富岡由紀夫の発言 (政府開発援助等に関する特別委員会)
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○富岡由紀夫君 藤末理事からの質問にお答えします。
日本のODAにはPDCAが必要だ、事後フォローが必要だというのはまさしくおっしゃるとおりでございまして、今回ODAのインド、ネパールを視察するに当たりまして、どこを見ようか、どの案件を見ようかということを事前に委員部の皆さんや外務省の皆さんと相談したわけですけれども、多分外務省にお願いすると大体成功案件しか見せてくれないんですね。ですけど、今回外務省の報告書の中でトリブバン空港は、ほとんどみんなA評価なんですけれども、ABCのA評価なんですけれども、A評価じゃないB評価、C評価がある案件だったんですね。ですから、そのトリブバン空港というのは是非見させていただきたいということで視察の案件に入れていただいたわけでございます。
見させていただいた上で、ちょっと事前に皆さんに御認識いただきたいんですけれども、だからODAは駄目だというんじゃなくて、こういう駄目な案件というのは当然あるんだと思うんですね。一〇〇%すべての案件が成功するというのは、まさしくそっちの方が逆におかしなわけでございまして、失敗した案件もあると。そういったものを見させていただいて、そこは原因がどこにあったのか、今後どうしたらそういった失敗が減らせられるか、それが今後のODAにつなげていく上で非常に意義があることだというふうに思っておりまして、私はこの案件については、ちゃんと具体的にその失敗原因を明確にして今後のODAに反映させていきたいなというふうに思っている意味で見たわけでございます。
今お話ありましたように、事後フォローというところが非常に重要なんですけれども、今回、普通ODA派遣視察へ行くと皆さんから感謝されるんですけれども、一定の感謝はされましたけれども、ただ、公式の場でスライドの中で若しくは書面の中であからさまにこの案件についてクレームを言われたというのはここが初めてなんですね。
具体的に日本のメーカーも名指しで公式文書の中で出ていますので申し上げますと、東芝が情報通信機器の提供メーカーなんですが、そのメーカーに対して非常にクレームを言っておりました。何度注文しても納品に少なくとも九か月とか十二か月ぐらい掛かっちゃう、普通の注文してもそのぐらい掛かると。そして、いついつまでに機械を直してくれということで約束したんだけれども、その期日を守らないと。具体的には去年の十二月までに直すはずだったのが、私どもが行った二月の時点でまだ何の連絡もないといったことを公式な場で文句を言われました。ですから、我々は、その問題については至急対応しますと、よく調べて対応しますということで持ち帰ってきたんですね。
それで、外務省の方にもその話をさせていただいて、至急これは対応しないと信頼関係をなくしてしまう、せっかく五十億も無償資金で日本がODA供与をしたのにかかわらず日本に対して不信感を持ってしまう、日本の信頼を損なってしまうということで、やったことがかえってマイナスになってしまうということは非常にこれはもったいない話だと私は思っておりますので、両国の信頼関係においても非常に問題があると思っていますので、早く対応しないといけないということで持ち帰ってきて、外務省についてその詳細を調べてくれということでお話をさせていただいたんですね。
二月の二十七日にそういう話を一度させてもらって三月十日に回答が来たんですけれども、そのとき非常に内容が不十分だったものですから、よく再度調査してくれ、さっき言った事後のアフターメンテナンスの期間とかその後の再契約の契約の状況とか調べてくれということでお話ししたんですけれども、いまだにまだ回答が来ていないんですね。これは外務省にちょっと非常に強く要求をさせていただきたいんですけれども。
我々が見に行って、行ったにもかかわらず、そこで彼らは勇気を振り絞って文句言ったわけですね。それに対して我々は、ちゃんと承りましたよということで、調べますよといって帰ってきたのに、その後の回答がまた遅くなってしまうと二重の信頼を損なうことになってしまうんで、至急詳細を全部調べて、どこが原因だったのか、今後どうしたらいいのかということを回答しようと私は思っているんですけれども、そういうことを外務省にも再三申し上げているんですけれども、いつまでたっても回答来ない。これでは非常に、何というんですかODAを外務省バックアップしてもっとやろうやろうという立場でいるにもかかわらず、それができづらくなってしまうということで、私は非常に残念な思いでおります。
したがって、これは外務省さんにこの場で改めて申し上げますけれども、是非その辺の詳細を明確に全部調べてもらって、質問したことだけしか調べるんじゃなくて、もう全部最初から出してください、一体どこが原因なのか、今後のODAにそれを生かしましょうという観点でやっていきたいというふうに思いますので、その辺は是非お願いしたいと思います。
二つ目の氷河湖の問題でございますけれども、具体的に今要請があるのは、まず調査をしてくれ、どれだけ危険な氷河湖、決壊する可能性がある氷河湖があるのかということが一番大きな先方からの要望でございました。それこそ大きなものから小さなものまでたくさんあるんで、あと危険なものからまだ余り危険性の低いものあるんで、そういったものをまず衛星技術とかそういった日本の測量技術とかそういったものを使って調べてくれというのが一番大きな要望でございました。
そういったまず危険度を調査した上で、日本はいろんな土木技術、砂防技術、そういったダムの技術とか高い技術を持っておりますので、そういったものを私は日本のODAとして生かせるんじゃないかなというふうに思っております。
ダムが決壊して洪水であふれるだけじゃなくて、最終的には、水が今度なくなってくると、下のバングラデシュとかそういったところは、洪水で水があふれて困るだけじゃなくて、非常に何というんですか肥沃な土も運んできてくれるわけですね、洪水があると。そこでまた次の年、そこで作物を植えていろんな農産物ができるということ、それがなくなってしまってきているということが非常に大きな二次被害的な問題だと思っております。
いずれにいたしましても、これは地球温暖化が一番の原因でございますので、その温暖化の一番象徴的な案件の一つだと私は思っておりますので、こういった意味で、今度洞爺湖サミットで環境問題をやりますので、日本は積極的にこの問題に関与してリーダーシップを発揮できるようにできたらいいのかなというふうに思っております。
以上でございます。