鳩山由紀夫の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○鳩山由紀夫君 私は、提出者を代表して、ただいま議題となりました衆議院解散要求に関する決議案について、その趣旨の説明をいたします。
 まず、案文を朗読いたします。
    衆議院解散要求に関する決議案
  政府は、速やかに衆議院を解散すべし。
   右決議する。
    〔拍手〕
以上であります。
 国民は今、総理も百年に一度と認める金融経済危機の中で、あすをも知れない生活への深刻な不安にさいなまれています。国民生活の安心、安定のために、一刻も早く適切な雇用・景気対策を迅速に実行に移すこと、これこそがまさに政治の使命であり、責任でもあります。
 しかし、この国難を前に、麻生総理は、最初の使命と明言していた解散を先送りし、先送りの口実に使った景気対策も、さらに雇用対策までも先送りをしてしまいました。
 まず、麻生総理は、政局より政策、年度内でなく年内だと言って緊急経済対策を国民に示しながら、実行するための第二次補正予算を結局は出しませんでした。無為に時間を空費するうちに、景気・雇用環境は急速に悪化し、この厳寒の季節に非正規雇用者を中心に多くの方々が職を失い、住まいまでも失っておられます。
 そうした中で、やむにやまれず野党が共同して提出し、直近の民意を受けた参議院が可決をした緊急雇用対策四法案を、与党は本院において、事もあろうか党利党略、メンツだけの理由で否決をしました。まさに政権の怠慢、責任放棄と言わざるを得ません。
 さらに、麻生内閣の景気経済対策の実態は、無原則なばらまきと赤字公債の発行、そして三年後の消費税大増税です。従来の政府方針を大転換するのであれば、それを国民に説明し、信を問うのが憲政の常道ではありませんか。
 とりわけ、二兆円の定額給付金は、景気対策にもならず、福祉対策にもならず、実施も自治体に丸投げで、天下の愚策と言わざるを得ません。あなたより国民の方がずっと賢明です。こんな評判の悪い定額給付金は、今からでも撤回すべきであります。
 また、最近、日本の子供たちが漢字を勉強するようになったと聞きます。それはそれで結構なことでありますが、総理、あなたを反面教師にしているのであります。宰相が反面教師になるような国ほど悲しい国はありません。
 さらに、二次補正、来年度予算の策定過程における総理のたび重なる朝令暮改、思いつき発言は、国民、国政をいたずらに混乱させ、日本のトップとしての総理職の地位と信用を失墜させました。国民の信頼と支持を失った政権には、到底、迅速かつ果断な政策を遂行することはできません。一刻も早く民意に基づいた総理を選ぼうではありませんか。
 総理が決断しないのであれば、総理を選んだ本院こそが衆議院解散により民意を問う決断をすべきときであります。
 そもそも、現在の衆議院の議席配分は、今日の民意を全く反映していません。与党は本院において、雇用対策法案ばかりでなく、たび重ねて参議院の意思をないがしろにしてきました。既に二度にわたって政権が行き詰まり、政権を投げ出しました。三度の政権たらい回しは、国民が断じて許すものではありません。衆議院に直近の国民の意思を反映させ、議院内閣制における本院の責任と役割を果たすために、今こそ衆議院の解散・総選挙を行うべきであります。
 本決議案は、まさしく大多数の国民の声であります。国民の意思を無視しては、議会制民主主義は成り立ち得ません。国民主権、憲政の常道に基づき、賢明なる本院議員各位の矜持と良識にかけて、与野党挙げて本決議案に御賛同いただきますようお願いをいたしまして、私の趣旨の説明といたします。(拍手)
    —————————————

発言情報

speech_id: 117005254X01620081224_026

発言者: 鳩山由紀夫

speaker_id: 11584

日付: 2008-12-24

院: 衆議院

会議名: 本会議