松本龍の発言 (環境委員会)

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○松本国務大臣 私は、参議院でもまた衆議院でも、委員会がございましたときに、遡及はどうなんだとかいうことは答えませんでした。というのは、議長でありますから、まだ議長という職についていましたから。ですから、個別のABSの中身についてはほとんど触れませんでしたけれども、議長国が議長としての責任を果たすということが何よりも国益を守ることだというふうに私自身は考えておりました。
 それぞれ、今言われましたように、アフリカの国々は、遡及適用してくれ、してくれ、例えばEUは、チェックポイントの問題、あるいは派生物の問題、伝統的知識の問題等々で、それぞれが真ん中に歩み寄って、国益が私は大事だと思いますけれども、我々の国益を主張したら、今度はアフリカが、途上国が黙っていない、ラテンアメリカのどこそこの国が黙らない。全会一致の原則でありますから、そういう意味では、それぞれが妥協できる、譲歩できる中身をつくっていく。
 正直言いまして、議長案を出すときは地獄の苦しみでありました。このままもう作業が終わってしまえば、ABSがまとまらなかったから、議長として、これで終わりましょうと言うこともできたわけですけれども、議長案を出して、それをけられたら今度は物すごい国益を損するということがあって、結果的に皆さんがこれに同意してくれたからよかったと思いますけれども、綱渡りのような状況の中でまとまった、そして、COP10をさまざまな人々が、成功してよかったなと世界各国の人が言ってくれた。ある意味では、そこに私たちの国益はあったのかな。
 個々の問題はたくさん、今、井上先生おっしゃるとおり、産業界等々もあったと思いますけれども、産業界も、この枠組みができてむしろよかったというふうに私は思います。
 つまり、提供国の中にどうやって入ったらいいのか、企業もどうやってアクセスしたらいいのかというのが全く今までルールがありませんでした。もうここ十数年、個々の企業はそういうことを自分たちで解決しながら、そして、いろいろな時間をかけて、お金をかけながら、他国の会社とやるのか、国とやるのか、他国の企業とやるのか、いろいろなことを練習してきましたから、ある枠組みができたということはよかったと思います。
 ですから、会社の皆さん、企業の皆さんは、これからはコストではなくて、これからかかるお金は投資として利用できるというふうに前向きに考えていただいている産業界の方がむしろ今多いんだろうというふうに思いますので、その辺のところも、それぞれ各国が歩み寄って合意をしたということがよかったのかなというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 松本龍

speaker_id: 7314

日付: 2010-11-05

院: 衆議院

会議名: 環境委員会