坂本由紀子の発言 (本会議)

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○坂本由紀子君 自由民主党、坂本由紀子でございます。
 私は、自由民主党及び公明党を代表して、平成二十一年度予算三案に対し、賛成の立場から討論を行います。
 アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融資本市場の混乱は、世界的な景気後退を招き、我が国経済にも深刻な影響を与えており、輸出や生産の減少、消費の停滞などにより、昨年十—十二月の実質GDPは年率一二・一%という記録的な落ち込みとなりました。世界各国も経済政策、金融政策を総動員して景気を回復させようと懸命になっていますが、残念ながら依然としてその兆しは見えてきません。
 我が国においては、麻生内閣として、当面は景気対策、中期的には財政再建、中長期的には改革による経済成長の三段階で経済財政政策を進めることとし、当面は景気対策との観点から、総額七十五兆円もの経済対策を打ち出しました。今回の予算は、二次にわたる補正予算に続き、まさに総仕上げの意味合いを持つ重要なものであり、一日も早く成立させて不況脱出の動きにつなげ、国民の皆様に安心していただかなくてはなりません。
 私がこの予算案を高く評価し賛成するのは、世界的な経済金融危機にあって、国民生活と日本経済を守るための政策を大胆に実行するための措置が講じられていることです。
 急激に厳しさを増す雇用情勢に対応するためかつてない規模と内容の雇用対策が盛り込まれ、事業主の雇用維持努力への支援のための雇用調整助成金の拡充、非正規労働者などの離職者に対する再就職支援、住宅・生活支援が行われることとされております。
 また、医師確保や救急医療対策が推進され、大きな社会問題となった患者のたらい回しの廃絶に向けて的確に対処するものとなっています。とりわけ、ドクターヘリの配備地域の拡大が図られ、日本列島をくまなくカバーする救急医療に向け着実に体制整備が進められています。未来を担う子供の誕生を支援するため、出産一時金を引き上げ、妊産婦健診の無料化と併せ、子供を産むのに現金が不要となるように配慮されています。
 さらに、食の安全を確保し悪質なマルチ商法などから消費者を守るための消費者庁の創設など、国民の生活を守るための施策が強化されています。
 加えて、日本経済を守り、将来の芽を育てる多くの財政支援の措置がとられています。特に、成長力の強化のために、次世代スパコン、iPS細胞再生医療の実現化など、ノーベル賞につながるような基礎研究や最先端の研究開発への支援を強化するとともに、大学教育の国際化や理数教育の充実が図られています。革新的太陽光発電、蓄電池等、世界をリードするエネルギー技術の研究開発の支援が拡充され、太陽光パネルの設置促進も進められています。
 また、地方の底力を高めるため、地方交付税を一兆円増額し、地方の雇用創出や元気再生への取組を後押しするとともに、道路特定財源の一般財源化に際して、地方の実情に応じて道路や関連するインフラ整備等に使用できる地域活力基盤創造交付金が創設されています。
 力強い水産業の確立、山林、林業の再生と併せ、食料自給率向上のため、水田等の有効活用や耕作放棄地解消のための包括的な支援策が盛り込まれており、強い農林水産業の創出に向けて集中的な施策が講じられています。さらに、国産農林水産物を活用した新商品開発等の取組を支援する農商工連携も大幅に拡充されています。
 現下の経済情勢に対するセーフティーネットとして、中小企業の資金繰り支援のため、信用保証制度や政府系金融機関による貸付制度の基盤強化が図られているほか、下請取引の適正化や事業承継の支援措置、商店街活性化対策の大幅な拡充も図られています。
 景気てこ入れの税制として過去最大規模の住宅減税が個人住民税からの控除も含めて実施されることになっており、燃費性能の高い自動車に係る自動車重量税が減免されることも国民から高く評価されています。省エネ・新エネ設備等の投資促進減税や中小企業法人等の軽減税率の引下げ、欠損金の繰戻し還付の復活もその効果が期待されています。そのほか、今後の予期せぬ変動に対し、果断な対応を機動的に行うために一兆円の経済緊急対応予備費が設けられており、経済金融情勢の変化に柔軟に対応できるものとなっています。
 以上のように、本予算案は、歳出面でめり張りを付けながら、政策の棚卸しや特別会計の見直し、公益法人向け支出の大幅削減など、徹底した無駄の排除を行い、参議院での決算審査における指摘も的確に反映された財政再建堅持型の予算となっています。
 現下の経済情勢は予断を許さないものであり、本予算案並びに歳入関連法案を一刻も早く成立させ、経済の回復を図り、国民に安心をお届けすることが国会に課せられた使命であり、与野党が力を合わせて全力で取り組むべきものと考えます。
 政府におかれましては、本予算成立後直ちに、可能な限り前倒しをして、事業の迅速かつ適切な執行に全力を挙げて取り組んでいただくことを強く要請いたします。
 我々与党といたしましては、今後の経済情勢をにらみながら、更なる対策を必要に応じ機動的に行っていくことを国民にお約束して、私の賛成討論を終わります。(拍手)

発言情報

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発言者: 坂本由紀子

speaker_id: 27659

日付: 2009-03-27

院: 参議院

会議名: 本会議