町村信孝の発言 (環境委員会)
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○町村委員 私も外務大臣等々をやって、いろいろな国際的な関係の人々、世界に友人がいたりします。かなり多くの方々がこう言っていました。やはり日本人というのはある意味ではお人よしなんだねと。だって、日本があれだけ言えば、それをみんなよその国は既定事実として受けとめ、そしてそれをもとに、いかに日本から、例えば発展途上国は、これで日本からたくさんお金を引っ張り出せる。だから、日本はハトではなくてカモだなんという言い方が当時随分言われたこともありました。あるいは、ヨーロッパから見ると、これで排出権取引市場、日本をえさにして十分この市場でもうけることができる、そういう受けとめ方をしている。
私は、国際社会でのいろいろなこの種の議論というのは、みんなそれぞれの国の思惑、また、ある意味ではその国の国益というものを考えて、例えば国際官僚、国際機関に勤めている官僚たちの思惑、この人たちの、言ってはなんですが、飯の種みたいなところもあったりするし、いろいろなそういう、自分の国にとってどういう状況が一番得になるかということを考えている。
果たして、日本だけがひとり、まあ、ひとりとは言いません、ほかにもお仲間はいるんでしょうが、極めてお人よし的理想を掲げ、それをどうやって実現しようかと。実現するためには膨大なお金がかかる。お金がかかってもそれを賄えればいいけれども、今日本の財政はそんなゆとりもないときに、私は、お人よしの度が過ぎることを早々と言ってしまったというところにまず本当は反省をしてもらわないと、今後もこのお人よし路線でどんどんどんどんCOP16等々に進んでいくと、日本はますますカモになるんです。
その事実というものをまずしっかり腹に置いて国際交渉に当たっていただかないと、ひとり日本だけが美しいことを言っても、実際、それは皆さん、日本はすばらしいことを言いますよね、国際評価も高かったです、鳩山さんはそう言われたと、それはみんな言いますよ。だって、こんなカモがあらわれたんですから、いや、すばらしいと言うに決まっているわけです。でも、内心はしめしめと、裏でほくそ笑んでいる顔が見えるわけですね。そのほくそ笑んでいる本音がこちらに伝わってくると、やはりあれは拙速だったんだ、こう言わざるを得ないと私は思っております。
そして、この二五%削減の、それはいろいろ多くの会合を重ねられて検討されたんでしょうけれども、実は随分やはりこの影響が、マクロの経済あるいは家計、雇用、非常に大きなマイナスの影響を及ぼす。小沢前大臣はプラスの影響だという結論を出されたけれども、これを信じている人は多分国際的にはほとんどいない。
もし、規制が強ければどんどん成長率も上がり、雇用もふえ、GDPもふえるというのならば、では何でコペンハーゲンで失敗したか。みんな自分の国のことを考え、それは日本はひとり世界益を考えたと言えば格好がよ過ぎます。みんなそれぞれの国益を考えれば、いかに見ばえはいいけれども、実質的には自分の国に課せられる削減割合をどうやって減らすかということに全力を挙げた国際交渉の場がコペンハーゲンだったと思うし、今後も続く国際交渉だろうと思うんです。
それは圧倒的に世界のコンセンサスで、日本だってそうだと思いますよ。ごく一部の大阪大学の特殊な計算を採用されたようですけれども、世界的には、規制を強化すれば当然成長率は下がるし、雇用は減るし、家計の負担はふえるし、これはそちらがむしろ世界の常識なんだということぐらいはお認めいただかないと、ただひとり日本だけが、規制を強化したらば、目標を高く置けば成長率は上がります、もしそれが世界の常識なら、こんな国際会議はあしたにでもまとまりますよ。まとまらないという現実は何を意味するのかということじゃないかと思うんですけれども、大臣どうお考えですか。