仙谷由人の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(仙谷由人君) 鳩山新政権におきましては、生活に安心と真の豊かさを国民に取り戻すために、数値としての経済成長率や量的拡大だけを追い求めるのではなくして、生活者が本質的に求めていらっしゃる幸福度の向上、それを支える経済社会の向上を実現したいということで、そういうことを目標にしております。
そして、国民の幸福度を表す新たな指標は、GDP統計に含まれない、人と人とのつながりや子育て環境などの要素、そしてスポーツ、芸術、文化というふうなものについての国民の感性といいましょうか、あるいはそういうもの全体を通じての国民の、主観的ではありますけれども、満足度といった広範な価値や価値観が反映をされる、そういう指標を作り、あるいは調査をしなければならないというふうに考えております。
先般、スポーツもそうでありますが、ビートたけしというか、北野武さんがフランスで芸術文化勲章、何か最高の、コマンドールというらしいんでありますが、フランスで文化勲章を受章をされて、何かいろんなモニュメントといいますか、彼のモニュメントや絵や、それから、もちろん今度賞を受けられた映画のことも話題になっていましたが、そこで記者会見をされておって、記者会見というか記者さんに感想を聞かれて、彼一流の皮肉もあるんでしょうけれども、何というんですか、これを浅草の花やしきに飾っても日本ではそれほど評価されないというふうなことをおっしゃっているのを耳にしまして、ところがフランスでは大変それが、ある種クール・ジャパンなのか、日本人のある種の物のとらえ方に対する大きな評価になっているというふうに私は感じまして、やっぱりフランスというのはなかなかスポーツ、文化というふうなものを重視をされているんだなという感じをしました。
現に、サルコジ大統領がサルコジ委員会というのを今つくられて、これは正式には経済パフォーマンス及び社会進歩の指標に関する委員会というんだそうでありますが、この委員会は、スティグリッツあるいはアルマティア・センですか、ノーベル経済学賞、世界中のノーベル経済学者なども集めて、あるいは社会学の専門家を集めて、GDP統計に表れない成長といいましょうか、あるいはこういうものを評価しなければならない、あるいはクオリティー・オブ・ライフというものも評価の指標に入ってこなければならない、あるいは持続可能な発展と環境ということも重要なんだと、こういうことが行われているようでありますので、そういう満足度調査といいましょうか幸福度調査というふうなものが、単なる物を生産することを中心にしたGDPと、それとは別に、やっぱりこういうものがこれから先進国、成熟社会で生きていく上で大変重要だなということなんだろうと思います。
日本もそういう、要するに数値が上がればいいとかそういう時代が終わったと。数値も下がらないようにする、あるいは上がる方が望ましいわけでありますが、それだけではないと。要するに、居場所と出番のこの話だというふうに思います。
私、この間、いろいろサービス化社会とかサービス産業というふうに言ってきたわけでありますが、はっと気が付いたのは、ついに例えばサッカーもプロフェッショナル、職業の一つになったと。ある種のこのサポーターの、今のJリーグのサポーターの皆さん方拝見していても、やっぱりサッカーを中心としたこのことに喜びを見出す方々というのは随分多いんだなと。
昔、戦前はプロ野球も、あれ職業野球と言われた時代はほとんど、何というんですか、下位に置かれていたというか端っこに置かれていたようなスポーツ、スポーツというか仕事だったようでありますが、戦後、特に現時点でもプロ野球というのは立派な仕事、プロフェッショナルでありますし、それをめぐってこれだけ国民の多くが喜びを見出したり、あるいはこのことの話題で相当時間が費やされて、そのことによって人間関係が良くなるというような効果がある。
現に、ちょっと一世代下がったところでは、もう今やプロ野球に並ぶほどのサッカーというものがなっていると。つまり、ヨーロッパで一度、バルセロナでサッカーを見たことあるんですが、このやっぱりサッカーに対する国民というか、それぞれの国民や民族の位置付け方というのはやっぱりすごいなと。
これからは、やっぱりそういう時代が始まっているんだなと改めて思いますので、友近さんにはもう一生懸命そのことに邁進していただきたいと思います。