舟山康江の発言 (農林水産委員会)
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○大臣政務官(舟山康江君) 委員御指摘のとおり、今現状の我が国の農林水産業の実態を見ますと、特に価格の低迷によって所得が減少している、それによって後継者が育たない、農産物の生産額も減っているという非常に危機的な状況になっております。これに伴って、その生産の場である農山漁村、この地域もやはり過疎化が進行して、人がいなくなれば当然田畑も荒れてしまう、水産地域、山も荒れてしまうという、そういった非常に厳しい状況にあります。
この要因といたしましては様々あるわけなんですけれども、大きく何点か挙げさせていただきますと、例えば農政におきましては非常に消費が多様化して需要が変わってきております。その需要に応じた生産がきちんとできていたのかというと、そういった形にもなっておりませんでした。そういった需要に対応した生産拡大を通じて所得の拡大ということがなかなか実現できなかったということ。
それからもう一つ、今農産物価格が非常に低迷しております。米価が下がっておりますけれども、米以外の作目も非常に今価格が低迷している。さらに、逆に言えば資材価格は上がっているという、交易条件が非常に悪化する中で、やはりその手取り、所得が少ない、その所得が少ない。やっていけないという状況に抜本的な対策が打ってこれなかったということ。そしてまた、農村の現場では今、先ほど申しましたようないろんな農業が継続できないということで急速に担い手が不足している、高齢化が進んでいる。特に、ここ数年の間に昭和一けた台が多分これからどんどんリタイアしていくんではないかという、こういう状況の中で、ここ数年対象者を絞り込む、国が望ましい形態というその形を決めて、その枠にはめてそこに支援を集中していこうという政策になってきましたけれども、構造改革そのものを否定するわけではありませんが、構造改革よりも先に、そういった現状ではもう崩壊が進んできているという、こういう状況の中で、なかなか思いどおりに意欲ある多様な農業者を担い手に育成できなかったという、こういった反省点があるのではないかと思っております。
また、森林・林業政策におきましては、やはりまずは、今まで戦後、もう本当にはげ山から育成してきて、今やっと使えるような状況になったわけなんですけれども、今の林業政策が育成、造林から利用ということに変わってきている中で、政策がそれに追い付いてきていなかったと思うんです。さらには、材価が低迷する中で、やはりいかにきちんと利用をしてそれを回していくとかということの観点では、路網整備ですとか集約化とか、そういった観点が必要なんですけれども、そういったこともできてこなかったという、そういった反省があると思います。
さらに、水産政策におきましては、今のマグロの話とも絡むんですけれども、やはりこの限りある資源をいかに持続的に有効に使うのかという資源管理をしながらきちんとやっていかなければいけないんですが、そういった観点、また漁業経営の安定という取組が必ずしも十分ではなくて、その年によって豊漁になったり不漁になったりという、そういった繰り返しがあったと思います。
こういう状況に対処するために、新しい政権の中で農林漁業政策を大転換いたしまして、まず一つは戸別所得補償制度の本格導入、これによって所得をしっかりと確保できるような、また生産に伴って果たしている役割をしっかりと発揮していただけるような政策の転換をいたしまして、また農林漁業、農山漁村の六次産業化ですね、ただ生産だけではなく加工、流通、そして資源を有効活用して付加価値を付けていくという、そういう政策をしっかりと応援して食と地域の早急な再生を図っていくという、そんな考えでおります。