遠藤勝也の発言 (総務委員会)
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○遠藤勝也君 富岡町長の遠藤でございます。
きょうは、大変御苦労さまでございます。
富岡町は、一万六千人の人口を有する、第二原子力発電所を立地する所在町でございます。今回の三・一一につきましては、想定外の、まさに我々が考えもしなかったような大津波、さらには原子力発電所事故ということでございまして、これについての初期対応については、まさに陸の孤島への指令ということで、国、県等からの指示が一切なかったわけであります。オフサイトセンターというものがあるにもかかわらず、地震で被災を受けて通信網を含めた機能がすべて喪失したという状況の中で、本当に自主判断、自己判断。初期対応も、すべて何のマニュアルもなく一時避難をいたしました。
今まで、原子力発電所の事故というものにつきましては、まさに冷却機能が喪失して、それで一時的にその機能を失ったという想定の原発の防災訓練等は毎年やっていましたが、それ以上を想定した事故の防災訓練はやっておりません。ですから、何のための防災訓練であったか。これはまさに全く参考にならない。今回の事故については、避難先もすべて自分で判断し、国、県からの避難先の紹介も指示もなかった中での本当に孤立した行動で、現在、郡山に三千人ほどの避難住民を率いながら、きょうで百三十一日を経過したわけでございます。
そういう中で、原子力発電所の品質関係あるいは安全管理の関係等々についての日本の原子力の保安規制の問題等につきましては、まさに脆弱さを露呈したということで、非常に悔しいです。
今までの国の安全神話というものを我々立地町はすべて信頼して、いろいろ自分なりに検証、議論をしてきましたが、最終的には国の政策に理解を示し、協力してきたつもりでございますが、今回、天災ということはあろうとも、初期対応等々含めると、まさにこれは人災であります。我々が何のために四十年ここで国にすべて協力したか。本当に、むなしさと悔しさと、町民も、うちも財産もすべて失って現在避難しているということで、悪夢のような毎日が続いておるところでございます。
そういう中で、帰るという希望を持たせるように一生懸命避難住民にいろいろと訴えて、そしてまた理解をさせるように努力しておりますが、しかし、それについては、国の今までの情報あるいは収束に対する対応等については、本当に我々にとっては、まさにこれ以上言葉で表現できない、スピーディーでなかったということで、残念でございます。
そういう意味で、我々立地町としての今後の対応について皆さんにお願いしたいのは、収束はもちろんでありますが、並行して、やはりモニタリングと同時に除染の工程表を示しながら、私どもは警戒区域でありますけれども、緊急時避難準備区域も含めながら、我々の警戒区域も同時に速やかに除染作業を行ってもらいたい。
しかし、今回の二次補正で百八十一億ほど計上されたように聞いておりますけれども、もしその予算がすべて我々の除染には間に合わないとなれば、警戒区域のモデル地域をすべて除染して、どれだけの空間線量が低下して帰れるような条件になるのかどうかを我々に示していただきたい。そうすると、住民はいろいろな面で帰れるんだなという一つの淡い希望が出てくると私は考えておりますので、ぜひとも、もっともっとスピーディーに除染作業を行って、明るい見通しを立てていただきたいと思います。
それから、今後の復興計画でございますが、今、第二原子力発電所は完全に安定状態になっております。しかし、この問題については、中期的な議論、国民の世論の問題等々で、今後どうするかの問題だと思いますが、国の安全基準というものをしっかりと高めてもらわないと、全国の五十四基の原子力発電所そのものが、福島県の今度の原発事故を機会に、すべての全国のプラントの安全基準、ストレステストだけでなくて、もっともっと我々国民にしっかりと安全、安心を与えるような、そういうハード、ソフト面を改正してもらわないと、これは運転再開というのはあり得ないと私は思っております。
そういう状況の中で、我々の地域は原発関連の雇用をかなり確保しておりましたが、すべて失いました。今後、それにかわる、帰る時点のいろいろな労働の確保をひとつお願いしたい。
それには、企業誘致はもちろんですが、原発に依存することなく、今後は、新たなエネルギーの拠点地域として変身できるような、そういう原発の跡地の利活用を考えていただきたいと私は思います。いわゆる再生・新エネルギー、あるいはもろもろの問題、さらには第一原子力発電所の廃炉を当然しなきゃなりません。対策についての人材育成、あるいはその他の原子力と再生・新エネルギーのすべてを集積したエネルギー拠点をぜひ我々双葉地方に構築していただきたいというふうに思ってございます。
さらに、今回、上野から仙台までの常磐線が津波ですべてずたずたに、壊滅的な被害を受けました。津波で被災を受けた部分においては、この際思い切って常磐線のルートを変更して、もっとスピード化されるような、そういう常磐線の復旧復興を速やかにお願いしたいと思います。
最後に、今避難生活をして、仮設住宅にもかなり移動してございますが、仮設住宅あるいは借り上げ住宅に住んでいる避難住民は、生活関係の資金を確保することができません。仮払金、義援金等々いろいろございますけれども、これは一時的なものでありまして、今後継続的に生活資金を充てていただくには、三宅島とか雲仙・普賢岳とか、過去のもろもろのそういう復興基金の創設の中での、毎月の定額の生活資金を充てていただくようなものを御検討されたらいかがなものでしょうかと片山総務大臣に二回ほど御提言を申し上げました。これをやはりやっていただかないと、将来、避難生活の途中で資金が枯渇しちゃうということも含めまして、ぜひお願いしたいと思います。
いろいろお話ししたいことがたくさんございますが、限られた時間でございますので、以上で私の意見といたします。