前田武志の発言 (財政金融委員会)

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○前田武志君 そこで、ここの委員会におきましても国債についていろんな議論がありました。国債の健全な管理であるといったような観点あるいはプライマリーバランスであったり、いろいろありましたですね。それで、専門家の意見も聴いているわけですね。
 昨日の参考人の意見の中で、非常に私面白かったなと思うのは、日本の国債保有構造ということについての話がありまして、これは、日本の国債保有構造はお父さんとお母さんのやり取りだと、こう言うんですね。それは要するに、政府の赤字を家計の黒字で引き受けているといった構造を言うんでしょう。同じ家の中だからこの構造が成り立つということは、信認と愛がなければならないと、こういうお話のようでございます。
 信認というのはどういうことかというと、やはり成長期待というものがあって、そしてその成長戦略というものの国家の意思というものがあって初めて信認されるといったような説明でございました。愛とは何や。これは、財政規律への配慮とその意思だと、こういうふうに指摘をされておりましたね。友愛精神がここに表れてくるのではないかと、こういうような感じがするわけでございますが。
 そういう中でずっと議論を聞いておりまして、亀井金融大臣とそして菅財務大臣、それぞれお立場が違うものですから、菅大臣も非常に苦しいところ、やっぱり規律の方、その愛の方をしっかりと受け止める立場なんだろうと思うんですね。亀井大臣の方はむしろその信認の方、このままじゃ大変じゃないかと、もっと財政出動しろと、国債じゃぶじゃぶ発行せいというぐらいの、じゃぶじゃぶと言ったような気がするんですよ、そのぐらいの御意見もありました。
 しかし、これはある意味、こういう専門家の意見を聞いておりますと、これは市場のアナリストといいますか、そういった方でございましたが、国民の負担率といいますか税負担というのは確かに先進国の比較では低いと。したがって、私は、菅大臣が税議論、消費税議論というものを解禁してしっかりと議論をし始めたというのはやっぱり責任の表れ、非常に私は重要なことであるし、そこは敬意を表するんですね。これこそ愛の表れかなと、こういうふうに思うんですが。
 ということは、国民負担率というものが将来もう少し上がらざるを得ない、引き受ける潜在能力があるということで、それを現在価値に引き戻してくると、それを担保にして国債を発行する潜在能力というものがあるんではないかというような考え方なんですね。それは多分、市場がそういった判断をするだろうと。要するに、これ以上国債を発行するととんでもない事態になるぞということに対して、市場のメカニズムというのはそういった先のことをちゃんと織り込んで反応するんじゃないかということを示唆しているように思うんですね。
 ということは、信認と愛との統合、これをそこに見出すことができるのではないかと、このように思うものですから、非常に御苦労されている菅大臣、財政の規律とそして現下の状況の中で成長戦略を取り組まなければいけない、統合する一つの方向を示唆しているのではないかと思うがゆえに、ひとつお考えをお聞かせください。

発言情報

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発言者: 前田武志

speaker_id: 33323

日付: 2010-03-24

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会