畑浩治の発言 (予算委員会)

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○畑委員 岩手県選出の畑浩治でございます。本日は、被災地の皆様の思いを込めて質問に立たせていただきます。
 大臣各位におかれましては、震災以降、岩手においでいただき、被災状況を見ていただきまして、本当にありがとうございました。その際に、でき得ることは何でもやる、そして、とり得るあらゆる手段をとって進めていくという力強いお言葉をいただきました。また、震災以降、被災地復興復旧、そして支援活動、こういうものに取り組んでおられる関係機関の皆様にも深く敬意と感謝を申し上げます。そして、ボランティアあるいは物資支援でたくさんの方に支援をいただきましたことも、改めてこの場をおかりいたしまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 春の遅い岩手でもやっと桜が咲いております。津波で折れた枝からも桜が咲いております。私たちは、この逆境の中で咲く桜のように、一歩一歩着実に復興に向けて前進していきたいと思っております。
 さて、復旧復興のためには、まず今回の一次補正、これは迅速に通さなければならない。これはもう必須のことであります。ただ、これはあくまで第一歩だと思います。つまり、今回の災害は、二十五兆を超えると言われる非常に大きい被害額がございます。これ以降も万全な補正予算が必要になる、そういうわけでございますが、この中で若干、財源に関して気にかかるところがあります。というのは、財政規律にちょっと偏った議論が行われているんじゃないか。これは、いろいろな議論、報道等で聞きますと、若干私はそういう気持ちを受けるわけでございます。
 私は、現時点で、増税というものは財源確保策として厳に慎むべきだと思っております。被災地の議員として被災地にいますと、肌感覚として当然そういう気持ちにはなりませんが、これは被災地だけではありません。被災地を支える日本の経済を沈ませてはならない、そういう観点からも、増税、あるいはもう一つは、増税をして直ちに償還財源とセットにするという考え方も報道等でありますが、私は、これはいかがかなと思っております。
 なぜ増税がいけないのかということを、資料、パネルも含めて用意させていただきました。これは皆さんには恐らく釈迦に説法のところもございますが、乗数の比較でございます。
 この乗数は、この表でいきますと、下の方の紫といいますかピンクといいますか、VATアップ三%、下にマイナスでおりる部分の棒グラフがございます。これは、三%仮に消費税をアップさせた場合、どれぐらいGDPにマイナスの影響があるかということを示したデータでございます。数年にわたって五%のマイナスが続く。そして一方、この上の方、例えばIG、オレンジでありますけれども、これは公共投資であります。この公共投資は、五兆公共投資をしたときに数年にわたって二%ちょっとの乗数効果がある。
 ということを考えると、いろいろな政策をやっても、あわせて増税をするということは、恐らくそのマイナスの方が大きいんじゃないかなと思っておる次第でございます。
 そして、財源をどうやって確保するか、これは今後いろいろ政府でも考えられて議論をされるんでしょうが、私は、もちろん、一つは埋蔵金、いわゆる剰余金ですね、この活用はあってしかるべきと。二〇一〇年ベースでいきますと、予算ベースで十四・三兆、決算ベースで二十五兆ぐらいになるとも言われておりますが、これは、それぞれの制度に理由がある、だから、完全に使うことは無理なことは私も知っておりますが、こういう未曾有のときには、これを幾分使うということはあってもいい。つまり、これぐらいの額が必要なのかという観点からも、再検討が必要だと思っております。
 それから、もちろん、これだけで賄うのが大変であれば、国債という方法もあります。復興国債、建設国債であります。こういうことを含めて財源を万全に構えるべきだ。
 国債の信頼性云々と言われますが、これは、例えば政府と日銀の一体的運営で相当程度その問題を回避できる。つまり、国債を発行した場合に、それを市中で買ってもらう、その同額を日銀が同時のタイミングで市中から買う。そうすることによって市中の国債の需給は均衡している、変わらない、そして市中に資金が供給される。ということで、日銀の引き受けをしなくても、日銀引き受けと同じような効果が出るような運用ができると思います。これは一つの私案であります。
 財政健全化の方法はあるわけです。財政健全化というのは、財政規律というものは、純債務が分子、そして名目GDPが分母になりますが、この純債務の分子だけを減らすことを考えるのではなくて、分母のGDPもふやすことを考える。この両方のバランスをとって中長期で考えていけばいい話であって、何も私は、償還の財源を考えるなとか、増税はいかぬと言っているわけではない。ただ、今、少なくとも五年ぐらいの間で増税というのは、私はいかがかなと思っております。こういう問題意識を持っております。
 こういうことを踏まえまして、まず基本的な考えを総理にお伺いしたいわけでございます。
 総理、現在の経済に悪影響を及ぼさないような形での財源確保が必要だと考えておりますが、そこに対する御認識と、そして、復旧復興の財源確保と財政再建の議論がちょっと混同してリンクされ過ぎること、これは弊害だと思いますが、ここに対する御認識を伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 畑浩治

speaker_id: 6247

日付: 2011-04-29

院: 衆議院

会議名: 予算委員会