麻生太郎の発言 (予算委員会)
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○麻生内閣総理大臣 よく言われます、百年に一度と言われるような金融危機に端を発した経済不況ですが、今までと違うのは間違いなく二つ。一つは、世界同時に不況が始まっている点が一つ。もう一つは、これまで戦後はいずれもインフレ下で不況はありましたけれども、デフレの様相を呈してきた中での不況というのは過去に例を見なかったと思っております。
したがって、日本もその影響の外にいるわけにはまいりませんので、日本の景気、特に輸出関連業界を先頭にして非常に急速に悪化してきていると思います。カーブが、ゆっくりなカーブじゃなくて、落ち方が、過去の例に比べて、今回の例は過去のこれまでの不況に比べて圧倒的に降下角度が非常に厳しいことになってきておると思っております。したがいまして、こういった状況はしばらく世界的には続いていくであろうということが予想されますので、当面は内需、外需ともに景気が悪いということになると思います。
幸い原油価格が低下したという点は間違いなく日本にとって悪いことではなかったと思いますが、交易条件はいろいろ変わってくるとは思いますけれども、いずれにしても、今年度で見れば、民間需要の持ち直しが期待できますのは、早くてことし後半ぐらいかなという感じを覚悟しておかないといけないと思います。
一—三月は底にしたとしても、なかなか後半にならないと持ち直してくるという雰囲気にはならないのではないかという感じがいたしますので、この不況感をきちんとどこかで政府としてちゃんととめて、この不況がさらに悪化するのを回避するというところに全力を挙げていかねばならぬと思っておりますので、政府といたしましては、景気回復というのを政策の最優先という形に位置づけ、そして今、世界の中において、この不況の中で一番最初に日本が脱出するという決意と覚悟を持って臨んでいく、そういう気持ちが大事だ、私はそう思っております。
当面、七十五兆円の経済対策等々やらせていただいておりますけれども、こういった、何となく不安が不安を呼んでいくというような、不安の連鎖というようなことは断固避けたいと思っておりますので、私どもは、この経済対策の、一次、二次補正、そして今回の平成二十一年度予算というものの一日も早い実施が一番の景気対策、経済対策になり得る、そう思ってお願いをさせていただいているところでございます。