をし、そういうことにならないためにはどうすればいいかということを考えておるところでございますが、それが徹底しているかどうか、それをお預かりする者としてもう一度見てみたいと思っております。
三
三原朝彦#11
○三原委員 大臣が先ほど、潜水艦と護衛艦とではまたちょっと状況もいろいろ違うとおっしゃった中では、見張りあたりも、艦艇だとより多くの人を見張りに立てられますけれども、潜水艦というのは場所が狭いですから一人だったんですというようなことをおっしゃっていましたが、二十年前の「なだしお」の事故と今回の事故の、例えば決定的な事故の原因の差異みたいなことがあるんだろうか。
「なだしお」は展示訓練から戻ってきたところであり、「あたご」の方はハワイでの訓練から、何カ月間かふるさとを離れていたんでしょう、そういう帰心矢のごとしみたいな、そんなことでまさかあの事故が起こったとは思いたくもないけれども、そういう明らかな、自分の母港を離れて短い期間と長い期間とかそういう違いがありますけれども、根本的な原因の差異みたいなことを何か感じられることがありますか。船の形の違いとかいうだけじゃなくて。その点があれば説明していただきたい。
この発言だけを見る →「なだしお」は展示訓練から戻ってきたところであり、「あたご」の方はハワイでの訓練から、何カ月間かふるさとを離れていたんでしょう、そういう帰心矢のごとしみたいな、そんなことでまさかあの事故が起こったとは思いたくもないけれども、そういう明らかな、自分の母港を離れて短い期間と長い期間とかそういう違いがありますけれども、根本的な原因の差異みたいなことを何か感じられることがありますか。船の形の違いとかいうだけじゃなくて。その点があれば説明していただきたい。
石
石破茂#12
○石破国務大臣 これは、こうだああだという断定は私にはできません。今、海上保安庁で捜査中のことでございます。断定的なことを防衛大臣として申し上げるわけにはまいりません。
ただ、私の感想めいたことで恐縮ではございますが、一つは、時刻でございます。夜間であったということがございます。午前四時七分というふうに言われておりますが、その時間は、薄明るいのではないかという報道も一部ございましたが、真っ暗でございます。そういう時間帯の問題。
もう一つは、委員御指摘の、水上艦と潜水艦という違いがございます。
あと一点は、この「あたご」が、就役いたしまして一年に満たない新造艦でございます。新しい船は、クルーが全部かわりますので、その船に習熟するということについての訓練をずっとやるわけでございます。
たとえ夜間であれ、たとえ新造艦であれ、それは事故が起こっていいなどということには一二〇%ならないわけでございますが、何が違うかといえば、それは違う。しかし、新造艦であれ夜間であれ、事故が起きないための訓練というものは当然のこととしてきちんとやっておったということであります。基本を守っておったということであります。
にもかかわらず、なぜだということでありまして、私は、その差異が原因だとか、そのようなことを申し上げておるのではございません。何が違うかというふうにお問いになれば、それが違うということを申し上げますが、それが原因とリンクするということを私は思っておりませんし、そのことについてどうかということは海上保安庁の捜査において明らかにせられるべきもの、また、もし状況が許すようになれば、私どもの事故調査委員会でもきちんとした調査をなして御報告をいたしたいと思うところでございます。
この発言だけを見る →ただ、私の感想めいたことで恐縮ではございますが、一つは、時刻でございます。夜間であったということがございます。午前四時七分というふうに言われておりますが、その時間は、薄明るいのではないかという報道も一部ございましたが、真っ暗でございます。そういう時間帯の問題。
もう一つは、委員御指摘の、水上艦と潜水艦という違いがございます。
あと一点は、この「あたご」が、就役いたしまして一年に満たない新造艦でございます。新しい船は、クルーが全部かわりますので、その船に習熟するということについての訓練をずっとやるわけでございます。
たとえ夜間であれ、たとえ新造艦であれ、それは事故が起こっていいなどということには一二〇%ならないわけでございますが、何が違うかといえば、それは違う。しかし、新造艦であれ夜間であれ、事故が起きないための訓練というものは当然のこととしてきちんとやっておったということであります。基本を守っておったということであります。
にもかかわらず、なぜだということでありまして、私は、その差異が原因だとか、そのようなことを申し上げておるのではございません。何が違うかというふうにお問いになれば、それが違うということを申し上げますが、それが原因とリンクするということを私は思っておりませんし、そのことについてどうかということは海上保安庁の捜査において明らかにせられるべきもの、また、もし状況が許すようになれば、私どもの事故調査委員会でもきちんとした調査をなして御報告をいたしたいと思うところでございます。
三
三原朝彦#13
○三原委員 もちろん、自衛隊の第一義は、国を守る、国民の生命財産を守る、安全を守るということですから、そのための訓練は、血のにじむような訓練は日々やっていただいておると思いますけれども、同時に、万々が一こういう事故が起こったときの手順とか訓練とか、備えあれば憂いなしですから、そういうことあたりも当然、ふだん、このための訓練、事故が起こったときの訓練もやらなきゃいけないと思いますから、そういうエネルギーのかけ方というのは、例えば十対一なのか二十対一なのか。事故が起こったときのための緊急措置の重要性みたいなものを時間の長さではかるわけにいかないでしょうけれども、どれぐらいの、それこそ重要性というものを勘案しながら、訓練、通常の国防、防衛の訓練以外のこういうたぐいの訓練というのはなされているんですか。
この発言だけを見る →江
江渡聡徳#14
○江渡副大臣 お答えいたします。
今、訓練等のことの御質問をいただいたわけでございますけれども、事故発生後の対応手順といたしましては、他の艦船との衝突の際の海難救助を行いつつ、自艦の被害対処を行うため、海難対処の要領を定めました海難対処部署というものが各艦ごとに作成されております。また、艦船事故調査及び報告等に関する訓令などにおきまして、艦船事故発生時の海上保安庁その他の関係機関への通報についても定めているところでございます。
そして、事故発生後の対応についての訓練でございますけれども、先ほど委員から御指摘がありましたとおり、昭和六十三年の潜水艦「なだしお」と第一富士丸との衝突事件を受けまして、再発防止策といたしまして、事故等の不測の事態が発生した場合の情報伝達要領を整備し、当該要領に従った情報伝達訓練を実施することにしております。この情報伝達訓練は、地域別訓練と部隊別訓練というふうに分けて、それぞれ練度の達成のためにということで訓練をさせていただいております。
また、各艦艇ごとに作成する海難対処部署の標準となります海難対処部署標準というものを新たに作成いたしまして、海難対処訓練を実施することなど、平素よりこれらの訓練を実施しているところでございます。
