梶原康弘の発言 (予算委員会)

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○梶原委員 民主党の梶原康弘でございます。
 私は、兵庫県の丹波篠山というところの出身でございまして、学生時代に漱石の猫を読みました。文中、登場人物の会話の中に丹波篠山というのが出てまいりまして、注釈がついておりまして、その注釈を読むと田舎の代名詞とありまして、当時は大変悲観したわけでありますが、今から思えば、よほど当時の方が町に元気があった、このように思っているわけでございます。
 これからも田舎の代表として地方のことを取り上げていきたいと思いますけれども、きょうは、時間が余りありませんので、農林業について御質問をさせていただきたいと思います。
 農産物価格の低迷、そして、それに伴う所得の減少、高齢化、後継者不足、そして、耕作放棄地は埼玉県の面積にも匹敵する、大変な状況でございます。自給率は四一%。農林業の低迷と地方の疲弊、これは一体のものだと思っておりますが、私は、これまでの自民党政治の農政の失敗、でたらめな農政がこうした状況をつくったというふうに思っているわけでございます。
 農業土木を取り上げていきたいと思います。
 赤松大臣、就任後に早速、農業用のダムについて検証されました。本当に的確な措置だったと思います。農水省が所管されている百九十のダムのうち四十四に問題がある。北海道の東郷ダム、これは、三百七十九億を投じながら、水がたまらないダムをつくった。さらに、熊本県の大蘇ダム、五百八十億を投じながら、一日四万トンの水が漏れ出していく、こういうダムをつくっているということでございます。
 さらに、国営の農地開発事業、これも大きな問題がある。減反をしながら、一方でどんどん国営で農地をつくってきたわけでありますけれども、そのこと自体というよりも、個別の事業を見ると、福島県の雄国山ろく地区、この事業については、二百二十八億を投じながら、結果として、農地に不向きということで、六十三ヘクタールが耕作放棄地になっている。あるいは、栃木県の塩那という地区の事業でありますが、当初の事業が四十六億であったわけでありますが、結果として、百八十億を投じながら、その七割から八割が別の目的で使われている。こんなことを挙げると切りがないわけでございます。
 そして、森林の問題については後から申し上げたいと思いますけれども、農業土木の無駄のついでに申し上げたいと思うんですが、森林というと森林開発公団でございます。その後、緑資源機構とか、名前がころころ変わっていったわけでありますけれども、山の中に、森林の中に高速道路のような道路をどんどんつくっていった。スーパー林道を総延長で千百七十九キロ、大規模林道は千三百十二キロ、本当に無駄な道路をつくっている。
 これは新聞記事でありますけれども、人もほとんど行かない山奥に全く使われていない舗装道路が忽然と姿をあらわし、私たちを驚かす、こんな記事になっている。それこそ、車が走るんじゃなくて、クマやイノシシや猿が走り回っている。本当にこんな事業をやってきた。
 農業土木、本当に無駄の多い事業を繰り返してきたわけでありますけれども、必要な路網整備をせずに、スーパー林道をつくって自然破壊を起こす。また、農業については、補助金漬けにして減反を強いながら、使いもしない農地やダムをつくっていく、本当にこれが自民党農政の本質ではなかったのか。農業というよりも、そこから利権であるとか票であるとかを得ていく、本当にそんなものが見えてくるのではないか、このように思うわけでございます。
 そうした農業土木の無駄、農政の失敗、こういったことを背景にして今の農業の疲弊、農村の疲弊があるわけでございまして、その辺のところについて大臣の所見をお伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 梶原康弘

speaker_id: 1366

日付: 2010-02-10

院: 衆議院

会議名: 予算委員会