亀井久興の発言 (本会議)
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○亀井久興君 国民新党の亀井久興であります。
私は、国民新党・大地・無所属の会を代表して、麻生内閣不信任決議案に対する賛成討論を行います。(拍手)
顧みれば、昨年九月二十四日の就任以来、総理は、繰り返し解散権の発動をちらつかせてきました。当初は戦略なのかと思いましたが、今日に至っては、右顧左べんと逡巡が麻生内閣の特性であることは、だれの目からも明らかであります。そして、そのことにより、国民生活は大きな打撃を受けてきました。
例えば、百年に一度の経済危機に直面していると言いながら、悪名高き骨太方針二〇〇六と決別できず、景気対策を小出しにし、国民生活、国民経済を悪化させてきた罪は、決して軽くはありません。
総理の右顧左べんと逡巡の例は枚挙にいとまがありませんが、定額給付金の受け取りや、四年前の郵政民営化をめぐる言動のぶれ、最近では厚生労働省の分割をめぐる発言のぶれ、そしてきわめつけは、国民共有の資産である日本郵政のかんぽの宿をオリックスに不当に安売りしようとした西川社長をやめさせようとしながら果たせず、逆に、厳しく対立していた盟友の鳩山総務大臣を辞任させてしまい、多くの国民の信頼を失いました。
いにしえより、信なくば立たずと申しますが、私の長年にわたる政治生活の中で、今ほどこの言葉の重みを痛感していることはありません。恐らく、先輩同僚議員の皆様も同じだと思います。国民の信頼がなければ、いかなる政策も実を結ぶことはありませんし、さきの先進国首脳会議においても証明されましたように、諸外国からも足元を見られてしまいます。
一昨日、東京都議会議員選挙で、自民党が大敗を喫し、民主党が第一党になりましたが、麻生総理は、地方選挙と国政は無関係と言い切られました。望まれもしないのに、すべての自民党候補の事務所を訪れ、檄を飛ばされたにもかかわらず、結果が惨敗に終わると、またもや言動を翻されました。
恐ろしいことは、もはや、総理の言動が大きくぶれることそのものではなく、総理の言動のぶれにだれも驚かなくなっていることであります。
そして、その国民の願いはただ一つ、すなわち、早期に衆議院総選挙を実施し、この四年間の政治に審判を下して、これからの政権の選択をさせてほしいということであります。これが多くの国民の意思であり、また主権在民、民主主義の原点にほかなりません。
にもかかわらず、麻生総理と与党は昨日、七月二十一日まで衆議院を解散せず、総選挙を八月三十日まで引き延ばすことを明らかにしています。この期に及んでなぜ引き延ばそうとするのでしょうか。一日でも長く総理の座についていたいからでしょうか。それとも、まだ解散に逡巡されているのでしょうか。解散を求める国民の大きな声に耳をふさいでまで解散をためらう理由は、内閣の延命以外にありません。みずからの延命のために国民生活と民主主義をこれ以上犠牲にすることは、まさに本末転倒であります。
今回、野党四党が共同で提出したこの不信任決議案は、極めて単純明快に、すぐに総選挙を実施し、国民に信を問うことを求めるものでありますが、一義的には、国民の信を失っている麻生内閣の即時総辞職を求めるものでもあります。与党の中にはさまざまな動きもあるようですが、この決議案に反対票を投じるあるいは棄権することは、まさに麻生総理への支持を意味するものであり、国民は大いに注視しております。与党議員の皆様には、後々今回の投票と異なる行動をとられないよう、くれぐれもお願いをしておきたいと思います。
歴代の総理のやめ方を取り上げた、本田雅俊氏の「総理の辞め方」という本がありますが、その中では、総理の潔さの必要性と重要性が強調されております。さんざん右顧左べんと逡巡を繰り返してきた麻生総理でありますが、我々は、せめて最後は、この内閣不信任決議案を受けて、首相として潔く、そして速やかに国民に信を問うことを強く求め、私の賛成討論を終わります。
ありがとうございました。(拍手)