特に、この海難対処訓練というのは、艦ごとでどうのこうのというよりも、自衛隊の隊員ごとの練度の達成というところに着目して、約二十項目ごと、例えば、衝突時の海難対処部署の発動要領とか、生存者に対する救命浮環の投入、浮き輪でございますけれども、あるいは艦外への報告通報要領、あるいは生存者救助作業要領等々、約二十項目について、標準時間とか回数を含めて、とにかく海上自衛隊員が練度が達成できるまでということで訓練を行っております。
そして、今回の事故の際の護衛艦「あたご」において、捜査救助活動につきましては、先ほども大臣も答弁いたしましたけれども、四時七分ごろの事案発生を受けまして、一分後の四時八分に救助作業の開始命令、下令がなされまして、十四分後の四時二十一分に、内火艇二隻、それぞれ約七名程度乗組員が乗り込んで捜索活動を開始されたところでございます。
また、救助機関及び上級司令部への連絡については、まず、四時二十三分に国際VHFにおいて海上保安庁に通報いたしまして、その後、四時三十三分に「あたご」から同艦が所属する護衛艦隊司令部に連絡を行ったというわけでございます。
また、先ほど大臣の方からお話がありましたけれども、既に述べたような対処手順や訓練がどのように生かされたということは、これはあくまでも、今後の捜査によりまして検証というものが必要であろうというふうに考えております。
ただ、やはり事故発生から海上保安庁への通報まで十六分要してしまった、こういうことが指摘されておりますので、今後ともしっかりと検証してまいりたいと思っております。
この発言だけを見る →今、訓練等のことの御質問をいただいたわけでございますけれども、事故発生後の対応手順といたしましては、他の艦船との衝突の際の海難救助を行いつつ、自艦の被害対処を行うため、海難対処の要領を定めました海難対処部署というものが各艦ごとに作成されております。また、艦船事故調査及び報告等に関する訓令などにおきまして、艦船事故発生時の海上保安庁その他の関係機関への通報についても定めているところでございます。
そして、事故発生後の対応についての訓練でございますけれども、先ほど委員から御指摘がありましたとおり、昭和六十三年の潜水艦「なだしお」と第一富士丸との衝突事件を受けまして、再発防止策といたしまして、事故等の不測の事態が発生した場合の情報伝達要領を整備し、当該要領に従った情報伝達訓練を実施することにしております。この情報伝達訓練は、地域別訓練と部隊別訓練というふうに分けて、それぞれ練度の達成のためにということで訓練をさせていただいております。
また、各艦艇ごとに作成する海難対処部署の標準となります海難対処部署標準というものを新たに作成いたしまして、海難対処訓練を実施することなど、平素よりこれらの訓練を実施しているところでございます。
特に、この海難対処訓練というのは、艦ごとでどうのこうのというよりも、自衛隊の隊員ごとの練度の達成というところに着目して、約二十項目ごと、例えば、衝突時の海難対処部署の発動要領とか、生存者に対する救命浮環の投入、浮き輪でございますけれども、あるいは艦外への報告通報要領、あるいは生存者救助作業要領等々、約二十項目について、標準時間とか回数を含めて、とにかく海上自衛隊員が練度が達成できるまでということで訓練を行っております。
そして、今回の事故の際の護衛艦「あたご」において、捜査救助活動につきましては、先ほども大臣も答弁いたしましたけれども、四時七分ごろの事案発生を受けまして、一分後の四時八分に救助作業の開始命令、下令がなされまして、十四分後の四時二十一分に、内火艇二隻、それぞれ約七名程度乗組員が乗り込んで捜索活動を開始されたところでございます。
また、救助機関及び上級司令部への連絡については、まず、四時二十三分に国際VHFにおいて海上保安庁に通報いたしまして、その後、四時三十三分に「あたご」から同艦が所属する護衛艦隊司令部に連絡を行ったというわけでございます。
また、先ほど大臣の方からお話がありましたけれども、既に述べたような対処手順や訓練がどのように生かされたということは、これはあくまでも、今後の捜査によりまして検証というものが必要であろうというふうに考えております。
ただ、やはり事故発生から海上保安庁への通報まで十六分要してしまった、こういうことが指摘されておりますので、今後ともしっかりと検証してまいりたいと思っております。
三
三原朝彦#15
○三原委員 今聞かせていただきましたけれども、ふだんから万般怠りなく訓練はやっておるということ。もちろん、一番大切なことはそういう事故が起こらないことでありますけれども、これからも、やはり万々が一のときのために、救助訓練というものを大いに重要視していただきたいと私は心から思う次第であります。
そういう行動の面、物理的な面、肉体的な面での訓練というのは、もちろんそうやってやっていただかなきゃなりませんけれども、例えば、しかしながら、心にすき間ができて、それで、まさかとは思いますよ、まさかとは思うけれども、大事、つまり国の守りの前の小事、ふだんの行動というような感じで行動する場面があったとしたならば、これはゆゆしきことであります。
心の面での、そういう意味での、国の守りが大切であるけれども、通常の生きざまみたいなこと、このことに対してもちゃんとした指導、教育みたいなこと、そういうたぐいのことが大いに必要だと思いますけれども、そういうことに関して欠ける点があったというような反省みたいなこと、そういうたぐいのことは、今こういう時期、こういう事故が起こって、何か反省されるようなことがありますか。その点について聞かせていただきたい。
この発言だけを見る →そういう行動の面、物理的な面、肉体的な面での訓練というのは、もちろんそうやってやっていただかなきゃなりませんけれども、例えば、しかしながら、心にすき間ができて、それで、まさかとは思いますよ、まさかとは思うけれども、大事、つまり国の守りの前の小事、ふだんの行動というような感じで行動する場面があったとしたならば、これはゆゆしきことであります。
心の面での、そういう意味での、国の守りが大切であるけれども、通常の生きざまみたいなこと、このことに対してもちゃんとした指導、教育みたいなこと、そういうたぐいのことが大いに必要だと思いますけれども、そういうことに関して欠ける点があったというような反省みたいなこと、そういうたぐいのことは、今こういう時期、こういう事故が起こって、何か反省されるようなことがありますか。その点について聞かせていただきたい。
石
石破茂#16
○石破国務大臣 私は、国民一人一人を大切にするということは当たり前のこと、当たり前のことという以前の話だと思います。そして、国民の信頼があって初めて成り立つ自衛隊であり国防組織であるというふうな当然の認識を持っております。
そういうような、委員御指摘のようなことがあったとはいささかも思っておりません。おりませんが、まさしく今回このような事故が起きたのですから、もう一度徹底をしなければならぬと思います。
