和田隆志の発言 (本会議)
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○和田隆志君 民主党の和田隆志でございます。
私は、民主党・無所属クラブを代表して、ただいま議題となりました財務金融委員長玄葉光一郎君解任決議案について、断固反対の立場で討論いたします。(拍手)
まず、玄葉委員長の人格が、清廉かつ温和、高潔かつ謙虚であることは、彼を知る衆目の一致するところであります。
就任以来、一党一派に偏らず、常に中立公正な立場での委員会運営に努め、誠心誠意職務を全うされている玄葉委員長に対し理不尽きわまりない解任決議案を提出するという暴挙に出た自民党に対し、強く、厳重に抗議するものでございます。
玄葉委員長が各時点での状況にいかに真摯に対応してきたか、国民の皆様方にも御理解いただけるよう、財務金融委員の一人として、これまでの背景と経緯を御説明したいと思います。
我が国の経済社会が疲弊をきわめている中で総選挙が行われ、政治の変革を求める国民の怒りの一票一票が大きな山を動かし、その結果として政権交代が実現いたしました。
新しく国民の信を得た本院において、財務金融委員会は、一刻も早く深刻な状況を改善すべく、意欲に燃えた議員によって構成され、我が国経済の命脈をつなぐ財政及び金融にかかわる案件の審議という重責を担っているわけです。
特に、この年末を控え、中小企業の資金繰りが厳しくなっていく状況を目の当たりにしているのは、私たちだけではなく、今回提出された自民党の議員各位におかれても同じことでしょう。
その視点に立てば、本日まで審議してきた中小企業金融円滑化法案を会期内に成立させることは国民経済に必要不可欠であり、自由民主党でも多くの議員各位がこの法案の趣旨には賛成されていると伺っております。
民主党としては、政権党となったこの国会において、議論を尽くす与野党関係を構築しようと、鳩山総理への代表質問、また予算委員会での質疑等々、前政権時代に自民党が民主党に認められたよりも、はるかに多くの質疑時間を自民党の皆様方に認めてまいりました。
財務金融委員会においても、玄葉委員長は、限られた日程の中では、最大限の質疑時間を、しかも、野党への配分を手厚く確保する方向の中で委員会を運営されてこられました。自由民主党からは、今になって審議時間が足りないという主張が出てくるようですが、そもそも、議論をしようと何度も呼びかけてきたにもかかわらず、審議入りそのものをおくらせようとしたのは自民党の方ではありませんか。
また、皆様方、ごらんください。きょうのこの解任決議案の文章の中に、私は一端をかいま見たような気がいたします。
本日の財務金融委員会の理事会、そしてそれに続く委員会も、そもそも自由民主党が与党時代に多用された強行的な委員長職権で日程を決めたものではさらさらなく、あくまで与野党の話し合いの中で円満に決めた日程でした。しかし、定刻を過ぎても自由民主党からの出席は得られませんでした。
皆様方、この決議案を見てください。「本日行われた理事会において、慎重審議を求める野党の意見を一顧だにせず」と提案理由に書いてございますが、自由民主党からは理事会にも御出席をいただいておりません。このように、野党という言葉でごまかすようなことを続けておったのでは、そもそも慎重審議も成り立ちません。
特に、本日は、先ほども話にあったように、私たち議員だけの審議ではなく、御多忙な中で時間を割いてお越しいただいた各界からの参考人の御意見を拝聴し、質疑させていただく、貴重な審議の機会でございました。
こんな状況の中で、人一倍責任感の強い玄葉委員長は、充実かつ円滑な審議を経て成案を得ることにより国民の皆様方の御期待にこたえようと、最後まで、まさに全身全霊を傾けて対処されていました。参考人各位には、状況を説明され、審議の遅延をおわび申し上げながら、繰り返し繰り返し議員各位に出席を呼びかけられました。しかし、自由民主党からは、全くこれに応ずる姿勢は見られませんでした。
このような自由民主党の党利党略に基づいた所作は、いたずらな引き延ばし以外の何物でもなく、国民生活はそっちのけとなり、国民が最大の被害者だと言わざるを得ません。
後に玄葉委員長からは、会期末までの成立日程を考えると、これ以上は先延ばしにすることはできないので、万やむを得ず本日昼の段階での採決に踏み切ったというふうにお伺いしております。
この経緯をお知りいただければ、国民の中に、玄葉委員長の御判断と委員会運営を支持される方々は多いとしても、非難される方はまずいないと確信する次第でございます。
皆さん、お聞きください。国民が期待していらっしゃるのは、与野党の駆け引きではなく、真の政策議論でございます。
以上より、本決議案を速やかに否決すること、そして、それによって速やかに言論の府としての誇りと機能を取り戻し、一刻も早く政策議論、法案審議に立ち戻ることを議員各位に訴えかけ、私の討論を終わります。
ありがとうございました。(拍手)