市川一朗の発言 (農林水産委員会)

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○市川一朗君 自民党の市川一朗でございます。
 今日は、青木委員とそして島根県代表の亀井委員からなかなか傾聴に値する議論がありまして、私もいろいろあらかじめ用意しておったんですが、ほとんど同じ問題を、ちょっと角度は違いますけれども、触れられました。やはり農業問題、今、我が国の農業問題を考えると、自民党も民主党もないなと、こうして一緒に心配してくる人は大体考えていることは同じだなというような感じがちょっとありまして、私の味は出せるかどうかちょっと分からないんですが、私もせっかく質問の機会を与えられましたので大臣といろいろやり取りをしてみたいと思うんですが。
 まず、先日のこの委員会で、今日ちょっとおりませんが、高橋委員と大変傾聴に値するやり取りがあったと思いますが、そのときに、日本型バイオ燃料生産拡大対策という言葉を大臣出されまして、寡聞にして私は余り聞いていなかったので、この表現は若林大臣オリジナルじゃないかなと思うんですが、その中で、食料と競合しない形のセルロース系原料を活用していきたいという御答弁がございました。
 高橋委員もそういう問題意識を持って質問に立たれましたので、それなりに貴重なやり取りがございまして、大臣が食料と競合しない形を強調した理由もそれなりにお聞きいたしまして、一つの表現で言えば、理解はできたと、しかし必ずしも納得はできなかったので、その点についてちょっと質問してみたいなと。
 世界の食料事情とか私も今取り組んでおります日本の森林の状況等を考えますと、大臣おっしゃるように、セルロース系原料を活用したバイオ燃料の促進というのはこれは是非進めなきゃいけないというふうに思っておりますが、最近の我が国の農業政策としていろいろ議論しているところとの兼ね合いも含めまして、少し突っ込んだ質問をしてみたいと思います。余り個別な質問はちょっとやめて、私も少し論陣を張ってみたいと思うんですが。
 実は、私は前に質問に立ったときも申し上げておりますが、地元宮城県でございまして、東北の稲作単作地帯の出身でございます。子供のころの印象でございますが、冬は麦踏みというのがありまして、これは農村の一つの風物詩でございました。そして、昭和四十年代に米の生産調整が始まったころは、最初は休耕から始まったように思っておりますが、転作作物として麦、大豆、その中で牧草も代表的な転作作物の一つであったように思います。
 あれから約四十年たったわけですが、今風景は大きく変わったと思います。元々あった裏作は本当に少なくなりました。そして、転作作物の麦や大豆もなかなかうまくいかないんですね。特に私らの稲作地帯ではなかなかうまくいかないと。牧草も何かここへ来てほとんど、はやらなくなりまして、どうも結果として年々やっぱり休耕田が増え続けているわけです。
 これも先日の大臣の答弁にもございましたが、全国合計で耕作放棄地が約四十万ヘクタールに達すると。耕作農地、幾らと見るか分かりませんが、少なくとも一割は耕作放棄地になっているということになるわけでございまして、こういった状況の中で昨年、米の価格が下落いたしまして大きな問題になりました。それを受けまして、こういう状況であるにもかかわらず、農村がそういう状況になりつつあるにもかかわらず、あるいはなっているにもかかわらず、やっぱり米政策としては生産調整を進めなきゃならないということになりました。
 それで、いろいろ知恵を絞りまして、我々も政府側ともいろいろ議論をして、飼料米とかバイオ燃料米といったものを新規需要米として位置付けまして、そして主食用米と加工用米に使われないことを確認した上で生産調整にカウントするということになったわけですね。これは私なんかも強く主張しておったので、それはよかったなと思っておるんですが、地元に帰ってみましても、田んぼを田んぼのままでそのまま維持しながら、そして米作りを続けながら生産調整にもなるということで、各地で今取組が始まっているんです。それは御存じだと思います。
 私は、飼料米につきましては、ぎりぎりのところ、コストと収入のバランスがまだ取れておりませんので、難しい問題いっぱいあるとは思いますけれども、やっぱり飼料用穀物の世界的な価格の高騰という深刻な現実があるわけでございますから、この問題はまた後で触れたいと思いますが、これはやっぱり大いに推進すべきであると。そして、これを進めれば、先ほど亀井委員が取り上げられた我が国の食料自給率、これも高めることになると。
 前回、私、質問に立って確認したところでは、そう簡単には自給率の数字は上がらないということは確認したわけでございますが、ちょっと残念なんですけれども、やっぱりそういう計算になるんですな、どうしても。しかし、それにしても一応高まることは高まると。この点は大体大方の賛同を得られるんじゃないかなと思うんです。
 問題はバイオ燃料米でございますが、これも自給率の向上には直結しないかもしれませんが、先ほどやはり取り上げられた自給力の向上にはつながると思うんですね。田んぼは田んぼのままで維持できますから、米作りは進めるわけですから自給力の向上にはつながると。
 したがって、ぎりぎりの食料の安全保障ということを考えますと、全く同じなんですが、私は、目の前の自給率の問題よりは自給力が高いかどうかということが問題ではないかと。いい質問ですねと言ったのは、そういう意味も含めて、私と全く同じお考えなので、本当に私もそう思うのでございます。
 そして、水田の保全というのは、もうよく言われるように、農地、水、そういった問題も含めて環境の保全にもなるということを考えますと非常に重要な問題なんですね。そもそも燃料の自給ということを考えますと、石油なんて出ない日本ですから、これもそういうことでは非常に大事な分野ではないかと。燃料の自給の一環として位置付けることもできるテーマではないかと。
 こんなふうに整理してきたわけでございますが、先ほどといいますか、先日の若林大臣の食料と競合しないセルロース系活用をやっていきたいということを特に強調されていることと、今私がるる述べてきたこととの問題については、担当大臣としてはきちっとした説明が必要なのではないかと私は思うのでございますが、いかがでございましょうか。

発言情報

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発言者: 市川一朗

speaker_id: 15143

日付: 2008-05-27

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会