私は、昨日も夜、捜索中の護衛艦に乗艦をして、いろいろな状況を見てまいりました。もちろん、素人が見て何がわかるという御批判をいただくかもしれませんが、そこを見て、本当に隊員一人一人が真摯に一生懸命、夜間困難な状況の中、行方不明の方の捜索を行っている、そこにおいていろいろな場面を見ました。一人一人の隊員たちが、国民一人一人のために一生懸命やろう、そういう意識があること、そして、それが今回の関係者の方々にも御理解いただけるのかなというふうに思ったりもいたしております。
しかしながら、その意識をもう一度徹底すると同時に、精神論に堕してはいかぬと思っております。先ほど「艦船と安全」という本をお示しいたしましたが、もう一度、わかっている、わかっているということじゃなくて、基本に忠実であるかどうかということは、何度も何度もおさらいをしてみるということが大事だと思います。なれになっていないかということも、これは見ていかねばなりません。
大事の前の小事というような考えを、私ども実力集団でございますが、それが大事であり国民一人一人が小事だなぞというような意識をいささかも持ったことはございませんし、それは今後もそうであるというふうに思っております。
この発言だけを見る →そういうような、委員御指摘のようなことがあったとはいささかも思っておりません。おりませんが、まさしく今回このような事故が起きたのですから、もう一度徹底をしなければならぬと思います。
私は、昨日も夜、捜索中の護衛艦に乗艦をして、いろいろな状況を見てまいりました。もちろん、素人が見て何がわかるという御批判をいただくかもしれませんが、そこを見て、本当に隊員一人一人が真摯に一生懸命、夜間困難な状況の中、行方不明の方の捜索を行っている、そこにおいていろいろな場面を見ました。一人一人の隊員たちが、国民一人一人のために一生懸命やろう、そういう意識があること、そして、それが今回の関係者の方々にも御理解いただけるのかなというふうに思ったりもいたしております。
しかしながら、その意識をもう一度徹底すると同時に、精神論に堕してはいかぬと思っております。先ほど「艦船と安全」という本をお示しいたしましたが、もう一度、わかっている、わかっているということじゃなくて、基本に忠実であるかどうかということは、何度も何度もおさらいをしてみるということが大事だと思います。なれになっていないかということも、これは見ていかねばなりません。
大事の前の小事というような考えを、私ども実力集団でございますが、それが大事であり国民一人一人が小事だなぞというような意識をいささかも持ったことはございませんし、それは今後もそうであるというふうに思っております。
三
三原朝彦#17
○三原委員 もちろん有事のときに、自衛艦の行動というのはかなり他の艦艇を制約するような場面も起こる可能性だってあるでしょうけれども、ふだんの場面でも、我々が車に乗るときに道路交通法を守って安全第一でやるように、船だって同じことだと思うんですよね。
そういう面で、特によく言われる浦賀水道あたりの安全性の徹底みたいなことは、他にも増してやらなきゃいけない場面だと思いますけれども、そういう点で、全くあそこの地域を、そういう安全のための管理をする海保あたりでも、何か抜かりがあったようなことはなかったんだろうかと私は思ったりもするんですが、そういう点に関して、特にあの近所の東京湾内での安全に対しての覚悟といいますか、考え方あたりを、いま一遍、国民の皆さんに、安全第一なんですということを示してもらいたい。そのことをまずお尋ねしたいと思います。
この発言だけを見る →そういう面で、特によく言われる浦賀水道あたりの安全性の徹底みたいなことは、他にも増してやらなきゃいけない場面だと思いますけれども、そういう点で、全くあそこの地域を、そういう安全のための管理をする海保あたりでも、何か抜かりがあったようなことはなかったんだろうかと私は思ったりもするんですが、そういう点に関して、特にあの近所の東京湾内での安全に対しての覚悟といいますか、考え方あたりを、いま一遍、国民の皆さんに、安全第一なんですということを示してもらいたい。そのことをまずお尋ねしたいと思います。
岩
岩崎貞二#18
○岩崎政府参考人 今回の事故が起こった海域は東京湾内ではございませんが、東京湾内、先生御指摘のとおり、非常に船舶交通がふくそうしております。私どもも、東京湾内については特別な交通ルールを設けたり、あるいは、私どもに海上交通センターというのがございまして、そこで船舶の動静なんかをよくウオッチしながら、いろいろな航行に対するアドバイスなんかをやっているところでございます。
また、今回起こりました海域は、東京湾ほどではございませんけれども、やはり、特にある種の時間帯でありますとか、今回起こりましたとおり、漁船団が出港し、あるいは東京湾に入ってくるような船が通航する。東京湾ほどではございませんけれども、やはりある程度の時間帯、ある程度の一定の状況では十分注意を払わなきゃいけない海域だろうと思っております。
私ども、普段から、そうした事故があった場合、こうした事故がありました、よく注意してくださいということを心がけておりますけれども、今後とも、今回の事例も参考に、より一層海難の防止のためにいろいろなことの諸活動はやっていきたい、このように考えております。
この発言だけを見る →また、今回起こりました海域は、東京湾ほどではございませんけれども、やはり、特にある種の時間帯でありますとか、今回起こりましたとおり、漁船団が出港し、あるいは東京湾に入ってくるような船が通航する。東京湾ほどではございませんけれども、やはりある程度の時間帯、ある程度の一定の状況では十分注意を払わなきゃいけない海域だろうと思っております。
私ども、普段から、そうした事故があった場合、こうした事故がありました、よく注意してくださいということを心がけておりますけれども、今後とも、今回の事例も参考に、より一層海難の防止のためにいろいろなことの諸活動はやっていきたい、このように考えております。
三
三原朝彦#19
○三原委員 私の友人が、今度の事故があって、私のところにメールをくれまして、それは、広いところでのことではない、ああいう混雑したところ、確かに東京湾外四十キロぐらいで今度のは起こったんですけれども、あそこでもやはり出入りの船は多いでしょうからね。
その中で、私は、これは専門じゃないのでわからない。相手船を右側に見る船が避航船と呼ばれ、右転して針路を変える義務を負います、逆に、相手船を左側に見る船は保持船と呼ばれ、針路と速度を保持しなければなりません。そういう海上衝突予防法があるんですね。あるんだけれども、僕ら素人が考えても、大きな船は、動き出したらなかなかとまらないし、回ろうと思っても小回りきかないですよね。それに比べれば、小さな船は、今言いましたように、速度も速く出せるけれども、とまることも早い。転回だって、でかい船と違って自由に回れる。そういうことから考えたら、国際的なルールはルールであるとしても、場所によってはもうちょっと柔軟性を持たせてやったらどうですか。それが事故を回避するもとにもなりますよ。
操船能力の高い小型船が原則として避航船となり、みずからの見張りの必要の意識を高めて、衝突回避行動を一義的にとるようにするような場面があってもいいんじゃないか。こういうふうなことを疑問を持って、私のところにメールを送ってこられたんです。
