松本龍の発言 (環境委員会)

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○松本国務大臣 福井先生の御指摘、私も、御指摘としてはよくわかります。
 COP10も、マルチというよりは全会一致ですから、これはABSがまとまっても、みんな喜んでおりましたけれども、もう喜ぶ暇はないぞと言って、それから十二時間後に全部の採択が終わったわけですけれども、ABSが合意したときに、環境省、外務省に、とにかく今から危機管理しろということで、まだかたいものではありませんでしたから、そういう意味ではそれから危機管理して、あそこの国、どこの国、ここの国とかいって、そこに対する処方せんをいっぱいつくって対処をしてまいりました。私の力だけではなくて、途上国も先進国も、譲歩しながら、妥協しながら、それぞれが我慢をして、生物多様性の保全のために頑張ってきたというふうに私は理解をしております。
 そういう意味では、この衆議院の環境委員会、参議院の環境委員会等々、さまざまな皆さんがあの場に来ていただいて応援をしていただいたということが物すごく大きな力になったということをこの場で感謝を申し上げたいというふうに思っているところであります。
 公平である、丁寧に説明をする、信頼をする、そしてあるときはちょっと正面突破もありましたけれども、勇気を持つとかいうこと、いろいろなことを学ばせていただいたところであります。
 今御指摘のTPPにつきましても、高いレベルの経済連携の推進と、我が国の食料自給率の向上や国内農業、農村の振興とを両立させて、持続可能な力強い農業を育てていくことが私も重要だと考えております。今週九日に閣議決定された包括的経済連携に関する基本方針は、そのような基本理念のもとに策定されたというふうに承知をしているところであります。
 関係国との交渉参加の前段階の協議の状況や、国民の理解の深まりぐあいなどを総合的に勘案しながら、交渉参加の判断をしていくことが肝要であるというふうに考えております。
 そういう意味では、国内農業の振興というのは大事なことです。それはもう私も、昔じいさんが田んぼをやったりブドウを栽培したりしておりましたのでよくわかりますけれども、国内農業の振興はもとより、COP10の経験からいうと、実は、途上国と先進国が対立していたというふうにマスコミもすべてが書いていましたけれども、絶対そこの間に共通の利益があるんだということを学びました。そして、マスコミ的には、途上国はお金が欲しいとかなんとか言っていましたけれども、そうじゃなくて、それもありますけれども、実はもっと、自分たちの貧困とか自分たちの周りとか、そして自分たちの周りにある植物とか動物とか、生物多様性を守るという思いがやはりあってあの合意に達したというふうに思っております。
 そういう意味で、日本の食物自給率が仮にそういうことで減るということになると、輸入がふえるわけですから、輸入がふえたら今度はお金で食物を買うわけですから、買ったらその分世界の食料が減るわけですから、そうしたら一番被害に遭うのは最貧国である、一番厳しい目に遭うのはそういう人たちであるということをしっかり腹に入れていけば、おのずとやはり日本の農業もしっかりしていかなければならないというふうに考えているところであります。

発言情報

speech_id: 117604006X00420101112_077

発言者: 松本龍

speaker_id: 7314

日付: 2010-11-12

院: 衆議院

会議名: 環境委員会