遠藤乙彦の発言 (議院運営委員会)
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○遠藤(乙)委員 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました横路衆議院議長不信任決議案の本会議上程につきまして、賛成の立場から意見表明を行うものであります。
去る二月二十五日、第一回目の不信任案が提出されましたが、さらに、その後、五月の連休後、会期末を控えて、与党が各委員会で狂ったように議会制民主主義にのっとった国会ルールを次々と踏みにじる暴挙に対して、ただ与野党話し合えと言うだけで、与党の暴走に何ら警鐘を鳴らすどころか、完全に傍観するありさまで、議長の職責を全く果たそうとしてこられませんでした。
そのきわめつけが、五月二十八日、与党が総務委員会において、たった一日、六時間弱の審議で郵政改革法案を採決するとの情勢の中、四野党の幹事長がそろって議長に申し入れを行い、与党の暴走をとめるよう強く申し入れた際、仮定の話だからとして全く取り合わなかったのであります。
野党幹事長が、強行したらまた伺いますと言い置き、事実、わずか六時間の質疑で強行採決が行われた直後、五時五十分ごろ、再度議長に申し入れを行おうとしたとき、驚くべきことに、既に議長は地元へ戻る飛行機に乗っていたのであります。
この事実で明らかなように、横路議長は、議会の大混乱が起きようというときに、これを制止するどころか、無関心を装い、野党側にきちんとした説明すらなく、職場放棄、責任回避行為を平然と行ったのであります。
さらに、議長不在のため、事務総長に対し、野党の採決撤回要求と調停を議長に伝えるよう要請したにもかかわらず、議長からは野党に何の回答もない。どうなったかと、翌週、三十一日に事務総長にただしたところ、与野党で話し合うようにと与党側に伝えたとのことでありました。なぜ、直接、野党の幹事長に説明しないのか、議会人としての見識を疑いたくなる姿であります。
そして、昨日の郵政法案の本会議上程をめぐって、野党の国対委員長の強い抗議の最中にも、全く取り合わず、本会議開催のベルを鳴らしたのであります。
横路議長は、弁護士、北海道知事を経験した後、衆議院当選十回、議員歴二十七年という輝かしい経歴を重ね、さらには、国権の最高機関である衆議院議長のいすに上り詰めました。その議長が、与党の横暴に唯々諾々と加担し、言論の府を不毛の砂漠に変え、国会を崩壊の危機におとしめたことについて、大変残念に思うわけであります。
残念ながら、議長としての職責を果たそうとしない、しようとしても党首脳の意向から許されない、逆らえば罷免される苦悩の姿は、もはや哀れにすら見えるのであります。まさに、憲政史上、類を見ないロボット議長のそしりを免れることはできません。そして、最悪の郵政改革逆行法案を無理やり通した、悪名高き衆議院議長として後世に名を残すことになったのであります。
三権の長のうち、行政府の長、鳩山総理が国民から完全に見放され、また、立法府の長が言論の府崩壊の先導者と成り下がって、果たしてこれで日本の政治の未来はあるのかと強く危惧するものであります。
二度にわたる不名誉な議長不信任案を提出された以上、せめて一刻も早く、みずから潔く議長職を辞して、狂った与党の暴走にささやかな良心の抵抗を示すこと以外に、もはや横路議長の選択肢はないと申し上げ、私の意見表明といたします。