私は、素人として見ても、確かに、船の大きさが大きいか小さいかなんて、一概に、五万トンと七万トンの船で、では七万トンの方がでかいから五万トンがそんなに動きやすいかというとそんなこともないとは思うけれども、明らかに、今回のような場合だったら、遭遇するようなことになったら、何か新たな方策あたりも考えられるんじゃないかと素人として思いもするんですけれども、その点に対しての意見はどうですか。
この発言だけを見る →その中で、私は、これは専門じゃないのでわからない。相手船を右側に見る船が避航船と呼ばれ、右転して針路を変える義務を負います、逆に、相手船を左側に見る船は保持船と呼ばれ、針路と速度を保持しなければなりません。そういう海上衝突予防法があるんですね。あるんだけれども、僕ら素人が考えても、大きな船は、動き出したらなかなかとまらないし、回ろうと思っても小回りきかないですよね。それに比べれば、小さな船は、今言いましたように、速度も速く出せるけれども、とまることも早い。転回だって、でかい船と違って自由に回れる。そういうことから考えたら、国際的なルールはルールであるとしても、場所によってはもうちょっと柔軟性を持たせてやったらどうですか。それが事故を回避するもとにもなりますよ。
操船能力の高い小型船が原則として避航船となり、みずからの見張りの必要の意識を高めて、衝突回避行動を一義的にとるようにするような場面があってもいいんじゃないか。こういうふうなことを疑問を持って、私のところにメールを送ってこられたんです。
私は、素人として見ても、確かに、船の大きさが大きいか小さいかなんて、一概に、五万トンと七万トンの船で、では七万トンの方がでかいから五万トンがそんなに動きやすいかというとそんなこともないとは思うけれども、明らかに、今回のような場合だったら、遭遇するようなことになったら、何か新たな方策あたりも考えられるんじゃないかと素人として思いもするんですけれども、その点に対しての意見はどうですか。
岩
岩崎貞二#20
○岩崎政府参考人 お答えいたします。
今先生御指摘のとおり、東京湾等の特別な海域以外の一般的な海域では、海上衝突予防法という、道路交通法に準じたような法律でございますけれども、そうした法律で、これは国際的な条約に基づいて、そういう船の航行の仕方を定めております。その定め方は、二隻の船がそれぞれ見合い関係になった、あるいは行き会い関係になったというときにどういうことをすべきかということのルールを定めております。
先生御指摘の、大きな船、小さな船で少し弾力的に考えたらいいんじゃないかということについても、一つのお考えだとは思いますけれども、今、これも先生御指摘のとおり、船の大きさというのは、今回の場合は明らかにどちらが大きいかというのはよくわかりますけれども、なかなかわかりがたいケースが多うございます。そうしたことを、わかりがたいケースがあることを踏まえ、国際的なルールでも、船の大小に関係なく、どちらがどういう位置関係にあったかによって、どちらがそのままの針路を保持する、どちらかがよける船だということを規定しているところでございます。
ただ、確かに大きな船はなかなか、直ちに針路を変えたりスピードを変えたりというのは難しいですから、そういう意味で、見張りを十分にして、早い時期にそうした衝突を避けるための行動をとるようにということを、あわせて国際的なルールでも海上衝突予防法でも定めているところでございます。
この発言だけを見る →今先生御指摘のとおり、東京湾等の特別な海域以外の一般的な海域では、海上衝突予防法という、道路交通法に準じたような法律でございますけれども、そうした法律で、これは国際的な条約に基づいて、そういう船の航行の仕方を定めております。その定め方は、二隻の船がそれぞれ見合い関係になった、あるいは行き会い関係になったというときにどういうことをすべきかということのルールを定めております。
先生御指摘の、大きな船、小さな船で少し弾力的に考えたらいいんじゃないかということについても、一つのお考えだとは思いますけれども、今、これも先生御指摘のとおり、船の大きさというのは、今回の場合は明らかにどちらが大きいかというのはよくわかりますけれども、なかなかわかりがたいケースが多うございます。そうしたことを、わかりがたいケースがあることを踏まえ、国際的なルールでも、船の大小に関係なく、どちらがどういう位置関係にあったかによって、どちらがそのままの針路を保持する、どちらかがよける船だということを規定しているところでございます。
ただ、確かに大きな船はなかなか、直ちに針路を変えたりスピードを変えたりというのは難しいですから、そういう意味で、見張りを十分にして、早い時期にそうした衝突を避けるための行動をとるようにということを、あわせて国際的なルールでも海上衝突予防法でも定めているところでございます。
三
三原朝彦#21
○三原委員 事故が起こってもう十日たちますけれども、一生懸命で、きのうも石破大臣は捜索の護衛艦にも飛んで行かれたようでもありますけれども、時々ニュースの報道で、千四百メーターですか、下の方のところから、何か部品なるものが見えました、撮れましたみたいなことが言われていますが、まだ二人の身柄と、あと、お二人の方が事故当時おられたと思う機関室あたりが上がってきていないというようなことを言われています。もちろん海保の方でも、操船していた艦長以下の事情聴取も行われていると思います。また、きのう、艦長が御遺族のところに見舞われて、見ていても本当に真摯な態度で、心底おわびをしている状況を私もかいま見たわけです。
御遺族と、もう何か亡くなっているようなことを言っているからあれだけれども、吉清さん親子の安否は、残念ながら、ほぼ絶望的な感じもしなくもないんですが、何らかの遺留品の一つでもというような感じでやってきておられることは、それはまた私もマスメディアを通して認識もしておりますけれども、これまでの、大体述べられる限りの捜査の進展、ここまで来ましたというようなことを、状況あたりは説明をひとつお願いしたいと思います。
この発言だけを見る →御遺族と、もう何か亡くなっているようなことを言っているからあれだけれども、吉清さん親子の安否は、残念ながら、ほぼ絶望的な感じもしなくもないんですが、何らかの遺留品の一つでもというような感じでやってきておられることは、それはまた私もマスメディアを通して認識もしておりますけれども、これまでの、大体述べられる限りの捜査の進展、ここまで来ましたというようなことを、状況あたりは説明をひとつお願いしたいと思います。
岩
岩崎貞二#22
○岩崎政府参考人 海上保安庁におきましては、事故が発生した十九日以降、関係者の取り調べ、それから衝突状況についての専門家による鑑定等を進めているところでございます。
関係者の取り調べにつきましては、艦長を初め「あたご」の乗組員、それから事故に遭った漁船清徳丸の僚船、数隻の船が出ておりましたので、その関係者等、合計四十名、延べ六十四回にわたって取り調べ、事情聴取を行っているところでございます。
鑑定につきましても、漁船の清徳丸の船体が一部残っておりましたので、それの実況見分をするでありますとか、それを今専門家に鑑定をお願いするとか、そうしたことをやっております。
