下地幹郎の発言 (安全保障委員会)
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○下地委員 去年の十一月の知事選挙で、仲井真さんは、県外、国外と言っているわけですよね。その前の県民大会でも、あれだけの団体が参加して、民主党の支持母体であった連合も参加して、全部で県外、国外と言っているわけですよ。そして、県議会でも県外、国外と言っているわけです。あの大会に参加しなかった国会議員は私だけ。自民党沖縄県連も、民主党沖縄県連も、全部参加していますよ、県外、国外と。
そういうふうな状況の中でこの埋め立ての認可をとりたいということは、仲井真知事に公約の変更をしろということなんですよ。だから、これは政治家である一川大臣が政治家である仲井真知事に公約を変えろと迫っているのと一緒なわけです。そこのところが覚悟が必要だと僕は思うんですね。覚悟が必要なときは、行って仲井真知事に会う前に、まず覚悟を示さぬといかぬと思いますよ、政党として、政権として。まず覚悟を示すことが一点。
まずは、きょう玉城デニーさんがいますけれども、玉城デニーさん、瑞慶覧長敏さん、御党の沖縄選出の国会議員が辺野古移設に賛成することですよ。二つ目には、御党の民主党県連が辺野古移設に賛成することですよ。三点目には、一番の支持母体である連合沖縄が、間違いなく辺野古移設はやるべきだと。自分たちが変わって条件整備をしてから、仲井真知事にどうですかと言うのが大体普通だと思うんですよね。それをやらずして、何とか埋立許可をもらえませんかと言っても、これは覚悟が伝わらないんですよね。
私は、平成十七年の七月十九日、自民党から除名されたんですよ。除名されたときの最大の理由の中の一つが、これを読んだら一番いいと思うんですが、我が党の基地政策に反する政策を扇動し、嘉手納統合を進めたことと書いてあるんですね。(発言する者あり)当選しているからそんなことはないんだけれども、そういうふうな状況の中で、私はこの基地政策で除名されたんです。
そういう意味では、自民党という政党は、案外、米軍基地問題に対して、裏返しすると真剣だったと思うんですね。自分の党の公認候補を除名してまで辺野古をやろうとする、そういう気持ちがあったことは間違いないんです。
ただ、この政党の間違いは、十六年間辺野古に固執して、時間を無駄にしたのが自民党の間違い。それと、下地幹郎を除名したところが間違いだったと思う。しかし、近ごろは何と言っているかといったら、下地幹郎は自民党を離党して先見性があったなんてよく言われるようになっているんですよ。
そういうふうな意味では、冗談みたいに言いましたけれども、覚悟が必要だと思うんです。本当に大臣がやりたいというなら、デニー衆議院議員にも長敏議員にも、おまえら、本当にこんなことをして、除名するよというぐらいのことをやる姿勢を見せないと、知事だって、何もしないでおれだけやれというのはちょっとおかしいんじゃないかと思いますよね。
僕は、鳩山さんが、県外、国外から辺野古に考え方を変えて、政治家としては大変な思いになったと思いますよ。仲井真さんは、辺野古移設をやっていた人が県外、国外になって、そして今度は辺野古移設に変わるということになると、あの人は沖縄で政治家としては生きていけないと私は思う。もっと厳しいことを言ったら、あの人は沖縄に住めないと思いますよ。それぐらいの厳しい判断を仲井真知事に政府は要求しているということの重みをわかりながらおやりになるべきだ。そこの覚悟がなかなか僕らには伝わってこない。
普天間基地というのは魔物なんですよ。上原康助さんという前の大臣がいて、社民党から民主党にかわるとき、ハーフオプションといって、基地問題は現実的に対応しようと言って次の選挙で落選するんです。比嘉鉄也さんという人も、移設を認めたけれども、住民投票で負けて、辞任をしてこれを認めるということを橋本総理に伝えるんです。岸本さんというその次の市長さんは、本当に病気になられてお亡くなりになりましたけれども、あれはきつかったと思いますよ。毎日毎日、一つの市の市長さんがマスコミに囲まれて、こうやってテレビ報道して、SPをつけなければいけない市長さんが全国であるわけないんだから。宜野湾市長さんも今病気になられて登庁されていない。やはり、政府がおやりになろうとすることで相当にプレッシャーがかかるんです。
政府からすると、麻生さんも、嘉手納統合を言って厳しい環境になったことが一回ありますね。当時の野中さんに相当に詰め寄られて大変な思いになりましたよ。鳩山さんもそうです。先ほど言った、私もそうです。これは魔物なんです、普天間というのは。防衛大臣になったから、外務大臣になったから、役職で、さわってできるようなものじゃないんですよ。できていれば、十五、六年、こんなことにはならないんです。
私、きょうは大臣に覚悟が聞きたい。あなたがどれぐらいまでの覚悟を持ってこの問題に取り組もうとしているのか。アメリカに言われているからやろうとしているのか、それとも、これをやらないとだめだ、そのためには先ほど言った私の三つの条件を含めてどんな覚悟で臨もうとしているのか。一人の政治家に公約を変えろと言うところの大臣みずからの覚悟をちょっと教えてください。