大西隆の発言 (少子高齢化・共生社会に関する調査会)
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○参考人(大西隆君) ありがとうございます。
観光については、委員御指摘のように広域的なネットワークが大事だということで、たしか広域観光圏というような制度もできたと思います。
この例は、そこに手を挙げているといいますか、そういう制度を適用しているところも、都道府県の境界を越えてネットワークをつくろうというところも随分増えていると思いますので、これは一般の我々の行動パターンからしても、一か所よりも何か所か回ることで観光旅行の価値が高まるということがあるので、一つのやり方で定着していくのかなと思います。
ちょっと角度を変えて、これから大事になる広域的なネットワークの一つに流域圏、川の流域というのをもう一回考えてみようと。
つまり、文明が発展する、発達するということは、川に橋を架けて、これまで川で隔てられた地域が結び付いてつながっていくと。日本でいえば太平洋ベルト地帯なんかが典型です。そうやって、平野と平野が川、山を越えてつながっていくということで発展してきたというふうに考えると、やっぱり縦の源流から河口までという川の流れの一体感というのが総体的に希薄になってきていると思います。
ただ、水を共有しているとか、伝統的な文化のつながりがあるとかいうことで、流域圏にはいろいろなつながりがあると。そこをもう一回見直して、特に水源の管理あるいは水の管理ということを災害対策等も含めて考えていこうという、こういう動きは絶えず出てくるんですが、現代社会でも必要なことではないかと。
特に、その中で中山間地域、水源を抱えるところが、人口が減っているとか産業が疲弊している、林業が疲弊しているということで貧しい地域になったり、人口が流出している地域になっているわけで、都市部がそこをいろんな意味で助けるということも重要になっているので、私は、流域圏という考え方で広域的な関係というのを強めていくということもこれからの地域間交流にとっては大事な点かなというふうに思います。