護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の、先ほどもお話が出ましたが、位置関係がどうなっていたか、それから衝突に至る経過がどうだったのかといったことの事実関係を明らかにしながら、海上衝突予防法の規定に照らしまして衝突原因を究明していくことで関係者の刑事責任について調べているところでございます。
まだ、捜査がどれぐらいの段階でできるかということについて、めどがついている段階ではございません。なかなか、やはり物証等がないものですから一定の時間を要すると思っておりますけれども、できるだけきっちりとした、またできるだけ早い時期に解明するよう、我々頑張っていきたいと思っております。
この発言だけを見る →関係者の取り調べにつきましては、艦長を初め「あたご」の乗組員、それから事故に遭った漁船清徳丸の僚船、数隻の船が出ておりましたので、その関係者等、合計四十名、延べ六十四回にわたって取り調べ、事情聴取を行っているところでございます。
鑑定につきましても、漁船の清徳丸の船体が一部残っておりましたので、それの実況見分をするでありますとか、それを今専門家に鑑定をお願いするとか、そうしたことをやっております。
護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の、先ほどもお話が出ましたが、位置関係がどうなっていたか、それから衝突に至る経過がどうだったのかといったことの事実関係を明らかにしながら、海上衝突予防法の規定に照らしまして衝突原因を究明していくことで関係者の刑事責任について調べているところでございます。
まだ、捜査がどれぐらいの段階でできるかということについて、めどがついている段階ではございません。なかなか、やはり物証等がないものですから一定の時間を要すると思っておりますけれども、できるだけきっちりとした、またできるだけ早い時期に解明するよう、我々頑張っていきたいと思っております。
三
三原朝彦#23
○三原委員 ベストを尽くして頑張ってもらいたいと思います。
一方、私は、石破大臣とは、最初に我々が当選した昭和六十年ですね、一番若くてはつらつとしたときから存じ上げておる。本当にすごい、すばらしい方だと私は尊敬してきました。
それで、石破大臣がこうやって今責任者として直面しておられるわけでありますけれども、残念ながら、時々、例えば、二分前にわかっていました、いや、それが十二分前だったとか、後になってわかったのだと、航海長を呼んでいたとか、そういうたぐいのことが出てくるものですから、我々も心配せざるを得ないという場面があります。
私は、それを称して、外野の人が言うように隠ぺいだ何とかだと思いもしないけれども、しかし、やはりこれは、国を守る最前線で活動する自衛隊である以上は、常に国民に疑問、疑惑を持たせるようなことがあっちゃいけないと強く思いもいたしておるわけです。
そういうことから考えたら、これまでの一連の状況、そしてまたこれ以後のことというようなことに関して、やはり国民が疑問を持たないようなことを、疑問を払拭するような態度、立場というものを明確にいま一遍大臣からこの場でやっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
この発言だけを見る →一方、私は、石破大臣とは、最初に我々が当選した昭和六十年ですね、一番若くてはつらつとしたときから存じ上げておる。本当にすごい、すばらしい方だと私は尊敬してきました。
それで、石破大臣がこうやって今責任者として直面しておられるわけでありますけれども、残念ながら、時々、例えば、二分前にわかっていました、いや、それが十二分前だったとか、後になってわかったのだと、航海長を呼んでいたとか、そういうたぐいのことが出てくるものですから、我々も心配せざるを得ないという場面があります。
私は、それを称して、外野の人が言うように隠ぺいだ何とかだと思いもしないけれども、しかし、やはりこれは、国を守る最前線で活動する自衛隊である以上は、常に国民に疑問、疑惑を持たせるようなことがあっちゃいけないと強く思いもいたしておるわけです。
そういうことから考えたら、これまでの一連の状況、そしてまたこれ以後のことというようなことに関して、やはり国民が疑問を持たないようなことを、疑問を払拭するような態度、立場というものを明確にいま一遍大臣からこの場でやっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
石
石破茂#24
○石破国務大臣 委員御指摘のとおりであります。
ただ、一つだけ申し上げておきたいのは、捜査にかかわることでございます。明らかにできることとできないこととあるのは、委員もよく御承知のことでございます。何でもかんでもわかったことを全部話していいということであれば、それは、防衛省として知っていることを全部出せ、包み隠すなということで全部言うことはできるでしょう。しかし、捜査にかかわることでございますから、明らかにしていいものしか出せません。
これは明らかにしていいかどうかということを確認するには時間はかかります。それを行ったときに、それを小出しという評価をされるかもしれません。しかしながら、明らかにできるものしかできないのです。それを小出しという評価をいただくとするならば、それは明らかにするものしか出せないということであって、それを小出しというふうなネガティブな評価をされるとするならば、私はそれは必ずしも正しくないと思っております。
そして、もう一つは、正確なもの……ヤジ今そこで、隠ぺいじゃないかという場外の発言がございました。それを隠ぺいとかそういうふうに評価するか、それとも、捜査中の事案であるから明らかにできるものしかしないということを小出しとか隠ぺいとかそういうような評価をしてかかるのか、どっちが正しいのかということは、それは、捜査にかかわることですから、明らかにできるものしかしないという方が正しいのだと私は思います。
もう一つは、正確なものでなければいけません。ある程度それは、事実は確認中ということを言うことも可能かもしれませんが、事柄が捜査にかかわることですから、正確性を期すためには、それは時間がかかるんです。それを遅いというふうな評価、そういう方もあるでしょう。しかしながら、最初から、遅くて小出しで隠ぺいだという先入観を持ってすべてのものを評価するか、それともどうするかという問題です。
私は、防衛省をお預かりする責任者として、この事故が起こったときに、明らかにできるものはしたいということを申し上げました。何を聞かれても、調査中、調査中、調査中、すべては海保に聞いてくださいというようなことは、私はあるべきではないということを申しました。
ただ、委員御案内のとおりでございますが、この国の場合には軍事法廷というものがございません。
グリーンビル事件、えひめ丸の事故がございました。私はそのとき、斉藤斗志二長官のもとで防衛庁副長官をやっておりまして、あの事故の捜査の状況というものがハワイでどうなっておるか、私どもの潜水艦部隊からも人を出したりいたしました。あのときに、アメリカの裁き方というものがどうなっているかということを勉強する機会がございました。あのときのグリーンビルの艦長はワドルという艦長で、軍法会議にかかって、いろいろなことが軍の手で明らかになっていったわけでございます。
