首藤信彦の発言 (外務委員会)

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○首藤委員 福島の原発それから東日本震災について、限られた時間の中で幾つかの点を述べさせていただきましたけれども、私は昔は危機管理の専門家で、危機管理でよく言うんですけれども、今起こっている危機に引きずられてはならないということは危機管理の鉄則なんですよ。
 ですから、私たちは、福島の原発を思い、そして被災した皆さんのことを思い、そして復興を考えると同時に、やはり世界で知らない、今気づかない、そして将来もっと大きなリスクになるかもしれない、日本の存亡にもかかわってくるかもしれない、そうした危機にも目を向けていかなきゃいけない。それが、やはり中東問題ですね。
 日本は、御存じのように、九九・九%の石油を輸入しているわけでございますし、シーレーンもこれあり、ある意味で日本の生命線のところでさまざまな問題が起こっているんですね。では、そこは、いや中東のことはわからないよとか、離れていて国民的な理解が得られないよとかいうのではなくて、今同時並行で起こっている、そして将来はもっと巨大なリスクになるかもしれない日本の問題に対して、ぜひ今の段階で手を打っていただきたいんですよ。
 大体、今、リビアに対してNATOを中心にして空爆が行われていますけれども、これは人道的介入と言っておりますけれども、私も、実はボスニア紛争、コソボ問題に関して、この問題をよく見ていました、ある部分では関係していたと言っても過言ではありません。しかし、このときの人道的介入と今の人道的介入というのはかなり違いますよ。これは後で必ず問題となる。本当にこれが人道的な介入か、本当に人道的な観点に基づいて行われているのか、あるいはそこにひょっとして石油とかエネルギーとかあるいは地政学的な意図とかが入り込んでいるのではないか、必ず問題になります。
 そのときに、日本が沈黙していたのではなくて、日本はやはり公正な見方でこの問題に立ち向かおうとしていたということで、ぜひ、リビアなんかに関しては、例えば日本からアジアのイスラム国などと協力して国際監視員、アジア監視員というのを送って、NATOの空爆にしても、それが本当にターゲットに対して行われているか、あるいは二次的な、副次的な被害を生み出していないか、あるいは、元カダフィ政権側の人に対して虐殺が行われているんじゃないかとか、そういうことも含めて、国際社会が、うん、あるいはアラブ連盟が、うん、なるほど、ジャパンだなという努力もしていただきたいんですよ。
 それからまた、エジプトやチュニジアのように、ある程度民主化の路線に動き出したところには、選挙支援、例えば、選挙のさまざまなグッズとか、あるいはファクスやインターネットを使って集計するシステムとか、日本が得意としている、JICAが得意としている分野がたくさんあるんです、ぜひそういう問題もやっていただきたい。
 それから、同じように、コートジボワールの問題に関しても、今コートジボワールに関与している国はみんな、こういう表現は外交的にはよくないかもしれませんが、ある意味で、血だらけの手を持った人たちが平和をつくろうとしているわけですよ。ですから、その意味で、日本はアフリカを植民地にしたこともないし、そういう日本が、やはりそこへ何らかの形で、監視員として入ったり、あるいはAUなどと連絡し合いながら状況を聞いたり、そうした努力をするというのははかり知れない外交価値となってくるわけです。
 ですから、ここはもう本当にプロフェッショナルしか送れませんけれども、政治家も含めて、ぜひ、ここの地域にも、日本ができることを、中立公正、平和国家としての日本の外交の価値が高まるような特使を派遣していただきたい、そういうふうに切にお願いするんですが、大臣の御意見はいかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 首藤信彦

speaker_id: 27368

日付: 2011-04-13

院: 衆議院

会議名: 外務委員会