富岡芳忠の発言 (財務金融委員会)
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○富岡委員 ありがとうございました。
九〇年代以降は、欧米の銀行などを中心に、今おっしゃったような、伝統的な融資ではなく、いわゆる自己資本にそんなに大きく影響を与えないようなデリバティブなどのオフバランス商品というものを、どんどん新しい商品を開発して、かつ高いレバレッジをかけて、そうしたビジネスモデルで世界の市場を欧米の金融機関が席巻していった、こういう流れだと思いますが、その間、邦銀は不良債権処理に追われて、結果として何周も周回おくれになってしまった。
私も当時銀行でデリバティブのトレーディング、ディーリングなどをやっておったんですが、やはりどうあがいても欧米の金融機関には太刀打ちできないなと常々強く感じておりました。やはりそれもある意味当然でして、いわば、ばくちでいえば、欧米の金融機関は胴元みたいな役割をしておられて、自分の懐で大きなポジションを抱えて、そういう場に我々邦銀はちょっと参加させていただいた、こういうような立ち位置だったんじゃないかと思うんですが、そうした中で彼ら欧米金融機関は莫大な利益を手にしてきた、こういうことだと思います。
さらに、金融技術がどんどん高度化すればするほど、それぞれの金融商品の内在するリスクが一体何なのかということがどんどんわからなくなって、一方で外部の格付機関が高い格付を付与するものですから、そういったものをうのみにした方々が安易に手を出して、わけのわからないうちに世界じゅうにリスクがばらまかれて、結果としてあのサブプライムの問題でそういったリスクが顕在化したというのが今日的な状況ではないかというふうに理解をしております。
そうした中で欧米金融機関は大きく毀損をしていったわけでありますが、中には、国によっては公的資金を注入したりということで自国の国民負担を求めるということをせざるを得ない、こういう状況になって、このままでは政治的にもたないということで、アメリカのオバマ大統領も強い危機感を持たれて、今回規制強化の方向に明確にかじを切ってきたのではないか、こういう状況かと思っております。
今回の法案も、昨年のピッツバーグのG20の議論の中で示された国際的な方向性に平仄を合わせる形で出されておられる、こう思うんですけれども、そもそも、これまで米国は、自分たちが自由にできるように金融の規制をどんどん緩めて自由化を進めてきた。結果としてそれがうまくいかなくなったら、今度は自分たちの都合で規制を強化する。まさに御都合主義じゃないか、私は平たく言えばそう思うんですが、いかにアメリカが世界の覇権国家だからといっても、そう好き勝手にやられちゃ困るのではないか。
私は、やはり国際会議のそういう場で、日本はもっと明確に自国の国益に基づいた主張をされて、あなたたちはこういう規制を言っているんだけれども、我々は違うんだ、こういうことを我々は理念として持っていて、こういう方向を志向している、こういうことをしっかりと国際舞台の場でもっと発言すべきだ、こう思っているんですが、そうした場でこれまでどのように政府として御発言されておられてきたのかということを大臣にお伺いしたいと思います。