古川禎久の発言 (農林水産委員会)

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○古川(禎)委員 お説ごもっともでございます。
 ですから、私は、自分がここで何を申し上げておるかというのは重々理解した上で、最後に一言申し上げますけれども、今、宮崎の畜産農家に必要なのは、心の支え、望みなんです。この事態を収束させた後、復興に向けて、再起するために、よし、もう一遍やってみようと、親として、子供が、よし、もう一遍再起しようというそのときのために、やはり望みは残しておいていただきたいと僕は思うんです。
 わかります。大臣のお立場として、苦しい胸の思いを持ちながらも、そうおっしゃらなければならないこともよく理解をいたしておりますから、もうこれは御答弁は求めません。
 牛に引かれて善光寺参りという言葉がありますけれども、牛は観世音菩薩だったんですよ。種牛だから、種牛ということだけで申し上げているんではないんです。やはり全般的に、先ほどのワクチンのエリアの問題もそうですけれども、大臣や副大臣の言葉は重いですよ。こうだと言ったら、そこでたちまち何万頭の、何千頭の牛や豚の命が左右される。でも、それは命だということをやはり胸に置きながら、御苦労だと思いますが、現場の対応にお取り組みいただきたいとお願い申し上げます。
 さて、幾つかあるんですけれども、ちょっと時間がなくなってまいりましたが、一つ、現場の指揮をとっておられる山田副大臣にお願いを申し上げたいことがあります。
 実は、これは風評被害と言っていいと思いますが、例えば宮崎ナンバーのトラックが県外に行きますと、追い返されちゃうのです。あるいは、県外のトラックも、野菜を初めいろいろなものを宮崎に運ぼうと思ったら、結局、宮崎に行った車は帰ってくるなというようなことになってしまうということで、なかなか持ってきていただけない。それで野菜が値上がりしたなんということも起こっていまして、宮崎県は今、孤立しております。
 この十キロから二十キロの間の早期出荷ということを打ち出していただいております。牛の約一万六千頭だったか、豚の三万二千頭ほどだったでしょうか、これを早期出荷というときに、やはりトラックに積んで運ぶんですね。ところが、宮崎県の畜産農家のみんなが困っているんだから応援してあげたいと思っても、そういう業者だったら取引お断りですよということが、現実の問題として今、目の前にあるんです。
 そこで、お願いなんですが、対策本部の方から業界等に対して、こういう早期出荷に当たって、正式に協力要請をかけていただけませんか。そして、そういうことだから、そして消毒等も徹底するので心配はないということを他県に対してもメッセージをいただけるような、そういう御配慮をぜひお願いしておきたいと思います。
 それともう一つ。ワクチン接種をして殺処分することになります。そして、奨励金、これは時価評価式で当たっていただくという言葉をいただいております。きのうの質疑等でもいただいております。
 申し上げるまでもありませんが、育成牛、繁殖豚、こういうものは、やはり将来の期待利益というものがあるわけですね。失うことによる逸失利益というものがあるわけです。そういったものをきっちり、これはもうわかっていただいていると思いますが、きっちり踏まえていただいた上での評価をしていただくように、お願い申し上げたいと思うんです。
 これは、銭金の問題ということを言っているんじゃありません。これは本当に現場で副大臣がまさに御苦労なさっているように、農家の皆さんは、我が子のような、家族同然の家畜を守りたいという気持ちをすごく強く持っているわけですよね。そういう方々と話をされるときに、やはり丁寧に丁寧に人の心に対して、そして人の心でもって相対するという、その丁寧な対処というものを、応じ方というものを常に持っておいていただきたいと思う。その意味で、今申し上げたように、奨励金の時価評価ということに当たっても、しっかりそこを評価していただく、ちゃんと見ているよということが伝わるような形でお願いをしたいと思うんです。
 でなければ、口蹄疫というのは、今回、宮崎で早期に鎮圧しなきゃいけないんですけれども、しかし、今後ほかの県においてまたいつ発生するかわからないわけですよね。そのときに、仮にそういうふうにして発生したとしても、いや、政治がこうやってきっちり現場の実情を把握した上で対処してくれたんだな、率先して自分たちも協力してやるんだ、そういう思いになるような事例を今回確立していただきたいと思うんです。そのような趣旨でお願いを申し上げておきます。

発言情報

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発言者: 古川禎久

speaker_id: 19897

日付: 2010-05-26

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会