川崎稔の発言 (農林水産委員会)
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○川崎稔君 この点については、地元の漁業関係者の皆様も大変不安に思っています、本当に開門調査の目的を達することができるんだろうかということで。というのは、やはり漁業関係者の皆さんは、調査そのものが目的というよりは、やはり有明海の再生というものをやっぱり実現してほしい、有明海を取り戻したいということを皆さん口々におっしゃいます。そういう意味で、本当にちょっと制限的に開けてみて因果関係が分かるのかどうか、この点については非常に地元の皆さんが不安に思っておられるということをこの場でお伝えをしておきたいというふうに思います。
それで、今度はアセスメントの中でお示しをいただいておりますケースごとの対策の工事の費用について質問させていただきたいというふうに思っております。
今次素案、今回の示された素案では、ケース一、ケース二、いわゆる全開をするという場合には一千七十七億円の費用を要するというふうに試算をされております。これはお手元にお配りした資料でいう右側ですね、様々な対策費が計上されていて、合計として一千七十七億円の費用が掛かりますということが今回の素案でございます。
実は、やはり私もこの案を見てちょっと引っかかりましたのは、これまで農水省の方で説明をされてきたときの中・長期開門調査を行うための対策費、実際にそういったものに比べて一・五倍以上膨らんでいると。
これは、お手元の資料でいう左側にお示しをしております。これは、左側には平成十五年度の中・長期開門調査検討会議というものがございまして、そこで中・長期開門調査の及ぼす影響と対策という試算が行われました。それを左右比較しやすいように並べておりますのがこのお手元の資料です。総額で大体六百三十一億程度ということになっております。
それを御覧いただくとお分かりのとおり、上の方の環境保全、これに関する項目は、今回の素案とこれまでの農水省の試算、それほど差はございません。従来も総額で四百二十三億円程度という試算だったわけですが、今回のアセスメントの素案ではこれが大体四百十三億円ぐらいと、大体同じくくりで見ますとそういう比較ができます。
それに対しまして、防災機能の関係、こちらの方が従来は二百二億円程度というふうに試算が行われていたんですが、今回のアセスメントの素案では、右側にございますように、総額で五百九十億円程度と。ここで四百億円近く膨らんでいるんですね。ここが全体の数字を押し上げているというふうに私の方でも資料を見て思ったんですが、この点について、なぜこんなにこれまで農水省の方で試算をされていた数字と違うのか。
逆に言いますと、これまでの、約六百億程度のコストを農水省は示されて、こんなにお金が掛かるから開門調査はできませんということを長年にわたって農水省の方で言ってこられたんですね。それが今回のアセスメントをやると、これがまた更に一・五倍引き上げられたということで、そうすると、これまでの説明というのは何だったんだと、この数字というのはどういう意味があるんだということについて、関係者の皆さんが非常にその数字の中の信用性ということについて不安に思っていらっしゃるんですね。この点についていかがでしょうか。