犬塚直史の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○犬塚直史君 今日は、両参考人、どうもありがとうございました。
まず、中村参考人に伺います。
日本が世界で唯一、二つしかないんですけれども、人間の安全保障ということを外交の主要な柱にしておりますね。これは日本とカナダしかやっていないんですけれども、日本人の安全保障ではなくて人間の安全保障と言っているわけですね。
今まで、事実としての情報、例えばGDPですとかいろいろな経済指標があると、これがずっと来ていたんですけれども、それでは測り切れないものとしてUNDP、国連開発辺りがHDI、ヒューマン・ディベロップメント・インデックス、人間開発指標というのを出してきまして、これは何かというと、平均寿命ですとか成人の識字率ですとかそういうものを出してきたんですけれども、このGDPもHDIも結局は事実情報だと思うんですね。
おっしゃるように、例えば食べ物、健康、教育、水というような、本当にこれは人間の価値にかかわる情報を数値にして目標にするという作業がやっぱりどこかで必要だろうと、こう思うんですけれども、このいわゆる生きる力、幸福度というものを、大変難しいことだと思うんですが、事実情報を数値化するだけではなくて、その価値情報をどうやって数値化するか、おっしゃっていただいた四つのものを数値化するかということについて今どんな取組があるのか、教えていただけたらと思います。
それから、山田参考人に伺いたいんですけれども、豊かな家族生活をどこに築くのかということが、私は選挙区が長崎県でして、人間が住んでいる離島が四十七ありまして、例えば壱岐なんかに行きますと、いまだにおじいちゃん、おばあちゃんが住んでいる離れがあって、夫婦が住んでいる母屋があって、中庭があって、牛小屋があって、孫たちが走り回っている。だんだん少なくなっているんですけれども、まだそういう名残があるんですね。一方では、例えば都内で最大手の広告代理店に入社した人の生活なんかを聞きますと、毎日終電まで社内の新聞を配達していると。それはエリートコースですねと言ったら、そうだと言うんですね。要するに、社内の人間関係が最もよく把握できるのが社内の新聞配達であるというようなこと。
今後とも、じゃ日本的なそういう社内評価を高くするためにエリートと言われる人たちがいわゆる組織人間になっていく。一方では、そこに入れなかった、新規学卒の一括採用でそういうエリートコースに入れなかった人たちはパラサイトシングルと化していくのかというような時代になって、一体、日本の社会というのは今後ともこういう豊かな家族生活を会社内につくっていくんでしょうかということを一つお伺いしたいと思います。
以上です。