私どもにはそういうものがございません。そういたしますと、軍、私どもの場合には自衛隊ですが、そういうことで起こったことを、もちろん事故調査委員会はございますが、基本的に海上保安庁が捜査をされる。私どもは、一義的にそれに全面的に協力するという立場になるわけでございます。そことの調整ということがありまして、それは時間は当然かかる。そして正確性を期そうと思えば、それは時間がかかる。そしてそれが、おくれているとか、隠しているとか、小出しであるとかいう御評価をいただくとするならば、それはその方の考え方、価値観というものだと思います。
ただ、私が確保せねばならぬのは、いつも悩んでいるのは、捜査の厳正、公平というものは確保しなければならないということと、情報をどうやって公開するかということ、これが、自衛隊と海上保安庁、普通の国でいえば軍と軍法会議、そことの違い、ここをどうしていくんだという問題点は根底にはあるような気がいたしております。
いずれにしても、今そういうものもございません現状にあって、捜査の厳正、公正を確保するとともに、情報の公開というものをなるべく行う、ここの両立をどう図るかということに今努力をし、苦心をしておるところであります。いろいろと足らざる点、御指摘をいただいておりますので、私どもも改めるべき点、多くございます。改めていかねばなりませんし、今後とも御指摘を賜りたいと存じます。
この発言だけを見る →ただ、一つだけ申し上げておきたいのは、捜査にかかわることでございます。明らかにできることとできないこととあるのは、委員もよく御承知のことでございます。何でもかんでもわかったことを全部話していいということであれば、それは、防衛省として知っていることを全部出せ、包み隠すなということで全部言うことはできるでしょう。しかし、捜査にかかわることでございますから、明らかにしていいものしか出せません。
これは明らかにしていいかどうかということを確認するには時間はかかります。それを行ったときに、それを小出しという評価をされるかもしれません。しかしながら、明らかにできるものしかできないのです。それを小出しという評価をいただくとするならば、それは明らかにするものしか出せないということであって、それを小出しというふうなネガティブな評価をされるとするならば、私はそれは必ずしも正しくないと思っております。
そして、もう一つは、正確なもの……ヤジ今そこで、隠ぺいじゃないかという場外の発言がございました。それを隠ぺいとかそういうふうに評価するか、それとも、捜査中の事案であるから明らかにできるものしかしないということを小出しとか隠ぺいとかそういうような評価をしてかかるのか、どっちが正しいのかということは、それは、捜査にかかわることですから、明らかにできるものしかしないという方が正しいのだと私は思います。
もう一つは、正確なものでなければいけません。ある程度それは、事実は確認中ということを言うことも可能かもしれませんが、事柄が捜査にかかわることですから、正確性を期すためには、それは時間がかかるんです。それを遅いというふうな評価、そういう方もあるでしょう。しかしながら、最初から、遅くて小出しで隠ぺいだという先入観を持ってすべてのものを評価するか、それともどうするかという問題です。
私は、防衛省をお預かりする責任者として、この事故が起こったときに、明らかにできるものはしたいということを申し上げました。何を聞かれても、調査中、調査中、調査中、すべては海保に聞いてくださいというようなことは、私はあるべきではないということを申しました。
ただ、委員御案内のとおりでございますが、この国の場合には軍事法廷というものがございません。
グリーンビル事件、えひめ丸の事故がございました。私はそのとき、斉藤斗志二長官のもとで防衛庁副長官をやっておりまして、あの事故の捜査の状況というものがハワイでどうなっておるか、私どもの潜水艦部隊からも人を出したりいたしました。あのときに、アメリカの裁き方というものがどうなっているかということを勉強する機会がございました。あのときのグリーンビルの艦長はワドルという艦長で、軍法会議にかかって、いろいろなことが軍の手で明らかになっていったわけでございます。
私どもにはそういうものがございません。そういたしますと、軍、私どもの場合には自衛隊ですが、そういうことで起こったことを、もちろん事故調査委員会はございますが、基本的に海上保安庁が捜査をされる。私どもは、一義的にそれに全面的に協力するという立場になるわけでございます。そことの調整ということがありまして、それは時間は当然かかる。そして正確性を期そうと思えば、それは時間がかかる。そしてそれが、おくれているとか、隠しているとか、小出しであるとかいう御評価をいただくとするならば、それはその方の考え方、価値観というものだと思います。
ただ、私が確保せねばならぬのは、いつも悩んでいるのは、捜査の厳正、公平というものは確保しなければならないということと、情報をどうやって公開するかということ、これが、自衛隊と海上保安庁、普通の国でいえば軍と軍法会議、そことの違い、ここをどうしていくんだという問題点は根底にはあるような気がいたしております。
いずれにしても、今そういうものもございません現状にあって、捜査の厳正、公正を確保するとともに、情報の公開というものをなるべく行う、ここの両立をどう図るかということに今努力をし、苦心をしておるところであります。いろいろと足らざる点、御指摘をいただいておりますので、私どもも改めるべき点、多くございます。改めていかねばなりませんし、今後とも御指摘を賜りたいと存じます。
三
三原朝彦#25
○三原委員 私は、今大臣が言われた、正確であるとか捜査の厳正、公正であること、そのことの必要性、そしてまた、大臣がそれを基本にして行動しておられることを十二分に理解、納得しておるつもりでもあります。真実は一つですから、これから先も、今回のこの事故の原因究明を明確にすることと同時に、再びこのようなことが起こらないようにすることへ向けての我々のポジティブな行動が必要であろうと強く感じる次第でもあります。
石破大臣が常々私たちに、いざとなったら私は身命を賭してもということで、部下に対する責任というものの重大性というようなことを心に持ちながら行動しておられることは十分わかりますけれども、しかし、そのあなたの志というのがちゃんと上から下まで、二十五万の人たちに明確につながるかどうか、このこともまた大切なんですね。上が一生懸命頑張ったって、下の方の人に、もし万々が一、どこかのかげんで緩みがあるとか抜かりがあるようなことはあってはいけないわけです。
そういうことを考えたときに、今のシステム、制度というのは、それに対して抜かりや落ち度はないであろうか。なおかつ教育に対して、新しい人が入ってきて、その人たちに国を守ることを十二分に理解してもらう。また同時に、一般人としての常識といいますか行動性も持ってもいなければならない。一朝有事のときの行動に対しての覚悟もなきゃいけない。そういう両々相まって初めて磨かれた自衛官になるということなんだと思います。
