浅野直人の発言 (環境委員会)
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○浅野参考人 私も、温暖化の基本法は早く成立することを心から願っているものでございます。
先生のおっしゃるように、二つの、エネルギー政策、温暖化の政策、環境保全の政策というものをどう高い次元で調整するかということはおっしゃるとおりでございまして、私の率直な意見を申し上げさせていただきますと、基本計画レベルのところで本来さまざまな配慮が行われるべきだ。例えば、エネルギーの長期計画の中にどこまで温暖化対策という視点が入るのか。このことがないと、やはり現実に事業者の方々がどういうところにどのように時間をかけて資本投下をするのかという方針すら立たないのではないか。現在のように、個別事業の中で大状況のエネルギー政策の話と個別の地域の環境政策の話とをごちゃごちゃに議論しなきゃいけないというのは、大変不幸なことだと思っております。
ただ、御質問に対してのお答えになるかどうかわかりませんけれども、やはりエネルギー政策と申しますと、これはこの地域のという地域性というよりは、オール・ジャパンという性格が大変強くなります。これに対して、環境政策の観点ということになりますと、例えば温暖化の対策でしたらオール・ジャパン的な視野でやっていけばいい面がございますけれども、一方で、例えばここの土地を改変するとか、ここにいる生き物をどうするのかというような問題は極めて地域性の強い問題でございますから、アセスというのはある意味では地域性の強い問題にも取り組まなきゃいけないという役割分担がございまして、その意味では現場ではぶつかるというようなことがあると思います。これは多分、大臣か副大臣とお話をしたときにたびたび私も聞かされたんですけれども、急がば回れということがあるんだよねとおっしゃっているんです。私もそうだと思います。
先般、おとといのことでありますけれども、九州で今工事中の揚水式発電のサイトへ見学に参りました。実は、工事を始めた後にクマタカが出てまいりまして、一年間丸々工事がとまってしまったということで、大変現場の方は苦労なさった。もう工事が始まっていますから、ゼネコンの方は全部本社に引き揚げるというようなことまで起こってしまったということを聞いたわけです。
ですから、早い段階でそれがわかっていれば、一年間とまらなくて半年で済んだかもしれない。あるいは、前に半年余計にかけていれば、そんな一年のストップというのはなくて済んだかもしれないというようなことをつくづく思ったわけでございまして、やはり地域的な問題に関しても、地域の問題だからといって切ってしまいますと、結局は時間がかかるというようなことになると思います。
私は、今回の法改正によって、事前の配慮ということでむちゃくちゃにお金をかけなきゃいけないとは思いません。これはさっき原科参考人が言われた簡易のアセスということと若干通じる面があるわけですが、早い段階でとにかく既存のデータだけでもよく見ておいて、怪しいなと思うところはできるだけ避けるとか、本格的に調べたらこういうことが将来起こるかもしれないということの心の準備があればそれなりの対応ができるわけでございますから、それも、今まで実際の事業者は、ちゃんとした方は事実上やっておられたと思うんですけれども、それをきちっと制度化することによってそれができるということは、これまでよりももっと合理化できるのではないかというふうに考えている次第でございます。