増子輝彦の発言 (予算委員会)
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○増子輝彦君 国に責任があるということは、すなわち国も加害者であるということで、当然責任を負わなければいけないわけです。
総理がよくおっしゃいます。一義的には東電の責任である、そして賠償問題等についても、東電ができなければ国が全て責任を負いますと。それはまさに、加害者意識という中での責任を共有することに私はつながっているんだと思うんです。ですから、国が政治の責任で何をやらなければいけないか、ここが最も大事なんです。四十六日ですよ、総理。これから何日間続くんでしょう、この状態が。
総理、総理が私は言ったとは思っていません。しかし、十年か二十年住めなくなるかもしれないなという言葉の中に、これはある意味では思いがあるのかなと思っているんですけれども、ひょっとしたらそうなるかもしれない、そうならないかもしれない、そういう中で政治が果たすべき責任、役割というのは、やっぱり正直にこの避難民の皆さんや国民の皆さんに、今の原発はこういう状況だと、そして、こういうことを具体的にやっていくことによって皆さんに安心をしてもらわなければいけないんだという、政治の決断、政治が果たさなければいけない私は責任というものがそこにあると思うんです。
エネルギー政策、日本は戦後、高度成長の中で、エネルギーを必要とする産業構造になってまいりました。まさに国民一人一人、八割以上が中流意識、階級を持つようになったこの時代の中で、エネルギーと経済成長は分けて考えることができなくなってしまった。しかし、この原発の事故というものを考えたときに、私たちの生活をある意味では変えなければいけない警鐘が今回の原発の事故かもしれません。
ちょっと時間をちょうだいして、私は一つの作文を今読まさせていただきます。
ある日、僕はショッキングな情報を目にした。それは、冬のイチゴを作るためのエネルギーという記事で、イチゴ大好きの僕にはほうっておけない記事だった。春が旬のイチゴを季節外れの冬に作るための栽培には、たくさんのエネルギーが使われているという内容だった。
興味深い内容に引き付けられ詳しく調べてみると、ハウス栽培による冬のイチゴ一キロと旬のイチゴ一キロのエネルギーを比較してみると、冬のイチゴは旬のものと比べて十五・七倍のエネルギーを使用し、冬のイチゴ一キロを作るエネルギーは一世帯が五か月間に使用する電力量に匹敵するということだった。
それを、分かりやすく身近なテレビの視聴できる時間に置き換えてみると、ハウス栽培による冬のイチゴ一キロを作るエネルギーで、最も省エネ性能が高い二十五インチのテレビならば、一万五千八百三十六時間視聴することができるのだ。それは一日二十四時間見ても約一年九か月半視聴できるということで、本当にすごいエネルギー量だと改めて感じられた。
僕は、これまでエネルギーといえば機械などの動力的なイメージが強く、食べ物とエネルギーは全く結び付かなかった。でも、よく考えてみると、食べ物には食材を作るときに使われるエネルギー、食材を運ぶときに使われるエネルギー、食材を調理するときに使われるエネルギー、食材を廃棄するときに使われるエネルギーなど様々なエネルギーが使われている。これは本当に驚きだ。
これまで、大好きなイチゴを一年中毎日食べられたら最高だと単純に考えていた。しかし、それがこんな大きなエネルギー消費につながっていたとは考えてもみなかった。それはイチゴに限らず、トマトやキュウリの夏野菜、秋のキノコ、白菜や大根の冬野菜なども同じことが言えると思う。どの野菜も季節に関係なく手に入り、イチゴはクリスマスごろには華やかに登場している。食べ物の旬が分からなくなっている。
日本には四季の変化があり、その季節ごとの旬の食べ物がある。しかし、旬を無視して季節外れの食べ物を作るのはたくさんのエネルギーが消費されるのだ。確かに、いろいろな食べ物を年中味わえるという点では僕たちの生活に楽しみをもたらしてくれるけれども、それが大量のエネルギー消費につながることを今回で思い知らされた。
季節の変わりを待ちながら旬を味わい、楽しみながら生活をして省エネにつながっていけたら最高だと思う。僕は、自然に逆らう生活は省エネとは程遠い生活になってしまうということに気が付いた。いろいろな省エネ対策があると思うけれども、僕は大好きな食べ物を旬に楽しむことから意識して、省エネに取り組んでいきたい。
これは、実は昨年の経済産業省エネ庁主催の「私たちのくらしとエネルギー」の作文コンクールの優勝者なんです。福島の小学校六年生でした、去年。今年、一年なんです。
こういう実は子供の考え方、私は大変うれしく思ってすぐ電話をさせていただきました。要は、我々の生活というものを見直す時期なんだろうと。そういう中で、原発の在り方ということ、私も、本当に鳩山、菅内閣で一年近く経済産業副大臣を務めさせていただいて、原発行政、エネルギー行政の責任者の一人としてかかわってまいりました。今回の事故、本当に想定外のことといえども、大変申し訳ない気持ちと同時に油断があったとも思って反省をいたしているわけであります。
そういう中で、総理、政治の責任として是非、一日も早い収束は当然のことなんです、しかし、それ以上に政治がやらなければいけない責任、そのことをもう一度お尋ねをいたします。お答えください。