そういう面で、今の制度がそのまま踏襲されていって、今私が申し上げたような期待や要望がなし得るものであろうか。いま一遍、私はお互いに議論してみたいと思うんですけれども、もう時間がありませんけれども、大臣のそれに対する考え方を教えていただきたいと思います。
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そういうことを考えたときに、今のシステム、制度というのは、それに対して抜かりや落ち度はないであろうか。なおかつ教育に対して、新しい人が入ってきて、その人たちに国を守ることを十二分に理解してもらう。また同時に、一般人としての常識といいますか行動性も持ってもいなければならない。一朝有事のときの行動に対しての覚悟もなきゃいけない。そういう両々相まって初めて磨かれた自衛官になるということなんだと思います。
そういう面で、今の制度がそのまま踏襲されていって、今私が申し上げたような期待や要望がなし得るものであろうか。いま一遍、私はお互いに議論してみたいと思うんですけれども、もう時間がありませんけれども、大臣のそれに対する考え方を教えていただきたいと思います。
石
石破茂#26
○石破国務大臣 これは、二十二年前に委員も私も国会議員になって以来、いろいろな議論をいろいろな場所でさせていただきました。今後ともさせていただきたいと思いますし、委員は私よりも前に防衛の、政府の役職をお務めでありました。私よりもはるかに御案内のことも多くございます。
委員がよくおっしゃいますように、信なくば立たずということをよく徹底しなければいけないと思っております。それが精神論だけではなくて、江田島にあります五省のようなことが一人一人に徹底をされているかどうかも考えていかなければなりません。一人一人を大事にするということ、海軍以来のよき伝統、あしきものはともかくとして、よき伝統というものがきちんと受け継がれているか。しかし、日本海軍だって、すべてが正しかったわけではない、反省しなければいけない点もたくさんある。むしろ反省しなければいけない点の方を、今の海上自衛隊にもちゃんと反映されているかどうかも見ていかねばならないと思います。
もう一つ、また機会があれば委員と議論をさせていただきたいのですが、ここ数年といいますか、冷戦終了後、安全保障環境が大きく変わったということはいつも申し上げておるところでございます。例えば、海上警備行動というものが発令をされた、インド洋で補給活動がずっと長きにわたって続いている。そういうふうに、非常に環境が変わり、海上自衛隊の任務というものも、実オペレーションというものはふえていったということが一つある。
もう一つは、急速なハイテク化というものでございます。きのうも船に乗って改めて思ったのですが、まさしくコンピューターの塊になっているわけですね。省力化はどんどん進んでいく、船はコンピューターの塊になっていく、人員はふえないということがある。そこに加えて、ミサイル防衛というまさしくハイテクの極致みたいなものが出てきた。そうすると、新しいものが入ってくるたびに訓練訓練、教育教育。そしてまた、新しい任務がふえるために法律が変わり、そしていろいろな規則が変わっていく。人員はふえないが、物すごく負担はふえているのかもしれない。私は、それをエクスキューズにするつもりは全くないんです。全くないんですが、足らぬ足らぬは工夫が足らぬみたいな話で本当にいいのだろうかという思いもございます。ここは国会においても御議論をいただきたいことだと思っております。
私は、隊員たちに緩みとかたるみとかそういうものがないかどうかは見ねばならぬ、しかし同時に、足らぬ足らぬは工夫が足らぬとかいう話ではなくて、本当に、人員と与えられている任務とそしてその負担、そのことは私どもコントロールする側としてもきちんと見なければならないことだ。私は、防衛省をお預かりする者として痛切にそのように思っておるところでございます。
この発言だけを見る →委員がよくおっしゃいますように、信なくば立たずということをよく徹底しなければいけないと思っております。それが精神論だけではなくて、江田島にあります五省のようなことが一人一人に徹底をされているかどうかも考えていかなければなりません。一人一人を大事にするということ、海軍以来のよき伝統、あしきものはともかくとして、よき伝統というものがきちんと受け継がれているか。しかし、日本海軍だって、すべてが正しかったわけではない、反省しなければいけない点もたくさんある。むしろ反省しなければいけない点の方を、今の海上自衛隊にもちゃんと反映されているかどうかも見ていかねばならないと思います。
もう一つ、また機会があれば委員と議論をさせていただきたいのですが、ここ数年といいますか、冷戦終了後、安全保障環境が大きく変わったということはいつも申し上げておるところでございます。例えば、海上警備行動というものが発令をされた、インド洋で補給活動がずっと長きにわたって続いている。そういうふうに、非常に環境が変わり、海上自衛隊の任務というものも、実オペレーションというものはふえていったということが一つある。
もう一つは、急速なハイテク化というものでございます。きのうも船に乗って改めて思ったのですが、まさしくコンピューターの塊になっているわけですね。省力化はどんどん進んでいく、船はコンピューターの塊になっていく、人員はふえないということがある。そこに加えて、ミサイル防衛というまさしくハイテクの極致みたいなものが出てきた。そうすると、新しいものが入ってくるたびに訓練訓練、教育教育。そしてまた、新しい任務がふえるために法律が変わり、そしていろいろな規則が変わっていく。人員はふえないが、物すごく負担はふえているのかもしれない。私は、それをエクスキューズにするつもりは全くないんです。全くないんですが、足らぬ足らぬは工夫が足らぬみたいな話で本当にいいのだろうかという思いもございます。ここは国会においても御議論をいただきたいことだと思っております。
私は、隊員たちに緩みとかたるみとかそういうものがないかどうかは見ねばならぬ、しかし同時に、足らぬ足らぬは工夫が足らぬとかいう話ではなくて、本当に、人員と与えられている任務とそしてその負担、そのことは私どもコントロールする側としてもきちんと見なければならないことだ。私は、防衛省をお預かりする者として痛切にそのように思っておるところでございます。
三
三原朝彦#27
○三原委員 力強いリーダーシップの言葉、すばらしいことだと私は思います。
最後になりますけれども、今、石破大臣からも言われた、信なくば立たずですね。これは論語の顔淵の中にある、子貢が政を問う。子のたまわく、食を足り、兵を足り、そして民は好からしめる、信ぜしめる、それこそが政の中心なんだよと。民、信なくば立たず。兵、食よりも信頼が人間関係で大切なんだということを問う場面、答える場面があります。まさにそれが、実は、国民一人一人が自分の国を愛する、国を大事にする、国を守るというその覚悟というか気持ち、お互いの信頼のきずながあって初めて、例えばイージス艦があってもF15があっても、それがなければだめなんですね。
