白川方明の発言 (議院運営委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(白川方明君) 中央銀行の独立性ということにつきまして、政府からの独立性ということと、それから今、政治からの独立性という話がございました。
 私自身、日本銀行の仕事をやっていまして感じますことは、形の上でそれは日本銀行の主張とそれから政府あるいは政治の主張がぶつかっているように見えるときも、実はその問題の本質というのは、実は国民自体が持っている相矛盾する二つの要素がそこに反映しているのかなという感じがしまして、つまり短期的に景気が良い、あるいはバブルが発生している、そういうときに、どうしても国民自身がそういう状況に対して割合居心地の良い状況になってくるわけでございます。しかし、そういう状況が長く続きますと、結果として経済が不安定になってくると。
 そういう意味では、実は政治というよりかは、その背後にある国民自身にある短期的な利益とそれから長期的な利益、これがぶつかり合っているというふうに私は思います。そういうときに、中央銀行が少し長い目で見て経済の安定性を確保する上でこういう政策の方がいいんじゃないかということで、それを判断して実行するというのが中央銀行の役割だと思います。
 そうした役割を支えるものは、これは一つは日本銀行自身に対して法律がしっかり目的を与えているということでございますし、それからもう一つは、その上で中央銀行が判断する際のバックとなる基本的な専門的な判断能力、情報の分析能力、これが日本銀行を支える、それをバックに最後、政策決定をする者が責任を持って実行する強い意志を持つというふうに考えます。
 私、今回仮に総裁を拝命するというふうになりました場合には、そのときには、日本銀行法で定めた目的をはっきり意識し、その上で日本銀行に蓄積されている分析能力を最大限活用して、最後、私自身ほかのメンバーと一緒にリスクを取って判断をしていく、そういう決意、覚悟で臨みたいというふうに考えております。
 今回のいろんな出来事の中で、中央銀行の仕事に対する理解といいますか、そういうものが国民的な意味でいろんな形で議論がなされていくということになった面もあると思います。私は、それを生かして今後職責に励んでいきたいというふうに思っております。

発言情報

speech_id: 116914024X01320080408_018

発言者: 白川方明

speaker_id: 24444

日付: 2008-04-08

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会