緒方貞子の発言 (決算委員会)

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○参考人(緒方貞子君) 体質とかそういうものを直すのは一朝一夕にできるものではないということは十分承知しておりますが、システムとしてこういうことをより合理的にしたらどうか、それからまた経費についてはこういう経費の形の節減が必要じゃないかということについてははっきりしたポイントを出していただきましたので、そういうものについて早速それに対応する方法を今検討しております。経費の節減、いたすことができると思います。
 ただ、事業について、研修であるとかそれから研究であるとか、それからあるいはプログラムの作り方であるとか、それについて、先生おっしゃるように、昨日やっていたやり方を急に今日変えるというわけにはなかなかいきませんので、それについて十分内部で検討して改善の方法は考えております。
 それについて、研修につきましては、大体一年に九千名の研修をやっておるわけでございます。そして、研修をいたしまして、その結果、非常に開発途上国において、これは行政官もおりますし、それから環境から農業からいろんな専門家がいるわけですけれども、その方たちの持って帰った力というものがその国にとって役に立つということは確認し続けなきゃならないと思いますし、また、こちらでもっと検討していかなきゃならないのは、本当に一番大事なところの研修を与えているかということだと思います。
 それについて一つ、国内にございますセンター、これ十か所あるんですが、いずれも国内におけるいろんな県等からの皆さんから積極的な働きかけで設けさせていただいておりまして、それで、そこでは一つは研修生の宿泊というもののニーズにこたえるために宿泊施設を持っているわけです。当時は、造りましたころは必ずしも研修生を受け入れられるようなビジネスホテルが各地にあったわけではなくて、そういう宿泊のニーズ、それから食事もいろんな制限がございます。そういうものにこたえるために非常に大事だったんですが、現在はそれが全部そこまで大事かどうかは今吟味しなきゃならないと思っております。研修そのものについては大事なことだと考えております。
 それからもう一つは、研修生の存在を通して、国内において、いろんな地方においていろんな開発途上国の人との交流が行われるわけです。地方のセンターでは週末というのはほとんどそういうものに使われますので、週末なしで仕事をしている人が非常に多いんでございますが、そういう交流というものを通して私どもが期待しておりますのは、日本国内においてやはり開発援助が大事なんだと、開発途上国との共存共栄で大事だという認識を広めていく一種のパブリックリレーションズの場としてのセンターが存在しているわけです。
 今はセンターについてそれだけの数が必要かどうか、特に北海道に二か所あるわけで、帯広とございますが、それぞれの特性というものが本当に生かされる形で運営されているかについては、今いろいろな形で検討は進めております。
 それからもう一つ、研究所のことにつきましては、研究そのものの重要性は刷新会議の方々は疑問にしておられるんではないと思うんですが、JICAもかつて私が参りましたころは、こういう研究がありましたというのを日本語で方々にばらまいていただけだったんですが、研究そのものを通してJICAの仕事の評価、そして国際的な検討、開発援助の仕事というのは開発援助国と私どもだけじゃなくて、今、開発援助をめぐるいろいろな、アメリカ、ヨーロッパ、いろんな国々との相談もございますし、そういうようなところの研究の方向、それから今後の事業のやり方等についての広い意味での知的な、ある程度システマティックな研究の協力が必要になってきておりまして、そういうものが必要だということで、市ケ谷にございます研究所は二十五、六年前に既に造ったものでございまして、当時は研修が中心だったんですが、研修よりもむしろ研究の方に方向を変えまして、そして研究者というものを非常にたくさんの方を募集するのは難しいことなんですが、かなりの研究者を集めていろんな、かなりシステマティックな研究をし、それを全部英文でちゃんと国際的に発行できるような形のものにつくり変えている最中なんです。
 それからもう一つは資料のことなんですが、やはりJICAが世界中で長年やってきた事業の資料というもの、これは公文書でございます。アーカイブスの大量な書類が方々にあったのを全部まとめまして、かなり統合いたしました。JBICの資料と合わせた公文書の保存所というものも今造っております。そういうことがございますので、それがそこの市ケ谷の研究所になりましたものの、今後どうするかということについてはいろいろ刷新会議の方からの質問もいただいておりますので、その御質問に答えられるか、あるいはよりいい形の解決があるのか等は検討いたしております。
 今の御質問について、刷新会議からの御指摘のことについて、できることは幾らもやることはあると思いますし、それは真摯に受け止めてやっていきたいというふうに考えております。

発言情報

speech_id: 117414103X00520100412_011

発言者: 緒方貞子

speaker_id: 1943

日付: 2010-04-12

院: 参議院

会議名: 決算委員会