郡司彰の発言 (農林水産委員会)
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○郡司彰君 農産物の自由化という路線が、路線といいますか、UR合意も含めて、そういうものも非常に影響をしたんだろうというふうに思っております。
それから、プラザ合意のとき以降の、やっぱり円高という形で農産物が割安になった、輸入物がですね。そういうものがどんどん入ってきて、国産の農産物に代替をするような下地がやっぱりつくられたんだろうと思っています。
それから、大臣がおっしゃった中にも少し重なっている部分があると思うんですけれども、やはり政府の方の財政再建をとにかくやっていかなくちゃならないというような中で、実は、行政価格、政府が買い上げるような農産物の価格というものが年ごとにずっと下げられたときがございました。これはやはり相当程度大きかったんだろうと思っております。言わばはさみ状に、価格差のシェーレが開いたと、やはり政府が鋏状価格差を開いたんではないかというようなことをやっぱり考えていただかないと私はいけないんではないかなというふうに思っております。
それから、例えばバブルが終わった後、今のような雇用の形態になった。終身雇用とか年功序列とかというものがなくなって、直ちに能力に合う、年齢とは関係なしのような賃金だったけれども、派遣の方々も増えた、あるいはリストラで生活保護を受ける人の数も相当増えた。あるいはまた、若い人で東京に住むような人はもらっている賃金の過半はやっぱり住宅といいますか住居の費用とか、あるいは昔と違って携帯に使うとか、食べ物はもう値ごろ感なものだけ買ってきて、とにかくおなかに入ればいいんだというような食生活になってきたということもあるんだと思っています。
それともう一つは、先週、農水省の方からいただいた米穀の需給及び価格の安定に関する基本方針というようなものの中で、参考統計資料をいただきました。これ、例年のものでありますけれども、お米の関係でいうと、二百八十万トンは外食・中食産業の方に行っているわけですね。もうまるっきり、三分の一がそちらの方に行っている。
ここのところの、例えば最大大手のコンビニが三、四年前に栃木県産米を秋田県産米に替えました。これはなぜかというと、やっぱりロットがそろわないとか、それから品質の問題もあろうかと思いますけれども、しかし、市場でいうと、栃木産米よりは、申し訳ないですね、秋田産米の方が少し値段がよかったんですね。しかし、切り替えるときにどうなったかというと、それまでの値段よりも下がる値段で契約をしているわけですよ。
こういうような形でもって、取引流通の形態が昔から日本は寡占の業者が少ないんだと、中小が多くて大変困っているというか、まあ困っているというかそういう形態なんだと。しかし、今現在はやはり川下の方が価格決定をきちんとしてしまう、されてしまう、低価格で大口ロットで均質なものだと。こういうような形の中にきちんとやってこなかった。
それからもう一つ、先ほど言ったような、食管制度がなくなって、米でいえば、やはりある意味でのセーフティーネットがなくなったんですよ。そういうような形のところに国があるいは政府がこれまでどのように関与してきたかというと、私はそこのところは非常に弱かった。特に、行政価格を毎年下げることに関して、政府が下げることによってどのような影響が及ぼすかということを本当に積年考えて行政価格を下げてきたんだろうか。この辺のところはしっかりと総括をしていただきたいと思っておりますけれども、どうでしょうか。