外山斎の発言 (農林水産委員会)
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○外山斎君 お答えありがとうございます。
しかし、制限区域内に収まっているから成功しているという見方もあるのかもしれませんが、私は、これは防疫体制がしっかりしているから押さえ込めることができているというよりも、土地的な問題、例えば川があったりして、それでたまたま押さえられているのではないかと思っております。
しかしながら、移動制限区域内ではパンデミックのような状態で次から次へと感染が拡大していって、現場の人たちも大変おびえていらっしゃいます。
そこで、この間、全く知らない川南の農家さんからお手紙をいただきました。ちょっと読ませていただきますが。
私と父は一緒に川南町で畜産業を営んでおります。御存じのとおり、川南町は口蹄疫の発生によって大変な状況に追い込まれております。毎日毎日新たな感染が確認され、昨日の時点で既に六万四千頭もの牛や豚が殺処分が決まっております。これは川南町にとどまる問題ではありません。都農町やえびの市だけの問題でも、宮崎だけの問題でもありません。国を脅かす問題なのです。どうか、どうか私たちを助けてください。町内の農家が一軒、また一軒と口蹄疫によってつぶされております。みんな、あしたは我が身で生きております。毎日が恐怖です。
当然、口蹄疫が発生した農家には知人や知り合い、恩師とも呼べるかと思います。口蹄疫が発生した農家が何をするか御存じですか。獣医さんたちから有罪、死刑宣告をされる。まずするのは周辺への連絡です。泣きながら、謝りながら、うちには近づくな、おまえのところだけは守り切れと電話するんです。畜産業をしていても全く情報が入らず、おびえている仲間に少しでも情報を流し、危険地域を教え、そして泣きながら謝るんです。発生させて悪かった、迷惑掛けて悪かったと謝るんです。
それから自分たちで埋葬する場所を探すんです。埋葬する場所が決まり、殺処分の日が来るまで、殺すことが分かっている牛や豚に精いっぱいたくさんのえさをあげるんです。すべてが無駄になることを承知で、できる限り愛情を注ぐんです。守ってやれなくて済まなかった、助けてあげられなくて済まなかった、うちの牧場で生まれてこなければこんなことにはならなかったのにと謝りながら、えさをやるんですと。
こういうメールもいただいております。
実際、パンデミックのような状態で広がって、多くの農家の人たちが、特に川南町ですけれども、おびえて暮らしているのが毎日なわけであります。
そこで、様々な団体からもいろいろな要望をいただいているわけでありますが、口蹄疫の対策としてお隣の韓国は、発生した農家から、実際は何か五百メートルらしいですけれども、三キロを、すべての農場、それは発生していなくても、すべての農場の牛や豚を全頭殺処分するという方針でやっていると聞いておりますが、この宮崎県の場合でも、発生した農家を大体見てみますと、以前発生した農家から数百メートルとか、遠くても一、二キロのところで発生しております。
そういう意味では、これは国が考え方をちょっと変えていただいて、発生した農家から一定のエリア、そこに関して殺処分を行わなければ、これは私は今やらなければほかのエリアにも、その制限が掛かっていないエリアにも感染が拡大するのではないかと大変心配しているわけでありますが、そういった発生していない農家にも、一定のエリアですね、そういったところの全頭殺処分に関して、今、国としてはどういった考えなのか、お聞かせください。