神野直彦の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(神野直彦君) どうも御質問ありがとうございました。
 愛知先生の御指摘は大変重要な問題なんですが、答えるのに大変難しい問題だと。
 意識改革の問題は非常に重要なのですけれども、これは、サローという有名なMITの教授が「資本主義の未来」という本で日本国民にこういう警告を出しているんですね。ルールが変わったという事実に最後に気が付くのは前のルールでの勝利者だと。日本国民は重化学工業で成長して世界に冠たる高度成長を成し遂げた、でもルールが知識社会の方に変わったんだけれども、それを最後に気が付くのが前のルールで、つまり前のルールで勝利した日本国民だと、こういう警告を出しているんです。
 状況が変わった、だから自分たちの良いところを生かしながら状況の変化に合わせなくちゃいけないという意識、非常に重要なんですが、なかなかそれがつかみにくいんですね。でも、この意識は、何か変わったんですよという意識改革のお説教をしていれば生まれるかというと、これも生まれなくて、結局、意識を改革していくのには、実践を通じて失敗と成功を繰り返しながらその中で意識を改革していくということと、つまりどちらが先、鶏が先か卵が先になりますが、失敗と経験の中から意識というのを育てていくしかない。
 そのときに、リーダーシップも大変な重要な条件になります。しかし、私の考え方では、リーダーをつくり上げていくのもやっぱり社会なんですね。社会がやっぱりつくらざるを得ないんです。そうだとすれば、やはり意識、それからリーダーシップの在り方などを含めて、失敗と経験を積み重ねて国民が努力していくということと、これは堂々巡りになってしまいますが、有機的に関連付けてやるしかないだろうというふうに思います。

発言情報

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発言者: 神野直彦

speaker_id: 25094

日付: 2008-02-20

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会