池尾和人の発言 (議院運営委員会)

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○参考人(池尾和人君) 中央銀行の独立性という問題だと思いますが、民主主義社会におきまして、選挙によって選ばれたわけでもない中央銀行家に独立した判断をゆだねるということが民主主義の原則との兼ね合いでいかがなものかという疑念は基本的に存在すると思っております。しかしながら、世界各国の歴史的経験の積み重ねの中から、中央銀行の独立性ということが言わば歴史の知恵として非常に重要なことだというふうに認識され、それに対する理解が形成されてきていると思います。
 そうした歴史の知恵としての中央銀行の独立性ということと民主主義の原則を両立させるための制度的な手当てが新日銀法においては非常にある意味で工夫して織り込まれていると思います。その一環が、両院の同意を得た上で内閣が総裁、副総裁以下、審議委員についても任命するという規定になっており、この規定自体は、今申し上げましたように、民主主義社会の中での中央銀行の独立性ということから考えれば適切な規定だというふうに私は考えております。
 これも先ほどの規範意識の内面化とちょっと似たような話になるんですが、そうした規定にいかに魂を吹き込むかということが重要でありまして、それはやはり、中央銀行が実績を積み上げて国民からの信頼を得るという形を積み重ねていく以外にはないのではないかというふうに私は思っております。

発言情報

speech_id: 116914024X02820080603_017

発言者: 池尾和人

speaker_id: 12787

日付: 2008-06-03

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会