そこのところがやはり、万々が一、今回の事故あたりで疑念、疑惑が持たれるようになったら、これは大変なことだ。そうはならないと私は確信しておりますけれども、そういう意味で、私は、今回の事故をまた本当に真剣に問題視しながら、二度とこういうことが起こらないようにしなきゃならない。それが、民が政治を信ずる、政を信ずるもとだと思うんです。民、信なくば立たずのもとだと思います。
最後になりますけれども、私の質問を終わるに当たって、総理にその点に関して言及いただければと思います。
この発言だけを見る →最後になりますけれども、今、石破大臣からも言われた、信なくば立たずですね。これは論語の顔淵の中にある、子貢が政を問う。子のたまわく、食を足り、兵を足り、そして民は好からしめる、信ぜしめる、それこそが政の中心なんだよと。民、信なくば立たず。兵、食よりも信頼が人間関係で大切なんだということを問う場面、答える場面があります。まさにそれが、実は、国民一人一人が自分の国を愛する、国を大事にする、国を守るというその覚悟というか気持ち、お互いの信頼のきずながあって初めて、例えばイージス艦があってもF15があっても、それがなければだめなんですね。
そこのところがやはり、万々が一、今回の事故あたりで疑念、疑惑が持たれるようになったら、これは大変なことだ。そうはならないと私は確信しておりますけれども、そういう意味で、私は、今回の事故をまた本当に真剣に問題視しながら、二度とこういうことが起こらないようにしなきゃならない。それが、民が政治を信ずる、政を信ずるもとだと思うんです。民、信なくば立たずのもとだと思います。
最後になりますけれども、私の質問を終わるに当たって、総理にその点に関して言及いただければと思います。
福
福田康夫#28
○福田内閣総理大臣 まず最初に申し上げなければいけない、このたび、海上自衛艦の事故により吉清治夫さんと哲大さんお二人を遭難させてしまった、このことについて、政府として大変重く、そして責任の大きさ、そういうことを感じておるところでございまして、このことで吉清さんお二人、そしてまた御家族、御関係の皆さんに本当に申しわけない、こういう気持ちを申し上げたいと思います。
海上自衛艦の海上事故ということでございまして、これは事故でございますから、今、原因究明、捜査をしているという段階でございますけれども、しかし、まずは国民の生命財産を守らなければいけない、そういう立場であるということ、そしてまた海上交通の専門家であり、言ってみればプロ中のプロ、そういう立場の海上自衛艦で起こした事故ということでありますので、これはまことに申し開きのできないことだというように思っております。このことによって、国民の皆様に、本当に日本の自衛隊大丈夫なのか、こういう御心配をおかけする、これはとても大きな問題であるというように考えております。
私は、このことについては、もちろん原因究明、今、捜査を全力でやっている最中でありますけれども、原因究明をあわせて行い、そして、毎度繰り返すようなことで恐縮でございますけれども、再発防止に全力を挙げるということが必要だと思っております。
そして、この事故は、吉清さん親子お二人のこと、遭難のことだけにとどめてはいけないんだと思います。そういうことでなくて、国民全体の安全を守るために自衛隊そして防衛省がどうあるべきかということをここでよく考えて、再出発してもらいたいと思っております。
そのために、今回の事故を大いに反省し、そして、ただいま防衛省の改革会議というものを行っておりますけれども、この中でもこの原因等について十分論議し、そして、防衛省において昨年来いろいろと問題が生じておりますけれども、そういう問題が再び起こらないような、そして真に国民から信頼を受けられるような、そういう自衛隊にそして防衛省に生まれ変わってほしいな、こういう思いでございます。
また、そのために、私も、今回の事故の責任者でありますので、その責任者としてしっかりとこの問題に対応し、そして防衛省・自衛隊改革に全力を挙げてまいりたいと思います。
再び申し上げますけれども、このようなことを起こして、そして国民の皆様方に大変御迷惑をおかけいたし、また不安な気持ちを抱かせてしまったということを本当に重く受けとめております。また同時に、治夫さん、まだ五十代の働き盛りであったということでありまして、こういう方を亡くしてしまった、そしてまた哲大さんはまだまだ二十代、若い青年でございます。有為の青年であります。みんなから好かれていらしたということであります。本当に、漁業という仕事をこれから続けていく、こういう気持ちを強く持っておられたという話を伺いまして、貴重な人材を遭難させてしまった、お二人に対して本当に申しわけないというように思いますと同時に、御家族にもおわびを申し上げたいと思っております。
この発言だけを見る →海上自衛艦の海上事故ということでございまして、これは事故でございますから、今、原因究明、捜査をしているという段階でございますけれども、しかし、まずは国民の生命財産を守らなければいけない、そういう立場であるということ、そしてまた海上交通の専門家であり、言ってみればプロ中のプロ、そういう立場の海上自衛艦で起こした事故ということでありますので、これはまことに申し開きのできないことだというように思っております。このことによって、国民の皆様に、本当に日本の自衛隊大丈夫なのか、こういう御心配をおかけする、これはとても大きな問題であるというように考えております。
私は、このことについては、もちろん原因究明、今、捜査を全力でやっている最中でありますけれども、原因究明をあわせて行い、そして、毎度繰り返すようなことで恐縮でございますけれども、再発防止に全力を挙げるということが必要だと思っております。
そして、この事故は、吉清さん親子お二人のこと、遭難のことだけにとどめてはいけないんだと思います。そういうことでなくて、国民全体の安全を守るために自衛隊そして防衛省がどうあるべきかということをここでよく考えて、再出発してもらいたいと思っております。
そのために、今回の事故を大いに反省し、そして、ただいま防衛省の改革会議というものを行っておりますけれども、この中でもこの原因等について十分論議し、そして、防衛省において昨年来いろいろと問題が生じておりますけれども、そういう問題が再び起こらないような、そして真に国民から信頼を受けられるような、そういう自衛隊にそして防衛省に生まれ変わってほしいな、こういう思いでございます。
また、そのために、私も、今回の事故の責任者でありますので、その責任者としてしっかりとこの問題に対応し、そして防衛省・自衛隊改革に全力を挙げてまいりたいと思います。
再び申し上げますけれども、このようなことを起こして、そして国民の皆様方に大変御迷惑をおかけいたし、また不安な気持ちを抱かせてしまったということを本当に重く受けとめております。また同時に、治夫さん、まだ五十代の働き盛りであったということでありまして、こういう方を亡くしてしまった、そしてまた哲大さんはまだまだ二十代、若い青年でございます。有為の青年であります。みんなから好かれていらしたということであります。本当に、漁業という仕事をこれから続けていく、こういう気持ちを強く持っておられたという話を伺いまして、貴重な人材を遭難させてしまった、お二人に対して本当に申しわけないというように思いますと同時に、御家族にもおわびを申し上げたいと思っております。
三