井戸川克隆の発言 (総務委員会)
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○井戸川克隆君 本当にきょうは、お忙しい中おいでいただいて、また私どもの意見を聞いていただけるこの場を設けていただきましたことに感謝申し上げます。また、我々が今避難していることについていろいろと温かい手を差し伸べていただいていることに対しまして、あわせて御礼を申し上げたいと思います。
それでは、簡単に述べさせていただきます。
まずもって、原子力被災者への補償についてですが、既存の法体系に基づく補償スキームの範囲ではちょっと間に合わないのではないかということがございますので、枠組みを超えた補償を考えていただきたいと思います。
次に、住民の地域コミュニティーの維持業務の関係でございますが、いろいろと郵送量がふえておりまして、当然郵便費用がかかっておりますので、軽減措置をお願いしたいと思います。また、携帯電話の使用料もあわせてお願いしたいと思います。避難先自治体で住民サービスを十分に受けることができるように、制度も改正をお願いしたいと思います。
それから、財政措置ですが、我々、課税対象がありませんので、普通交付税及び特別交付税により、しっかりとした財政措置を講じていただきたいと思います。
借り上げ住宅については、いろいろと制度が日々更新されておりますが、まだまだ住民の要望が多くありますので、細かいところまでこれからも引き続きお願いしたいと思います。協力都道府県がふえるように、県の県外借り上げ制度については、全国に再要請をお願いしたいと思います。
それから、国政選挙及び地方選挙の取り扱いですが、現行制度ですと、期間が決まっております。特に私どものところでは、町議会議員選挙が控えております。期間がなく、事務手続が困難と思われますので、期間を長くするように公選法の改正をお願いしたいと思います。
それから、三キロメートルの範囲ということで、三キロメートル以内にはまだ入ることができませんが、企業が大変困っておりますので、何とか企業に活路を与えるというか、就業の機会を与える意味においても、入れるような御配慮をお願いしたいと思います。
次に、私の町でいいますと、財政的に非常に厳しいものですから、借金返済もいっぱいしなければなりません。そんな折にどうすればいいのか、この辺も御配慮をお願いしたいと思います。緊急時対応で何か我々にできるように、特別立法の方も考えていただきたいと思います。
避難生活が大変長くなりました。私ども役場の機能それから役場職員についても、大変疲弊しております。アウトソーシングで業務ができないだろうかということを考えておりますので、この辺も御検討いただきたいと思います。
仮設住宅については、今まで、入るまでに四カ月もかかっております。それから、不便な土地にも建っております。これから入ると、当然、全体のプライバシーの中からは解放されますけれども、今度は家族同士のプライバシーが問題にされるのではないかな、そんなふうに心配をしております。また、我々に維持費等の負担がかかってきておりますので、負担のかからないような御配慮をお願いしたいと思います。
いつ帰れるのかとよく町民から聞かれます。国が前面に出て時間を言わないと町民は納得しませんので、何とかこの辺も、我々にかわって、期限ははっきりと言えないと思いますけれども、それについても町民との対話をしていただければ大変助かります。
長くいると避難先からだんだんと嫌われるような状況も、住民同士の間でそういう状況も考えられますので、何か別な方法も今後考えていかなければならないのではないかな、そんなふうにも考えております。大変肩身の狭い思いをしながら毎日生活をしております。町民も我慢をしております。子供も一緒になって親に心配かけないように振る舞っておりますけれども、子供たちも肩身の狭い思いをしております。
補償については、最近、補償問題がいろいろ明確になってきましたけれども、記録をとれということですが、今の時点で記録をとれというのは我々にとっては大変苦難の仕事で、大変な重荷になっております。もっともっと早くからこういうことはしていただきたかったと思いますし、これから、何とかこの部分の改善策を講じながら、住民の補償については前向きに対応できるようにお願いしたいと思います。行政にも十分な補償をお願いしたいと思います。
それから、被曝者救済についてですが、どうも被曝者については、現時点のデータで安全と言われておりますけれども、やはり一番ひどい状況のときに体内に入った状況がありますので、そういう状況を勘案した中での判断をしていただきたいと思います。そのときが本当に安全だったかどうかということですね。沃素も体内に取り込んでおりますので、その辺を考えた安全の根拠を提示していただきたいと思います。
三月十二日以後、大変多くの町民、私どもも被曝をしております。なぜ今になって被曝のことが取り上げられたのか、非常に残念であります。こんなことでなくて、遅くなったのはしようがないにしても、当時の大変な思いの中での状況も勘案していただきたいと思います。
検査データは、公正に第三者の追試も必要ではないか、そんなふうにも考えております。今、ホール・ボディー・カウンターがないということが言われておりますけれども、何とかして世界じゅうからでも集めて、対応を早めていただきたいと思います。
また、安全基準が全く確立されていないと思いますので、基準を早く設けていただきたいし、その基準の計算式も我々にわかるように公表していただきたいと思います。
それから、最後になりますが、避難生活をして四カ月半になりました。当時から今もって大きな仕事は住宅対応です。住民のための住宅手当てのため、職員が多くの時間を使っております。福島県もそうです。国もそうですね。避難先の市町村もそうですね。こういうことは、もうそろそろ発想の転換をしていただけないだろうかというふうに私は御提案申し上げたいと思います。
無人の村をあらかじめ用意しておいて、不便であってもあしたから普通の機能ができるように、行政も含めて、学校、宿泊、病院、店舗、あるいはケア施設、銀行、郵便局などなどを備えたコンパクトな無人の村を日本じゅうに用意して、有事の際はバスでそこに移動するだけで、あとは余り外部から手をかけなくても即入れる。私の経験からいうとこれは大変ありがたいことだと思いますので、ぜひ私の提案を御理解いただきたいと思います。
以上です。よろしくお願いいたします。