衛藤晟一の発言 (本会議)
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○衛藤晟一君 私は、自由民主党及び公明党を代表して、厚生労働委員長岩本司君解任決議案の提案理由を説明いたします。
まず、決議案の案文を朗読いたします。
本院は、厚生労働委員長岩本司君を委員長の職より解任する。
右決議する。
以下、提案の理由を申し述べます。
今国会会期残りわずかとなった十二月十五日午前十一時、民主党は、雇用対策関連法案等六件を本院に提出され、当日の午後開かれた議院運営委員会で、事前に説明することもなく、精査する間も与えずに強行採決が行われ、各委員会に付託されたのであります。
我々は、より良い雇用対策であれば受け入れようという姿勢を示しておりましたが、民主党は、当初から話合いをする意思は全くなく、三日後の十八日に、趣旨説明、質疑、強行採決を行う旨を表明しておりました。
まさに、初めから強行採決ありきで、法案を成立させる意思がなく、単なるパフォーマンスにすぎません。迅速な雇用対策を切望している国民に対する裏切りであると断ぜざるを得ません。
今回の会期末に来ての法案駆け込み提出は、民主党が今まで非正規雇用対策に取り組んでこなかった証左であり、雇用対策に手をこまねいていた偽装と断ぜざるを得ません。
一方、我々与党は、景気対策と同時に、雇用対策が極めて重要であるとの認識の下、いち早く戦後最大規模の二兆円に及ぶ新たな雇用対策などを講じ、速やかに実施に移しております。
民主党の法案の内容は、政府・与党が既に新たな雇用対策で盛り込まれているものばかりであり、予算や省令改正等で迅速に対応し、実施中の施策もあり、かなり重複をいたしています。
また、雇用調整助成金の対象の拡大や、有期労働契約の原則禁止については、雇用の継続や雇用の創出に向けて、むしろ足を引っ張るものであり、後ろ向きの法案でございます。
十七日の厚生労働委員会の理事懇談会において、この雇用対策関連四法案の採決をしないという前提で、趣旨説明、質疑時間を決定しました。その直後に、委員長は、採決を行うと一方的に宣言し、我々が抗議する中、席を立ちました。
これに対して、与党が抗議するのは当然でありますが、共産党の小池晃政策委員長は、民主党のやり方は党利党略そのものだ、社民党の福島みずほ党首も、話を一挙に崩して職権で決めたのは理解できないと、民主党の委員会運営を批判されております。
我々与党は、法案に対する反対ではなく拙速な採決に反対でありました。これらを全く無視して、翌日の十八日の委員会において、わずか二時間半という短い質疑の後に、与党のみならず野党の諸君の採決反対の声が上がる中、採決が強行されました。しかも、委員長は、我々与党が離席して採決に参加していないにもかかわらず、法案に反対したと誤った認定をされたのであります。全く不可解な議事運営であり、冷静な差配が求められる委員長としては言語道断の行為であり、断じて許されるものではありません。
我が参議院においては、法案審議に当たって従来から、河野議長の二十日ルールなど、審議時間を十分に取って法案を精査した上での採決、成立という実績と良き伝統を築き上げてきました。岩本委員長の今回の強引な運営は、これを根底から崩壊させ、議会制民主主義を否定するものであります。しかも、岩本委員長は今年の通常国会においても与党から解任決議を突き付けられております。つい半年前、六月のことであります。それにもかかわらず、今国会もまた同様の暴挙を繰り返しました。一年に二度の解任決議を受けるなど前代未聞のことであり、参議院に席を同じくする者として恥ずかしさすら覚えます。
岩本君には何ら反省も見えず、委員長としての真摯な姿勢が全く見られません。まさしく委員長たる資質に欠けると断ぜざるを得ないのであります。
よって、ここに岩本委員長の解任を強く求めるものであります。
議員各位の御賛同をお願いして、提案理由説明を終わります。(拍手)
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