遠藤乙彦の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
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○遠藤(乙)委員 大変啓発されるお話、ありがとうございました。
先生もお気づきと思いますが、この委員会は、科学技術・イノベーション推進特別委員会となっておりまして、実は、行政に先駆けて立法府、しかも衆議院で今国会から置かれた委員会でございます。
その基本的問題意識は、まさに先生が述べられたこととぴたり一致するわけなんですが、日本は、科学技術は世界に冠たるものがあるのになぜイノベーションが進まないのか。
特に、例えば国際競争力で見ても、スイスのIMDというところの発表によると、九〇年代はトップだったのが、何と今や二十七位。今、シンガポールが一位でアメリカが二位ぐらいなんですけれども、韓国や中国にすら抜かれている状態です。それがこの失われた二十年の停滞をもたらしているわけで、大変危機的な事態という認識をしておりまして、これを突破するのが科学技術、世界に冠たる科学技術をイノベーションに向けていかに展開していくか、ここに実は大きな問題意識を持ってこの委員会はスタートしたということをぜひ御理解いただければと思っております。
そういった意味で、どうやったら我が国がこのすぐれた科学技術をイノベーションに展開していけるか。いろいろなヒントがございますけれども、一つは、この立法府の役割ということをどうお考えかということ。すなわち、行政は縦割り構造が非常に固まっていまして、その範囲の中でのイノベーションはあり得ても、トータルのイノベーションが非常に難しい。
また、よく、何でも反対するときの理由に、前例がないからということがあるわけですけれども、前例がないからこそやらなくちゃいけないわけです。それを突破できるのは、やはり立法府が本来の役割を認識して、そういう行政の縦割りを超越して、トータルなビジョン、全体像に立って新しい方向性を切り開く、そういうことが非常に大事で、まさにそれは、国権の最高機関である国会がまずやるべきではないかというふうに私も思っております。
そんなわけで、先生のお話の中にネットワーク・オブ・ネットワークスといった現場の動きもありますし、立法府としてもっと、日本のイノベーション推進に向けてどういうことをやっていったらいいかということをぜひお聞きできればと思っております。
そのときに、例えばいろいろな分野を総括した基本法、そういったものを議員立法でどんどんつくって、新しいビジョンやガイドラインをそこに含めて、そういったものを立法府が推進して行政や現場を引っ張っていくといったことも大事かと思っておりますが、立法府の役割、先生の期待ということについて、ぜひ御意見を賜れればと思います。