又市征治の発言 (本会議)

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○又市征治君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、二〇〇七年度決算審査の開始に当たり、麻生総理に財政運営の基本姿勢等をお伺いをいたします。
 さきの通常国会では、二〇〇六年度決算審査を精力的に行い、会期末には、例年どおり、全会派一致で内閣に対する六本の警告決議と七本の措置要求決議の案をまとめました。これは、政府が行った事務事業あるいは政府職員の行為において生じた不当、不適正な事象で政府が非を認めているものや、事務事業における不作為やずさんな実施等により非効率な予算執行が生じた事象などですから、当然決算委員会並びに本会議で決議をすべきものでありました。
 ところが、与党側は、決算本体が否認されるならこれら決議には反対をすると言い出し、野党側は、多数決でも決議はできたのですが、そこは譲歩をいたしました。しかし、決算重視の参議院に汚点を残したことは否めない事実であります。
 そこで、全会派が合意の上、この決議内容については、決算委員長から内閣に対して所要の措置を求めることにいたしました。政府として、当然この要請に基づいて措置をとられたものと思いますが、その概要をまずお伺いをしたいと思います。
 第二に、歴代政府の放漫財政等の積み重ねにより国の財政は深刻な状態にあるわけですが、それにお構いなく国費の無駄遣いや不適正な経理が相変わらず横行しています。
 先ほどからも指摘がありますように、会計検査院の報告では、そのような事例が昨年度中に判明しただけで九百八十一件、一千二百五十三億円で、件数、金額とも過去最高であり、遺憾この上ありません。
 また、検査院が過去にそれを指摘したにもかかわらず、いまだに改善していない役所や団体が二十九もあり、その合計は四百六十五件、百三十一億円にも上ります。
 一方、競争性のない随意契約や一者応札の改善も度々指摘をしてまいりましたが、これまた遅々として改善されていません。これでは政治に対する国民の信頼が得られるはずがありません。
 以上、二点に対する麻生総理の所見と改善への決意をお伺いをいたします。
 第三に、特別会計の余剰資金の活用についてお伺いをいたします。
 私は、この六年余り、決算委員会で主として特別会計とそれに絡む各法人の問題点を指摘し続け、莫大な余剰資金、いわゆる霞が関埋蔵金も、またその無駄遣いも一定明らかにしてきたと自負をいたしております。同時に、この貴重な国民の財産を、社会のあらゆる分野に格差が拡大をしている現状の下で、格差是正、国民生活や地域の底上げに回し、消費や内需の拡大を図れと主張もし続けてまいりました。ようやく延べ三十兆円近くが活用されたわけですけれども、そのほとんどが国債償還に回されただけでありました。
 麻生内閣は、この余剰資金を借金返し一辺倒ではなく、例えば今問題になっている定額給付金など国民生活改善等にも活用しようというお考えのようでありますが、その活用方法について伺いたいと思います。
 あわせて、今年度の地方交付税原資が約二兆円前後不足をするのではないか、地方税もまた大きな減収が予測をされる状況にあります。鳩山総務大臣や中川財務大臣も、地方にかぶせず政府の責任でカバーしたい旨の答弁を繰り返しておられるわけですが、その際、赤字国債によらず、潤沢な外国為替と財政融資のこの二つの特別会計の余剰資金の繰入れで対処する方策も当然検討してしかるべきではないかと考えますが、以上、二点について総理の見解を伺いたいと思います。
 第四に、現下の国民生活に直結する政治課題について伺います。
 総理は、十月三十日の追加経済対策の発表に当たり、何より大事なことは生活者の暮らしの不安を取り除くことだと述べられました。このことにだれも異論はないでしょう。だとすれば、今、多くの国民が不安に思い、政治に強く望んでいる、医師不足による患者の病院たらい回し、お年寄りを邪魔者扱いする後期高齢者医療制度、これらを生んだ一因でもある毎年二千二百億円の社会保障費の抑制、そして今や全勤労者の三分の一、一千七百万人にも上るに至った低賃金で劣悪な労働条件の非正規労働者が景気後退局面の下で大量に解雇され、退職金も雇用保険もなく路頭にほうり出されている現実への方針や対策が全く欠落しているのではありませんか。国民の意識との乖離を指摘せざるを得ません。国民の間に、二兆円をばらまくよりも、むしろこれらに対処すべきだという声さえ広がっています。これらへの対策を総理から国民に説明をすべきじゃありませんか。
 また、総理は、政局より政策だ、ポイントはスピードだとおっしゃいながら、なぜ補正予算案を延長をしようとしているこの臨時国会に出されないのか。通常国会への提出では、関連法案の成立まで考慮するならば年度内の実施もおぼつかないのではありませんか。それでは国民への公約違反と言わなきゃなりません。総理の明快な説明を求めるものであります。
 以上、二〇〇七年度決算審査の皮切りの代表質問といたします。(拍手)
   〔内閣総理大臣麻生太郎君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 117015254X01020081126_023

発言者: 又市征治

speaker_id: 16556

日付: 2008-11-26

院: 参議院

会議名: 本会議